このクソガキがむかついたから殴った、それだけだ
プロフィール
性別 | 男性 |
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年齢 | 22歳 |
誕生日 | 5月15日 |
身長 | 185cm |
所属 | フェンリル極致化技術開発局 特殊部隊ブラッド |
血の力 | 鼓吹 |
ブラッドアーツ | バンガードグライド |
リンクサポート | 破壊の一撃 5~10 |
CV | 森川智之 |
使用神機 第一世代近接式→第三世代可変式
・刀身:チャージスピア ヘリテージス
「亡き者の遺志を継ぐ戦士の槍」
・銃身:アサルト リボルスター
「命ある限り同胞を護り続ける支援の銃」
・装甲:シールド ハードノット
「人との強い繋がりが新たな力を生み出す盾」
概要
フェンリル極致化技術開発局、特殊部隊「ブラッド」の隊員。
イギリスのグラスゴー支部にて5年の実戦経験を持つ実力派。
任務では頼れる兄貴分な感じだが、意見や価値観が合わない仲間と衝突する事態もしばしば。
人物
5月15日生まれ、身長185cm。22歳。
紫色のジャケットを着ており、同じ色の帽子を着用している。帽子の下は黒いセミロングヘアであり、瞳の色は緑。
周りからは「ギル」の愛称で呼ばれている。
ブラッドの中ではジュリウスと並んで背が高い。
参入当初は、話しかけてきたロミオに対して「ムカついた」のを理由でいきなり殴る等、突き放すような態度が見て取れる。
しかし、その裏にはれっきとした事情があり、殴打に関してもすぐに反省して謝るなど決して粗暴な人間ではない。
また目上の人間には「さん」付けし敬う。また年下ながら士官であるアリサやコウタも「さん」付けで呼んでいる。
極東支部第四部隊隊長、真壁ハルオミとはグラスゴー支部時代からの既知であり、親交も深かったようだ。ギルは彼を「ハルさん」と呼んでいる。
リンドウほどではないが、洋酒を好んで飲み、アコースティックギターを弾く趣味がある他、あまり人には明かしたがらないがピアノも弾ける。
どうやら人に過去を詮索されるのを酷く嫌っているようだが……。
過去
元々彼が所属していたグラスゴー支部はアラガミの出現数が少なく、それに伴いゴッドイーターの数もギル、ハルオミ、そして隊長の、ケイト・ロウリーの3人と非常に少なかった。
3人は強い絆で結ばれ、更にハルオミとケイトが婚約するなど、過酷な任務の中ながらも幸せな日々を送っていた。だが、ギルには1つの気がかりがあった。ケイトのゴッドイーターとしての寿命が迫っていたのだ。ケイトはグラスゴー支部に配属される予定の新型神機使いが仕事に就き次第、ゴッドイーターを引退する予定だったが、配属が遅れていた。
そしてある時悲劇が起きる。小型のアラガミを数匹討伐するだけの簡単な任務をこなしている最中、突如として新種の赤いカリギュラが現れたのだ。
運悪くその任務ではハルオミが別行動をしており、彼が合流するまでの間ギルとケイトで赤いカリギュラの猛攻を凌がなければならなかった。
しかし、赤いカリギュラの力は凄まじい上に高い知能も併せ持っており、ギルが負傷してしまう。
動けないギルを守るためにケイトがカリギュラの気を引くも、彼女もカリギュラのブレードによる斬撃を受け神機の装甲部分が破損、更にその際に腕輪までもがダメージを受けてしてしまう。そして、リンドウのように、ケイトもアラガミ化し始めてしまったのだ。
しかし、激痛に耐えながらも再びケイトは立ち上がりカリギュラに食らいつき、右手のブレードを結合崩壊させ、カリギュラの背中に神機を突き立てるのに成功する。
だが、その直後にケイトはカリギュラに体を捕まれ地面に叩きつけられてしまい、復帰したギルが追撃をかけようとするも後一歩のところで槍の穂先は届かず、逃げられてしまう。
急いでケイトのもとに駆けつけるギルだったが、ケイトのアラガミ化はかなり早く進行しており、最早助けるのは不可能であった(恐らくはゴッドイーターとしての寿命が迫ってい状態に加え、適合率が低かったにもかかわらず無理に新型に乗り換えたなどが遠因だと思われる)。
アラガミ化を防ぐにはケイトを殺すしかない。しかし、大切な仲間であり、そしてハルオミとの結婚が控えていたケイトを殺すことなど出来ないと言うギル。
そんな彼に大してケイトは「アラガミになってギルやハルオミを襲うことになるのは嫌だ」と介錯を懇願する。
その言葉でついにギルは決心し、ケイトに己の槍を突き立てるのだった。
この事件は大きな物議を呼んだ。当時の規定には「隊員がアラガミ化した時は隊長が隊員を介錯する」は記載されていたが、その逆はなかったからだ。
ギルは査問会にかけられたが、査問会は「ギルの行動は適切だった」と判断した。
しかし、マスコミやケイトを慕っていた人々からはあらぬ疑いをかけられ、ギルは『フラッギング(上官殺しの)・ギル』の悪名を流されてしまったのである。
決着
ギルがブラッドに入隊してからしばらく経ったある時、極東にあの赤いカリギュラが現れたとの情報が入る。そのカリギュラの背にはケイトが使っていた神機が突き刺さっており、間違いなくあの赤いカリギュラと同じ個体だった。
仇討ちの為に1人で討伐に出ようとするギルだったが、主人公とハルオミに止められ3人で討伐に向かう。
激戦の末、1度は地に倒れ伏すカリギュラだったが、凄まじい生命力で再び立ち上がり襲いかかる。
ギルはカリギュラの攻撃の直撃を受け、主人公も神機を吹き飛ばされて絶体絶命。
地に膝を着き、再び大切な人を失ってしまう事態を嘆くギル。しかし、ここで諦める訳にはいかないと彼は再び立ち上がった。
ハルオミの銃撃と、主人公の跳躍してカリギュラの背中に刺さったケイトの神機を蹴り込む離れ業な攻撃でカリギュラに隙ができる。
その隙に、雄叫びを上げてカリギュラの懐に飛び込みむギル。その脳裏には、ケイトの言葉が浮かんでいた。
『お互いが支えられるだけ、支え合うのって相当素敵なことだと思うんだよ……ね?ギル』
「ケイトさんが言ってたこと、少しだけ……分かった気がします……」
あの時のケイトの言葉の意味が、今では分かる。主人公が彼を支えてくれたように、自分も主人公を支えたい。その主人公に対する想いが、主人公の「喚起」の力によって増幅され、ついにギルも血の力に目覚める。そして、ギルは槍を突き出した。
あの時届かなかった槍は、今度ことカリギュラの胸に深々と突き刺さり、因縁の敵は絶命した。
ついに仇を討ったギルとハルオミ、そして主人公たちは帰路につく。その背後では、地面に突き刺さったケイトの神機が、彼らを見守るかのように光っていた。
血の力「鼓吹」
ギルが目覚めた血の力。その能力は「周辺のオラクル細胞と感応現象を通じて共鳴し活性化させる」というもの。
以降、ギルをミッションに同行させた時に彼がブラッドアーツを使用した際に、同行者全員の攻撃力が一定時間上昇するようになる。
ゲーム中では
今作で初となる武器、チャージスピアを使用している。
銃はアサルトを使用しており、前衛後衛をバランスよくこなせるキャラクターだが、ナナとは対照的に銃形態を好むAI調整となっているようだ(OPの関係で近接戦闘をせざるを得ないため、ある程度の近接戦闘は行うが。恐らく『鼓吹』を簡単に使用させない意図も含まれると推測)。
場合によっては回復柱などでプレイヤーをサポートしてくれる。
中盤、ブラッドアーツ発動時に味方全員の攻撃力を上昇させる能力を修得する。使用ブラッドアーツはチャージグライドの強化版であるクリムゾングライド。
他の多くのNPCキャラクターと比較してHPが少ない上に、装甲を展開できない銃形態を好むAI特性から、非常に被弾率が高い。
そのため体験版ですぐぶっ倒れるので有名だったジュリウス隊長を超える、非常に高い戦闘不能率を誇る不名誉な一面も。
ちなみにオープニングムービーでも、とあるイベントでも派手に吹っ飛ばされている。
他イベントでもロミオに対して「被弾率が高い」と指摘して逆に食ってかかられるが、確かに彼には言われたくないかも知れない……。
キャラクターエピソードでは、神機に違和感を感じたギルが、神機の調整をするところを主人公が手伝いをする所から始まる。手伝いを進めることで、ギルが「お前の神機の調整も手伝う」として、最終的に楠リッカの協力を得ながら主人公「専用」神機となるシロガネ型神機を製造、強化できるようにしていくようになる。
最初は青っぽいカラーリングだが、最終的には名前の通り白銀に輝く神機と化す。
エピソードではリッカの作業を見たりしただけで、神機の仕組みを理解するなど、技術者としての才能の片鱗を見せてくれる。
その被弾・死亡率の高さからプレイヤーからは「ヌガー(被弾時の叫び)」「ルンバ」と呼ばれ、アサルトNPCであるのも相まって一部のファン以外からは煙たがられていたが、その後の検証や追加ミッションなどで運用方法が見直されている。
特に最終的には武器やスキルが揃うと火力が頭打ちになるため、味方全員の攻撃力を上昇させる彼の能力が重宝される。
もっとも、この能力のおかげで某アラガミが凄まじい状態になるのだが……。
槍使いとして
一番簡単なのは「BB識別爆発M」などのOP消費の高いバレットを持たせれば、すぐにOP切れを起こして槍で攻撃するようになる。回復弾を覚えさせれば自動的にオラクル温存のスキルも付いてきて一石二鳥なので、これを真っ先に取らせてもいいだろう。
また、ダウンロードミッション「レルネーの沼」に連れてクリアすれば、NPCの神機パーツ換装ができるようになったため、アサルトNPCの場合はスナイパーなどに持ち替えてしまえば、積極的に物理攻撃をするようになる。
ただし、同ミッションのアラガミは非常に強力であり、じっくりと粘るか攻略用のバレットを使う必要があるだろう。
余談
- ハルオミと親交が深い関係から、度々彼にまつわるエピソードに登場している。軽いノリで冗談を飛ばすハルオミにツッコミを入れるのはだいたい彼の役割。
- 劇中での主人公との絡みからギル×女主のカップリングを想像する人もいる。当時発売されていたアンソロジーなどがその代表例(ハルオミが女主人公を言いくるめて膝枕をさせており、ギルが怒りを見せる展開が描かれている)。
- 彼の渾名の一部にある「フラッギング」とは、軍事用語で、手投げ弾等で同僚や上官を意図的に殺害する行為を指す。無論発覚すれば軍法会議ものの重罪である。
- 彼の神機の名前の意味はそれぞれ
ヘリテージス(heritages)→遺産、継承物
リボルスター(Re-bolster)→再び鼓舞する
ハードノット(hard knot)→固い絆
となる。