概要
日本のエアソフトガン専門店であるモケイパドックが2000年代初頭に販売していたカスタムガン。
雑誌での広告の他、ネットでの通信販売も行われていた。
コンセプトのモチーフになったのはAKMから派生して製作されたルーマニアのスナイパーライフルであるPSL狙撃銃で、AKをドラグノフ狙撃銃に似せるコンセプトで作られたものである。(どちらかと言えばタブク狙撃銃が一番近いが。)
というのも当時はまだ現在と比べてロシア系の銃はマイナーであり、あまりモデルアップされていなかったこともあり、似非ではあるとはいえこういった物は有難いものだった。
当時はネットのwikipediaはなく、情報を容易に得ることができなかった為、雑誌がほぼ唯一のミリタリー情報を得る場所であったこともあり、これに憧れた中学生も多かったことだろう。
とはいえ、お値段は新規で木製ストックやハンドガードを作っているために7万越え、内部カスタムも含めると最大で10万円を超えたりとかなり値が張る代物だったが、銃身も長いために初速もかなり早いものだったのだとか。
現在では雑誌の「深紅の魔槍」という中二病全開な売り文句が現在でも時折語り草となっている。
また、バリエーションとして「クリムゾンウィンド 深紅の疾風」、「クリムゾンベルセルク 深紅の狂戦士」、「クリムゾンマカーブル 深紅の死神」、「クリムゾンランサー 深紅の槍騎兵」、「クリムゾンバイパー 深紅の毒蛇」も存在していた。
また、似たようなコンセプトでCAWのドラグノフキットやそれのコピーであるJGのAKドラグノフSVDも発売されている。
また、このカスタムガンが登場する約10年前の香港映画であるチョウ・ユンファ主演の『狼 男たちの挽歌・最終章』ではNDM-86(中国のSVDクローン)が手に入らなかったのか56式自動歩槍をモックアップしたものが登場しており、湖に捨てるシーンでは日本製のエアソフトガンが使用されていたりする。