概要
ゴーボッツとは、アメリカ「トンカ」社の玩具で、1980年代におけるバンダイの『マシンロボ』の海外展開として使われたタイトル。
後に、ハズブロにより版権買収され、『トランスフォーマー』の低年齢向けのブランド名、およびカテゴリ名となっている。
トンカ版ゴーボッツに関しては、当該記事を参照。
動向
80年代に、トンカ社は日本のバンダイ「マシンロボ」の600シリーズの版権を取り、「ゴーボッツ」として発売・展開していったものの、ハズブロ「トランスフォーマー」に差を付けられてしまった。
後年、トンカ社はハズブロ社に買収され、ゴーボッツというシリーズそのものがハズブロ社、ないしはトランスフォーマーに吸収され、トンカ版ゴーボッツは消滅。
以後、トランスフォーマーのカテゴリの一つとして、ゴーボッツはその名前を存続させる。
シリーズ詳細
トランスフォーマーG2
95年、トランスフォーマーG2の中に、サブグループとして登場。
元々トンカがミニカーの会社であったからか、「変形モードがミニカー」のシリーズとして発売された。
変形は簡易で、そのギミックも全て同じ。プリスタースタイルで発売された。
全14種、内オートボット11種、ディセプティコン3種が発売。その多くが、オプティマスやメガトロンといった、過去シリーズからの人気キャラクターである(設定上も、本人たちが新たなビークルモードとしてスキャンしたものとの事)。
日本ではこのうち三種が95年に発売。なお、オプティマスは、日本でもコンボイではなくオプティマス・プライム名義で発売されている。
後にこのシリーズは、後年「トランスフォーマーカーロボット」に登場する、スパイチェンジャーに流用される。
レスキューヒーロー・ゴーボッツ
2002年~2003年、児童向けシリーズのタイトルとして登場。正式タイトルは『キッズトランスフォーマー レスキューヒーロー ゴーボッツ』。
2002年に、ハズブロ社の幼児向けブランド「Playskool」より『Big Adventures Transformers』として販売された。アニメなどの別媒体は無く、玩具のみの展開。
変形は簡略化され、デザインも丸みを帯びたもの。高額製品には音声ギミックを内蔵している。
幼児向けとして、原点に立ち返ったシリーズとして展開されていった。
日本では、『Big Adventures Transformers』に、トンカ社『1-2-3 Transformers』の製品を加え、同シリーズのロイを主役にして再構成し、2002年に発売された。
日本国内においては、一年程度で展開は終了。しかし海外では2003年に『Transformers Go-Bots』として新展開を見せ、2004年まで継続した。
設定では、「ゴーボッツは「まち」、「もり」、「そら」で活躍するレスキューロボット達」というもので、各製品のパッケージ中敷はジオラマになっており、連結して遊ぶことができる。
また、海外版は「Big Adventures」、「Go-Bots」の両方において、『状況に応じてビークル/ビースト形態を変えられる』という設定のため、キャラクター1人につき形態の異なる複数の商品が販売されていた。
G1ゴーボッツ
2004年に発売された、e-hobby通販限定品。
「トランスフォーマーコレクション・ミニボットチーム」のリカラー版であり、G1トランスフォーマーの初期に発売された製品が流用元である。
正式名称は、『次元探査実験部隊/G1ゴーボッツ』
あくまでもトランスフォーマーの1グループとしてカテゴリとされているが、
「別の宇宙から来た外来種族の偽装工作員」
「母星を襲った破滅的な危機から同胞を救う為に編成された特殊部隊」
「セイバートロン星を舞台に諜報、外交、および時空干渉実験など様々な秘密活動を行う」
「その一方、独自の転送機関や生体機械工学など、多くの知識をトランスフォーマーにもたらし、後の”スパイチェンジャー”など、新世代TFの誕生にも寄与したとされている」
という設定を付加。
トンカ版ゴーボッツのキャラ達が、TFの世界に来た事を暗示している。
メンバーは、以下を参照(カッコ内はゴーボッツの流用元マシンロボ:TF流用元、変形モード)
:サイバトロン
・パスファインダー(ユーフォーロボ:アダムス:UFO)
・スモールフット(オフロードロボ:ギアーズ:4WD)
・ロードレンジャー(トレーラーロボ:ドラッグ:トラック)
:デストロン
・トレッズ(日本未発売:ワーパス:戦車)
・バグバイト(DXワーゲンロボ:バンブル:ワーゲン)
・バッドボーイ(フェアチャイルドロボ:パワーグライド:A10サンダーボルト)
関連イラスト