概要
ゴルコンダは、ベルギーのシュルレアリスム作家ルネ・マグリットが1953年に描いた絵画作品のひとつ。アメリカのテキサス州ヒューストンにある、メニル・コレクションに所蔵されている。
この作品には赤い屋根の建物と青く曇った空が広がり、その空中を黒いオーバーコートと山高帽を被った同一の男性が多数描かれ、おおむね鑑賞者の方を向いている光景が描かれている。男たちは立っているかのように配置され、落下しているのか、上昇しているのか、空中で浮遊しているのかはっきりされていない。彼らは菱型のグリッド線に添って、等間隔に配置されている。「浮遊」と「落下」という矛盾した要素を同時に表現し、また「浮遊」と「落下」はマグリットの憂鬱とした感情を表現しているように見える。
マグリットは絵の中と似たような郊外の環境に住み、同じような服装を着ていた。そして、マグリット自身がこの山高帽の男に投影されている。マグリットのコメントによれば「目立ちたいと思わないから」という理由で、山高帽を描いているという。彼の作品において、山高帽が多く登場するという共通の特徴があり、『人の子(1964年の絵画)』などの絵画にも見られる。
関連タグ
ゴルコンダをモチーフとした作品・キャラクター
ブルーアーカイブ
詳しくはゴルコンダ&デカルコマニーを参照。