概要
巨大ロボットのような姿をした、人知を超えた力と不老不死に近い命を持つ超越的とも言える機械生命体。
魂と言える物を情報化する術を持ち、全身を破壊されようと「エゴブロック」呼ばれる中核部分さえ無事なら何度でも再生ができる。
しかしその存在を維持するためにはホモ・サピエンスなどの知的生命体が持つ生命エネルギー「リビドー」を捕食することが必要である。
マクベス・エンタープライゼスのコンピューター「パック」はその生態をもって「スペースバンパイア」と呼んでいる。
しかし吸血鬼などとは違い、その栄養摂取は惑星規模のものであり、同族と共に狙った惑星にいる知的生命体全てのリビドーを食い尽くしてしまう。
現在は太陽系の外れに停めたマザーシップに本体を隠しながら、地球人と見分けのつかない「デザイナーズチャイルド」の形で生み出した分身体(アバター)を用いて、地球上で暗躍している。
アバター状態ではリビドーを捕食することはできず、捕食するためには宇宙空間にある本体に意識を戻して地球までやってくるしかない。
地球近傍まではエゴブロック状態で超空間航法を用いて移動してくるが、その状態で地球へ突入すとリビドーバーストが起こるため、地球へ侵攻する際はキルトガング形態となって直接移動する。
分身体(アバター)はそのための段取りを整えるための姿であると言える。
アバターと本体は自由に使い分けられるわけでなく、本体に意識を戻すためにはリビドーをカプセル化したものを消費する必要がある。
このカプセルを作れるのはセツナと呼ばれるキルトガングだけである。
地球での活動
物語開始時点で、アマロックの分身体アマラと、モールキンの分身体モコが地球人の企業「マクベス・エンタープライゼス」に所属している。
ふたりは人型兵器「マシングッドフェロー」に最適化した遺伝子組み換え人間としてコンピューター・パックの提案のもと生み出されたデザイナーズチャイルドであるが、パックはキルトガング側とグルである。
同社CEOの久部マサキはキルトガングの存在を知りつつ、彼らを用いて自身の野望を叶えようと企み、パックとデザイナーズチャイルドを利用している気でいるが、実際は彼と彼の会社のほうが利用される側である。
デザイナーズチャイルドは8人存在し「遊星歯車装置」というグループが結成されている。
アマラとモコ以外のデザイナーズチャイルドは地球人社会に溶け込むためキルトガングとしての記憶を封印した状態で各地に散らばっている。
彼らを見つけ出し、「テレパシーキス」という接触によって本来の人格を取り戻させ仲間を増やす事が彼らの当座の目的である。
何も知らずに地球人社会で暮らしてきたデザイナーズチャイルドにはそれぞれ友人関係、人間関係があるのだが、本来の自分を取り戻すと人格は一変し、キルトガングとしての本性も取り戻してしまう。
マシングッドフェロー
マクベス・エンタープライズが開発したマンマシンインターフェース及びそれを核とした機動兵器の総称。
表向きはデザイナーズチャイルド専用の機動兵器という事になっているが、超濃縮リビドーが収められたカプセルを首元に当たる部分に装填する事でデザイナーズチャイルドの意識を本体であるキルトガングへと送る事が出来る。その際に必要な時間は3分50秒。
荒武者や天狼星など、各デザイナーズチャイルド専用に開発されたバリエーションが存在し、それぞれが異なる機能を有する。