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概要

週刊少年ジャンプ2021年11号から31号まで連載されていた漫画。

原作は鎌田幹康、作画は福井あしび。

ジャンプ本誌としては2016年10号で連載終了したバディストライク以来の丁度5年ぶりの野球漫画となる。


あらすじ

甲子園常連の超名門「白凰学院・野球部」入部を夢見る少年・小豆田玉緒。

念願の白凰入部を目指し、日々ストイックなトレーニングと研究に励む彼はついに入部試験当日を迎えていた。

しかし、グランドに突如現れた謎の天才投手・龍堂太央との出会いが彼の運命を大きく変えてしまい――!?


少年よ、笑われるような夢を抱け!令和の新王道野球譚、開幕――!!


登場人物


黒龍山高校


小豆田玉緒(あずきだたまお)

主人公。ポジションは捕手。

気弱だが努力家で分析力にも優れている。

中学1年生の時に見た白凰学院の試合に感銘を受け、自分も白凰学院の野球部に入るべく3年間特訓をしていた。

そして意を固めて白凰学院の野球部の入団テストを受け、持ち前の分析力でチームを勝利に導くも、「体力重視の戦力しか必要としない」という理由で落ちてしまった。

そして途方に暮れていた所を合格を辞退した龍堂に「一緒に最強のチームを創ってみねぇか?」と誘われる。


龍堂太央(りゅうどうたお)

もう一人の主人公。ポジションは投手。

玉緒とは同年代で彼の事は「あずさん」と呼ぶ。よく大きなあくびをする吞気な性格。

白凰学院の入部テストの内容すら知らずに受験しに来たが、それを難なく突破するだけのずば抜けた身体能力を持っている。

特に優れているのは投手能力で、セレクションで登板した際には初球で143km/hを出している。玉緒の見立てではフォームにほとんど無駄がなく球の出所も見にくい。

ただし変化球は投げられない上に制球も内と外の投げ分け程度。

白凰学院の野球部の入団テストに合格したが、「玉緒と野球がしたい」と自ら入部を辞退した。

年下の子しかいない田舎の養護施設で育っており遊び相手はいつもボールと壁という生活をしていた。

そのためか最高の仲間と野球をすることに強い憧れがある。


黒滝かりん

ヒロイン。黒龍山高校に通う高校1年生にして黒龍山高校理事長の孫娘。

元気ではっきりとしているが、白凰野球部の入団テストをダンボールに全身を被せて見ていたり初対面の玉緒の全身の筋肉をチェックするなど変人な所がある。

野球部強化部長という肩書を持っていて、最強チームを作りたいという龍堂の夢を実現させる為に彼と玉緒を黒龍山高校の野球特待生としてスカウトする。

祖父から全盛期の黒竜山高校野球部の話をよく聞かされており、現代の女子高生にしては昔のプロ野球選手のことにもかなり詳しい。


剣義鷹(つるぎよしたか)

黒竜山へのスカウト対象選手。ポジション不明。

玉緒の研究では「消えたスラッガー」となっており進路も不明である。

飛鷹一文字の別名を持つ関東随一の強打者。

淵ヶ丘中学の野球部に所属していたが3年の大会を前にして退部してしまった。

今は実家である「おもちゃのぺんぎん」で店員をしている。

商品を完璧なバランスで積み上げる凝り性だが子供に崩されても許す度量も持っている。

野球は飽きたと勧誘を断るが夜に庭先で素振りをしようとしているところを玉緒たちに目撃されてしまう。実は彼が野球を辞めたのは足の故障により動けなくなった父親の代わりに店を切り盛りする為であった。母親は幼い頃に亡くなっており以降は父子家庭で父と過ごしていた。


椿凛之丞(つばきりんのじょう)

黒竜山へのスカウト対象選手。ポジションは遊撃手。

中性的な顔立ちの反射神経に優れた守備職人。

扱いにくい性格からチームから追放され高校からのスカウトも絶望視されていたが、自分の実力を純粋に評価してくれた玉緒たちの勧誘に感激し。黒龍山高校野球部への入部を二つ返事で承諾した。


九ノ城大地

白凰セレクション受験者。ポジションは捕手。

中学まではアメリカに行っており現地で強肩強打の捕手として鳴らしていた。

セレクションの遠投ではフェンス直撃の120mを叩き出している。

紅白戦のメンバー表ではAチームの4番だが何故か先頭打者本塁打を打っている。

最終的に玉緒の分析と配球に敗れはしたが屈強な肉体を求める白凰の方針と合致し合格を勝ち取った。


有澤

白凰セレクション受験者。ポジションは投手。

船山シニアに所属している選手でスライダーに定評がある。

紅白戦で玉緒とバッテリーを組んだが、無名の玉緒のリードに従わず勝手に投球した結果九ノ城にホームランを打たれてしまった。

結局2イニングで3失点し龍堂と交代した。


影山蛍

白凰セレクション受験者。ポジションは遊撃手。

実力も実績も豊富な有力候補。

紅白戦では玉緒と同じBチームだが何故かメンバー表ではAチームに入っている。

紅白戦序盤は無名の玉緒の意見を聞こうともしなかったが、龍堂を巧みにリードし九ノ城を三振に抑えたことで見直すようになる。

セレクションに合格し白凰学院野球部に入部した。


尾平隆平

白凰セレクション受験者。ポジションは投手。

西瀬川シニアに所属している選手でスライダーを投げる時に肘の角度が上がる癖がある。

Aチームとして紅白戦の最後に登板したが、癖を知っていた玉緒に球種を見抜かれサヨナラタイムリーを打たれて敗れた。


用語

白凰学院野球部

玉緒達が目指していた名門野球部。

所属地区は西東京。

精鋭50人からなる野球部専用の分析チームを持っており、選手にはただその指示を完璧にこなせる屈強な肉体のみを求めている。

入部セレクションでは1500m4分59秒99、ベースランニング15秒99、体前屈60cm、上体起こし1分70回、スクワット300回、懸垂10回、ノック1分間20球ノーミス、遠投80mの厳しい基礎科目試験をクリアした者のみが実戦テストに臨むことができる。


黒龍山高校野球部

かりんに誘われて玉緒と龍堂が入部することになった野球部。

所属地区は西東京。

九龍(クーロンズ)と呼ばれる世代のいた30年前に3年連続で白凰を決勝で下した強豪として名を馳せていたが、その後低迷し10年前に廃部になっていた。

幼少の頃からかりんがグラウンドや設備を保全していたおかげで環境は整っている。


関連タグ

週刊少年ジャンプ 野球

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