※ネタバレを含むため、映画視聴後に見ることをおすすめします
概要
表向きは高級テーラーで働く仕立て職人だが、実はスパイ組織『キングスマン』のエージェント。コードネームは「ガラハッド」。主人公の父親(リー・アンウィン)に命を救われ、その息子であるエグジーにメダルとある合言葉を残して去る。成長したエグジーと再会してからは、かつて彼の父親が目指していたような紳士(=スパイ)となれるよう手解きをしていく。
『キングスマン』
物語序盤で命を落としたエージェント・ランスロットの後継に主人公のエグジーを推薦する。エグジーは幼い頃に父を亡くしてから自堕落な生活を送っていたが、元々は成績優秀で運動神経も良いなど、可能性を秘めた青年だった。
上流階級出身のメンバーに囲まれながら、エグジーは新人候補生試験を次々と突破していく。しかし訓練の中で育てていた"犬を撃つ"最終試験を実行できず、「ランスロット」の座は同期のロキシーのものとなった。帰宅することになったエグジーを呼び戻して叱責するハリー。自身も同じ試験で犬の「Mr.ピックル」(ヨークシャーテリア)を撃ち、その後病死するまで大切に世話をしたと話す。つまり弾は空砲だったのだ。
試験と並行して、ハリーは冒頭で誘拐されていたアーノルド教授とIT富豪リッチモンド・ヴァレンタインの繋がりに気づく。資産家のデヴィーアとして彼に接触したことで彼の思惑を知り…。後日、最終試験まで残ったエグジーにスーツを仕立てようと職場のテイラーを訪れるが、運悪くヴァレンタインとその助手・ガゼルに出くわす。そのおかげでテイラーで一式服を揃えたヴァレンタインに発信機を付けることに成功し、彼が世界各国に配布している「SIMカード」の実態に迫ることに。人々が無料で手に入れられたそれは、神経信号で人々を凶暴化させ、お互いに殺し合わせるという恐ろしいものだった。
実験に人種差別や性差別などの強い偏見を持った人々が集まる教会が使われると聞きつけ、すぐに赴くハリー。しかしそれはヴァレンタインの罠であり、SIMカードの信号に影響されたハリーは自分の意志とは関係なく戦い始め、結果的に全員を亡き者にしてしまった。
教会を出たところでヴァレンタインに頭を撃ち抜かれ、彼はそのまま亡くなる。眼鏡を通しての映像を見ていたエグジー、司令官のマーリンは驚きを隠せなかった。彼の後を継いで「ガラハッド」となったエグジーは、マーリンやロキシーと共にヴァレンタインの計画を阻止しようと動き出す。
物語の最後は、彼が見せたバーファイトをエグジーが再現するという胸熱展開で幕を閉じる。
『キングスマン: ゴールデン・サークル』
前作で亡くなっているため、回想のみの登場。
……と思われたが、実は生きていることが判明。前作でヴァレンタインに頭を撃ち抜かれたものの、すぐにアメリカのスパイ組織「ステイツマン」によって保護され、一命を取り留めたという。しかし処置に使われた「アルファ・ジェル」という物質の副作用で、記憶が若い頃に戻ってしまっていた。
エグジーやマーリンと再会した時にはスウェット姿に眼帯、10代の記憶になっているためか、キングスマンに関することも覚えていなかった。また、軍に入る前の夢だった「鱗翅学者(蝶の研究家)」を名乗り、ステイツマンには「バタフライガイ(蝶々男)」と呼ばれている。
エグジーの機転によって記憶を取り戻し、二人の「ガラハッド」として復帰する。
だが、前作のバーファイトを再現しようとして失敗したり、毒矢を外したりと、まだまだ本調子ではなかった。これらは頭と違って身体が付いていけていないことに加えて、蝶の幻覚が見えていたことに起因する。
果ては、味方であるはずのステイツマンエージェント・ウイスキーを「裏切り者」だと言い、彼の頭を撃ってしまう。エグジーの応急処置で事なきを得たが、問題解決に必要なワクチンも失ってしまい…。