曖昧さ回避
- 「聖パウロ」を意味する「Saint (St.) Paul」(セントポール)のフランス語読みをカタカナ表記したもの。
- 大日本除虫菊(金鳥)が販売しているトイレ用洗剤の名称。本項目で解説。
- 株式会社サンポール。公園に設置されているピコリーノで知られる。ポプテピピック第2期において、まさかの企業コラボ枠で登場した。
概要
「金鳥(KINCHO)」ブランドで知られる大日本除虫菊株式会社から発売されているトイレ掃除向け洗剤の名称。
1960年代、日本電酸工業株式会社より「トイレサンポール」という商品名で発売。便器以外に床・壁タイルにも適し、トイレ全体の洗浄用として位置付けられた。
後に商品名はシンプルに「サンポール」、商品がヒットしたので、発売元社名もそれに合わせ「サンポール株式会社」と改められる。
しかし、この企業名変更が裏目に出てしまう。他の商品、たとえば食器用洗剤や洗濯洗剤、またはシャンプーや石鹸などを販売しても、トイレのイメージがまとわりついてしまい、トイレ用洗剤以外の販売は苦戦を強いられるようになるのである。
1990年、経営不振に陥った旧サ社が金鳥へ営業譲渡(事実上の吸収合併)、サンポールも以降金鳥製品として取り扱われる事となった。
当初は差別化の為か「サンポールK(INCHO)」の名称が使用されたが、後に再改名され元へ戻る。
注意事項
塩酸をベースとしており酸性の為、漂白・カビ取り効果を持つ塩素系の洗剤(トイレハイターなど)と混合すると化学反応を起こし、有毒の塩素ガスが発生する。また、同じくトイレ用洗剤としてシェアが高い塩素系洗剤「ドメスト」との混合による事故が相次いだ。塩酸と塩素系なので、同じだという勘違いが多かったためでもある。
その意味では本品と塩素系洗剤が「混ぜるな危険」の本来の用法における由来と言えよう。
また、直接人の皮膚に触れると炎症を起こすため必ず手袋着用で扱うこと。
ほかに酸性トイレ用洗剤ではフマキラーの「ネオナイス」などがある。