概要
2017年公開の映画作品。キングスマンの続編。本作は前作以上に過激(ドラッグ、セックス、人肉諸々)なエログロ描写、「保守的な政治家による過激な政策」、「麻薬中毒」といった前作以上に社会に切り込んだ内容が盛り込まれた、キレッキレアクション満載の弩級激辛過激スパイアクション映画となっている。
あらすじ
リッチモンド・ヴァレンタインの「人類間引き計画」を阻止してから一年。殉職したハリー・ハートからガラハッドのコードネームを受け継いだエグジー・アンウィン。同僚であるランスロットことロキシー・モートンと共に日々任務に励み、ヴァレンタインの件で知り合い恋仲になったスウェーデン王女ティルデとの関係も順調。まさに順風満帆と言ったところ。ある日、エグジーは元キングスマン候補生で、ヴァレンタインの件で実家が没落し、平民となったチャーリー・ヘスケスに襲撃される。なんとかヘスケスとその仲間を退けたものの、所用で自宅を空けているときに、自宅とキングスマン本部、そしてロキシー達エージェントの自宅がミサイルで爆撃され、自身とマーリン以外のエージェントが全滅し、飼い犬のJBが爆死してしまう。犯人は麻薬王ポピー・アダムス率いる麻薬カルテル「ゴールデンサークル」。彼女は自らの野望に邪魔になるキングスマンを排除したのだ。悲しみに暮れるエグジーとマーリンは、隠し金庫の中にあったウィスキーから、ケンタッキー州にあるキングスマンの提携組織である「ステイツマン」と接触。彼らと共にゴールデンサークルと戦う事になる。だが、ステイツマンには予想だにしない人物が保護されていた……
登場人物
ゲイリー“エグジー”・アンウィン/ガラハッド
主人公。一年前の事件で死んだハリーの後を継いでガラハッドのコードネームを襲名した。エージェントとしての生活も順調。更には恋仲となったティルデ王女との関係も良好で、将来は結婚も約束されているなど、逆玉の輿ルートまっしぐらの今どき珍しいシンデレラマン。
キングスマンのエージェント。前線で活躍するエージェントを補佐する後方支援担当。下っ端とみなされた為、ゴールデンサークルからは見逃される。前々から前線に出たがっており、今回それが叶うが、その結果とんでもない事に……
ティルデ王女
演:ハンナ・アルストロム 吹替:佐古真弓
スウェーデン王女。非常に良識的な人物で国民からの人気が高い。前作の件でエグジーとナニをし合う仲となり、そのまま恋仲に。現在はエグジーを王家に婿入りさせようと考えている。
ジンジャーエール
米国の独立スパイ組織「ステイツマン」の後方支援担当。通称ジンジャー。現場に出たがっている。突如アジトを訪れたエグジーとマーリンの二人を快く迎え入れるなど、度量ある人物。
テキーラ
演:チャニング・テイタム 吹替:中村悠一
ステイツマンのエージェント。優秀なスパイだが、典型的ジョックスな性格で素行が悪く、極度のアル中。
ウィスキー
ステイツマンのエージェント。本名はジャック。絵に描いたようなアメリカン紳士。帯電と同時に超高熱を帯びて敵を切り裂く特殊な投げ縄が武器。
ポピー・アダムス
世界的な麻薬カルテル「ゴールデンサークル」のボス。一見するとオールディースアメリカンな肝っ玉母ちゃんだが、無能と断じた部下をミンチにしてハンバーグに加工し、部下に食わせるなど、常軌を逸したサイコパス。
チャーリー・ヘスケス
演:エドワード・ホルクロフト 吹替:櫻井トオル
元キングスマンエージェント候補生。前作の件で声帯と右腕を失い、平民に落ちぶれたところをアダムスに拾われ、ゴールデンサークルの一員となった。失った声帯と右腕は機械で補っている。エグジーを恨んでおり、彼を執拗に付け狙う。
演:本人 吹替:岩崎ひろし
英国を代表するミュージシャン。アダムスに拉致され、演奏を強要されている。
ステイツマンが保護している身元不明の中年男。鱗翅類(チョウ目)学者を自称している。エグジーとマーリンはこの男を知っているようだが……?
余談
エグジーを演じたタロン・エガートンは後に「ロケットマン」で本作で共演したエルトン・ジョンを演じる事になる。また、本作では、エルトン・ジョンの曲である「サタデイ・ナイツ・オールライト」や「ロケットマン」が使用されている。