プロフィール
概要
本作のもう1人の主人公。21歳。「輪廻の呪い」にかかり、黒猫の姿になってしまった元天才魔術師。
元の姿に戻るため、スピカ・ヴァルゴをはじめとしたクロードカヴンの生徒たちを教え導くことになる。
性格
性格は一見クールで落ち着いているものの、本性は面倒くさがりかつ腹黒く、普段は(見た目通り)猫を被っている。スピカと出会った当初も彼女を騙してビールを奢らせている。
ただし、師匠である校長には頭が上がらない。
生徒の大半からは後述の悪評もあって失望されている(事実、カストルとポルックスには恨まれていた)、あるいはなめられているが、意に介さず指導を行っている。
経歴
弱冠16歳で一等級魔術師となり飛び級でディアナ校高等部を卒業後、17歳という若さでディアナ校の教授に選任される。
しかし、本編開始から2年前にディアナが邪教徒によって襲撃を受けた際、敵を率いていた元教え子のアルク・トゥルスに狙われ、周囲の人々を巻き添えにしないため単独行動をとった。しかし、交戦の最中に呪いを受け猫の姿にされてしまった挙句、事情を話さないままディアナを離れたことで世間では行方不明扱い、さらに「生徒を見捨てて一人で逃げた卑怯者」という誤解を生んでしまった。
猫の姿になっても人格に問題はなく、簡単な魔法ならば使うことができたものの、人語を話すことができず孤立する。呪いを解く手段を探そうにも、猫の姿ではセキュリティが強固な図書館の本に触れられないため調べものをすることもできず、他人に助けを求めようにも意思疎通ができず途方に暮れていた。
そんな中、偶然出会ったスピカが自分の言葉を理解できることを知り、彼女を利用するため形だけの師弟関係を築く。そして調査の結果「スピカを自分と同等まで鍛えることができれば元に戻れるかもしれない」という事実を突き止め、彼女を本格的に指導することを決意。
突貫指導によって彼女をディアナ入学まで導いた後、校長であるジャンヌに掛け合って教授職に復帰。ただしその条件として「クロードカヴンの生徒を1人も脱落者を出さずに卒業させる事、それが出来なければ即解雇」と宣告を受ける。
使用魔法
射手座魔法(サジタリアス・マジック)
風魔法。耳に付けているアクセサリに日ごろから魔力を溜めている為、猫の姿でも大気を操作し自在に空を飛ぶことが出来る。
- 旋風の障壁(ワールウインド)
宙に魔法陣を作り壁にして、攻撃を防ぐ。
射手座大魔法(サジタリアス・グランマジック)
人の姿で使う事が出来る大魔法。強力だが大量に魔力を消費する為一回使うと猫の姿に戻ってしまう。
- 氷弓・アイシングアロー(ひょうきゅう-)
巨大な氷の弓矢(と拳)を生み出して敵に向けて矢を放つ。
- 風弓・レインアロー(ふうきゅう-)
無数の風の矢を空に向かって放つ大規模射撃。
- 竜弓・ストームジャベリン(りゅうきゅう-)
自然発生した竜巻を一点集中させ、威力を濃縮した状態で放つ。
- ティア・ゼフィロス
光で生成された無数の剣を敵に放つ。