概要
トウモロコシの実を収穫したあとの穂軸を乾燥・圧縮して作った喫煙具「corn cob pipe(トウモロコシの軸のパイプ)」を略した和製英語。
穂軸は廃棄物なので安上がりである。
元は農民が自作した使い捨てパイプだったが専門の職人によって製作されるようになり、1869年、アメリカ・ミズーリ州のヘンリー・ティブがH・ティブ・アンド・サン社(現在のミズーリ・メシャム社)を興す。穂軸を特殊な石膏で塗り固め、光沢仕上げにすることで成功を収めた。
トウモロコシの穂軸は焦げやすい材なので上手く吸うのには技術が要り、パイプ上級者向けだが、安価な製品が多いため駄目にしても経済的打撃は少ない。
新しいパイプでもヤニ成分等で嫌な臭いが出ることはなく、むしろトウモロコシ由来の甘い香りがプラスされる。
コーンパイプの愛用者としては連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサー、漫画のポパイなどが知られる。