「使えません!でも、なんとかいけるはずです! これは英雄の大鎌だから…!」
「………っ、…その通りだ……。そいつをよこせ……。 あんたはオレが守る。オレの役目だ」
概要
『魔法使いの約束』に登場する主人公・真木晶とシノの男女カップリング。本作は主人公の性別変更が可能であり、一人称以外に男女の性差はないが、こちらのタグは女主人公にのみ使われる。
以下、メイン、イベント、カードストーリー等のネタバレあり。
未確認のものも多いため随時更新推奨。
関連エピソード
メインストーリー
真木晶(以下、賢者)が新たに召喚した十人の魔法使いの中で、一番にエレベーターから降り立った東の魔法使いシノ。
それからも然程交流のなかった二人が面と向かって言葉を交わすのは、第1部12章2話。グランヴェル城で行われるパーティーの直前、ヒースクリフと喧嘩をしてバルコニーから帰ろうとしたシノを賢者は慌てて止める。喧嘩の理由を尋ねた賢者は、シノの生い立ち、ヒースクリフやブランシェット家に対する想いを知る。英雄になってヒースクリフが恥じない友達になりたいと言う願いを聞いた賢者はシノの手を握り締め、賢者として活躍してシノの大きな城を建てたいというお願いを聞いてもらえるように努力する、と言葉にした。
「でも、大きな城を持ってなくたって、シノはヒースの自慢の友達だと思いますよ」
「………気の利いた台詞だ」
親愛ストーリー
「仲直りの花束」
賢者の書に記すため、魔法使い達それぞれにインタビューのような形式で質問をしていくストーリー。
シノの部屋に招かれて賢者。何かとヒースクリフを持ち上げたがるシノに、賢者はヒースクリフの意向を無視してはかわいそうだと意見する。それに気を悪くしたシノは、誰からも声を聞いてもらえなかった自身と賢者の境遇の違いを指摘し、これ以上傷付ける前に部屋から出ていくように賢者に告げた。
その日の夜、賢者の部屋の窓から箒に乗ったシノが顔を覗かせる。仲直りの花束を渡し謝罪をするシノに、賢者は同じく仲直りのために用意した手作りの勲章を与えた。
興奮した息遣い、緊張した面持ち。やがてシノは笑顔を広げて喜びを表す。
その瞬間、とてもシノが愛おしくなった。
夜空に光る、金色の星屑を全部、ぴかぴかの勲章にして彼にあげたい。
トロフィーみたいな高い塔を集めて、世界一のブーケにして、シノの声は世界中に届くよと伝えてやりたい。
イベントストーリー
・奇跡と祝祭のプレリュード
聖なる祝祭の為、曰く付きの閉鎖的な村に訪れた賢者と東、北の魔法使い達。
シノとヒースクリフ、賢者は村の少年ザシャと共に教会へと訪れた。そこで魔法使いに対する不信を募らせたザシャにヒースクリフが斧で切りつけられてしまう。痛みと恐怖で〈大いなる厄災〉の奇妙な傷である黒豹の姿になりかけるヒースクリフ。我を忘れ、賢者に襲いかかったヒースクリフを宥めようとしたシノは、教会の床から突如現れた怪魚レモラに噛みつかれ引き摺られていく。呪文を唱える余裕もないシノを助けるため賢者は必死に追いかけて手を伸ばすが、未だ黒豹のままのヒースクリフに阻まれてしまう。
「私はシノを助けられるはず!じゃなきゃ、嫌だ……!」
間一髪、不意に現れたオーエンがレモラを退け、ヒースクリフを元に戻す。しかし、血だらけで瀕死のシノとヒースクリフ、さらに現れた多頭のレモラを前にオーエンは無慈悲にも賢者達を置いて姿を消す。
向かってきたレモラを相手に咄嗟にシノの大鎌を手に握る賢者。
ザシャに魔法が使えるのかと問われ、賢者は首を横に振る。
冒頭の二人の台詞はここから抜粋。
危ないところでファウストとネロに助けられた賢者達。全てが解決した後、賢者は格好つかなかったと落ち込むシノの手を握り、「格好良かったですよ。ずっと」という言葉と共に感謝を告げる。
・青薔薇彩るオスピタリタ
2023年のホワイトデーイベント。シノはホワイトデーの文化が話題になった1話目から「自分のお返しが一番賢者を驚かせ、喜ばせる」と豪語し、他の方法を提案するシャイロックに対しても「それ(賢者を心から喜ばせる方法がある)ならもったいぶらずに教えろ」と急かした。
シャイロックが提案したのは、彼の友人が営むサロンでおもてなしのヒントを得るというもの。
「そのサロンに行けば、賢者を心から喜ばせられるのか?」
「賢者が行きたいなら付き合ってやってもいい。」
後者は一見そっけなさそうな台詞だが、賢者は「シノも乗り気だ」と受け止めていた。こうして賢者達一行は魔女ローザが経営するサロンに訪れる。そこでも、どんな時に嬉しいと感じるかとルチルが賢者に尋ねた際にもわざわざ耳を傾けているシノの描写が入るなど、一貫して賢者を喜ばせることに積極的な様子を見せた。
各々が楽しむ中、ローザに気に入られ幻想の空間に連れていかれる賢者。
賢者がいなくなったことに気付いた賢者の魔法使い達がローザを問いただす際、シノは真っ先に「賢者をどこにやった」と迫り、賢者が自力では出られないことを知ると「すぐに助けに行くぞ」と発言し、幻想の世界の方が気に入るかもしれないというローザの言葉に「賢者がそんなこと言うわけないだろ」とかみつくなど、その都度誰よりも早く賢者のことについて反応していた。
賢者を迎えに幻想の世界へ訪れる魔法使い達。賢者を取り戻そうとそれぞれが考えたおもてなしを披露する中、シノは本物の空と偽物の空、どちらが良いか尋ねた上で「もてなしは帰ってから」と告げる。それは冒頭で計画していた巨大レモンパイではなく、シノが考えた「賢者が嬉しいと感じる」もてなしであった。
看板SSRではないにもかかわらず、シノ晶好きには手厚いイベントであった。
・その他
「花咲く森に真実の愛を」
2020年のジューンブライドイベント。花祭りが行われる熱の街に任務で訪れた賢者と魔法使い。
主にシノ、賢者、アーサーの3人で行動するが、互いに衣装を褒めあったり、気遣ったりと何かしら微笑ましい様子が見られる。
「青春と花嵐のノスタルジー」
2020年のエイプリルフールイベントの学園パロディ。フォルモーント学園を舞台に賢者は転校生、シノは芸能校のアイドルという設定で出会う。それらは全て昏睡状態の賢者の夢であったが、魔法使い達は賢者の名前を呼んで夢から呼び戻してくれる。その中にはシノの姿もあった。
「パラドックス・ロイド」
2021年のエイプリルフールイベントの近未来パロディ。フォルモーントシティを舞台に、賢者は記憶喪失のアシストロイド、シノは普段は犬型の、ヒースクリフのアシストロイドであった。イベント本編にシノの立ち絵は出てこないが、人型になったシノを見た賢者はモノローグに(格好良かった)と付け加えていた。
「白亜の城に伝説の目覚めを」
崩れゆくオズの城から脱出する際「オレの箒に乗れ」と力強く手を引き、後ろに乗せる。SRカードはその時の手を差し伸べたイラスト。
「花雨をシェリーと見上げて」
2022年のジューンブライドイベント。行方不明の花嫁アンを攫った魔法使いの隠れ家である地下牢。そこを封印する際どこか物憂げなシノは、魔女であるアンと人間であるエリオットについて「いつか必ず、あいつらは離れ離れになる」「心が変わらなくたって、人間と魔法使いじゃ生きる時間が違うからな」と独り言の様に呟いた。その言葉は賢者と魔法使い達の関係にも重なるところがある。賢者は「それでも二人は心から幸せそうに見えた」と返した。
「闇夜に灯る絆のルミエール」
魔除けの儀式の依頼を受けた魔法使い達はその街で赤い瞳を持った黒い毛並みの犬に出会う。どこかシノに似ているその犬はかつての主人とヒースクリフを重ね、シノとやたらと張り合う仲になる。幼馴染と賢者の3人が共に行動する場面も多く、仲の良い様子が見られるが、このイベント最大のシノ晶要素はそのカードストーリーになる。後述。
育成エピソード
シャーウッドの森
ブレイクタイム(1)
シャーウッドの森で一番高い樹の天辺まで賢者を連れて行ってくれる。
スポットゆかりの話(1)
「あはは。昔話を信じるなんて、可愛いところがあるんだな。賢者」
スポットの名物
シャーウッドの森に多く実る月光樹の実を食べるよう賢者に勧めるシノ。
「もっと、大きくかじって。」
「は、はい。ん……んむ……。」
体が発光し始め、慌てる賢者を揶揄う様にシノは笑う。
楽しい場所
木苺が良く実る場所に賢者を連れていき、食べさせた後に対価を要求するシノ。
カードストーリー・エピソード
R「灯る道しるべ」
「闇夜の案内人」
夜中、談話室に本を取りに行く途中、明かりを失った賢者をシノが送ってくれる。談話室に辿り着き、もうひとりでも大丈夫だと言う賢者の言葉に一度は頷いたシノだったが、やはり待っていると告げる。
SSR「自慢の友達」
「月夜の訓練」
無愛想ではっきりと物を言う性格のせいで誤解を招きやすいシノだが、言葉にしない優しさや気遣いに賢者は気づく。
「あなたは、本当に優しい魔法使いなんだな」
SR「思うままに」
「行方不明の賢者様」
西の国に滞在中、朝から賢者の姿が見えないことをファウストから知らされるシノ。あまり治安が良いとは言えない西の国で賢者の身の危険を案じたシノは、共に探しに行くと告げる。賢者を心配するシノをファウストは意外に感じている様子だった。
R「欲しいのか?」
「チョコが欲しい」
魔法舎のみんなにチョコを用意しようかなと言った賢者の言葉に、シノは「ダメだ。オレだけにくれ」と告げる。チョコを多く集めた者が勝ちという行事だと知らされたようだ。
SSR「祝福にキスを添えて」
「優しいあなたへ祝福を」
前述の花祭りを回るシノ、アーサー、賢者の3人。シノは格好いい祝福の言葉の例として、賢者にも祝福の言葉を贈り、賢者もまたシノへ祝福の言葉を贈る。
SSR「夜の出会いに光は射し」
「名前のない絆」
シノの部屋で談笑する2人。賢者に見せたいとシノが取り出したものは、ヒースクリフが細工を施した木箱。大事な物をしまうためのものだという箱の中にはかつて賢者がシノに贈った勲章が仕舞われていた。喜ぶ賢者だったが、この借りは返すというシノの言葉に違和感を抱く。無償の贈り物がいまいち理解できないシノになんとか説明しようとする賢者だったが、上手く説明できないまま有耶無耶に別れてしまう。夜、もう一度きちんとシノと話したいと考えた賢者は、訓練から戻らないシノを森まで探しに行く。賢者は木の下で眠るシノの姿を見つけるが……?
親愛ストーリーの続きとなるような内容となっている。
SR「煌めく景色のひとかけら」
「願いよ届け」
魔法舎で行われる七夕パーティーのため、賢者の世界の笹に近い木を探してきたシノ。その際に出会ったオーエンはシノの心を惑わせようとする。
「はは…。賢者様のためにわざわざ用意してやったんだ。シノは賢者様のことが大好きなんだね。きみの主君とどっちが好き?どっちが大切?」
「比べるようなことじゃない。用がないならどこかへ行け。」
シノにとって主君であり、命に換えても惜しくない存在のヒースクリフと「比べるまでもない」ではなく「比べるようなことじゃない」という発言のあたり、賢者への好感度の高さが窺い知れる。
R「座学の実践」
「故郷の味」
南の国にあるフィガロの診療所で夕飯を食べる賢者と魔法使い達。肉料理や魚料理を賢者に勧め、スープもお前の好きなやつだと思うと伝えてくれる。
SSR「この出会いに祝福を」
「鍛え合う向上心」
魔法舎で常に鍛えているシノ、カイン、レノックスに混じって賢者も朝の鍛錬に参加することになる。しかし普段の運動不足が祟り、賢者は1日で全身が筋肉痛に。シノは無理をさせたことを謝りながらも、普段の賢者の頑張りを讃えて頭を撫でてくれる。
『あなたに伝えたい』
今だからこそ言いたいことがないかと尋ねた際、「体力をつけろ」と即答する。しかし武器や鍛錬よりも有効な護身術は自分を呼ぶ事だとシノは付け加えた。
SSR「甘い危険のお味は」
「お菓子の家の侵入者」
お菓子の家を探索する2人の目の前に現れた犬。その正体は返信したムルだったが、共に犬に変身して探索しようというムルの誘いにシノは「犬の姿じゃ、何かあったら賢者を守ってやれないだろ」と断る。賢者は先導してくれたことや犬から守ってくれたこと、守ると言ってくれたことに感謝の意を述べた。
SSR「祭りの夜の案内人」
「似た者同士の名勝負」
任務中に出会ったヒースクリフに懐く魔法の黒い犬と戯れる賢者。黒い犬の人懐っこい様子に賢者が頬を緩ませていると、カボチャの兜を被ったシノが現れる。賢者を庇うように吠え続ける黒い犬にシノは「賢者を守るのはオレの役目だ。おまえじゃない」と睨み合う。いがみあう黒い犬とシノの元に現れたファウストがその場を諌めるが、その際、ファウストは
「おそらくシノはヒースだけじゃなく、賢者まで取られそうになって嫉妬をしているんだ」
「その兜も賢者に褒めてもらいたくて、持ってきたんだろう」
と言葉にする。それに対し、シノは「うるさい」と否定も肯定もしなかった。
『あなたはどっち派?』
例により猫派か犬派かを尋ねる賢者。強いていうなら犬派だと言ったシノに動揺し、猫を褒められると嬉しそうに同意する。その様子を見たシノは「あんたの望みなら鞍替えも考えてやるよ」と笑った。
SSR「いつか大好きな物語に」
「騒がしく賑やかな場所で」
かつて任務で訪れたジュラの森に再び訪れるシノと賢者。そこに現れた獣を追い払うため、魔法道具である大鎌ではなく、弓矢を使うシノが見られる。
SSR「あんたを最高の夜空へ」
「素敵なものは半分こ」
青薔薇の庭園でルチルから日頃の感謝のおもてなしを受けるシノ。しかし、最後に出てきたプディングを前にシノは「オレのぶんはいい」と席を立つ。シノの考え方に賢者は一抹の寂しさを覚える。
ミスラ
SR「食材は丸々と」
「危険な夜食」
空腹により偶然キッチンで鉢合わせたミスラとシノ。北の国の獰猛な魔獣を踊り食いしようとするミスラ。「珍しいものなら、この世界のことを知りたがってる賢者に分けてやったらどうか」とシノは提案し、ミスラも同意する。ちょうどその時、キッチンに賢者も現れるが……。
アーサー
SSR「その剣が守護するのは」
「まじないの力」
ファウストの出した宿題を共に解くシノとアーサー、それを見守る賢者。シノは勉強に付き合ってくれたお礼に薬草を使ったまじないを賢者とアーサーに見せてくれる。それは、急に雨に降られたがネロの作ったエッグノッグを飲める、といった小さな不運と幸運が同時に起きるというまじないだった。まじないの力にとても感動してはしゃぐ賢者だったが、シノは「あんたは本当に単純だな」「雨が降ったのも、ネロが来たのも、ただの偶然だ。なのに素直に信じて、かわいいやつだな」と、願掛けに近いまじないに過ぎないことを冷静に返した。
ブラッドリー
SSR「言の葉操るバレット」
「ひとりと一羽の共鳴」
銀細工が生まれる魔法の卵屋に訪れた賢者と魔法使い。そこに滞在する際、シノと賢者は2人で夕食後の空き時間に鶏の様子を見に行く。そこには卵の見張りをするブラッドリーと、喧嘩する2羽の鶏がいた。止めた方がいいと考える賢者だったが、シノもブラッドリーもそれが自然の摂理だと言い、介入しようとしない。言われるままに2人と黙って見物していた賢者。しかし、傷つけ合う鶏に不安が隠せない賢者の様子を見たシノは、嘴につつかれながらも鶏の間に割って入って争いを止める。
ホームボイス
「オレと手をつなぎたいのか?手なんか繋がなくても、オレの案内は完璧だぜ。森番だったからな」
「あまり頭に触るな。縮んだらどうするんだ」
「くすぐったいからやめろ。……おい、やめろっつってんだろ」
SR「喝采は惜しみなく」
「ありがとうって言葉。聞き慣れないせいか、おまえに言われるたびに胸がくすぐったくなる」
SR「リードはおまかせ」
「異界が恋しくなったのか?……なら、今日はそばにいてやる。ひとりでいるよりかは少しはマシだろ」
2021誕生日
「最初は頼りないやつだと思っていた。けど、今はあんたが賢者で本当に良かったと思っている。」
2021バレンタイン
「今日はチョコを一番多く持ってるやつが偉いんだろ。なら、そのチョコはヒースに……オレにもくれるのか?……ありがとう」
2022バレンタイン
「スノウとホワイトが言っていたが、チョコレートには本命と義理とかいうやつがあるんだろ。一体何が違うんだ?あんたがくれたこれはどっちだ?」
2022ホワイトデー
「ふふん、オレのこのお返しが本命か義理か気になるんだろ。……えっ、ホワイトデーは関係ない?」
2022エイプリルフール
「実は、オレ、賢者の兄貴なんだぜ。なんだよ、その疑わしい目は……。オレが兄貴だと不服なのか」
一年目はファウストが父親、2年目はヒースクリフが兄弟という嘘をつき、流れから3年目はネロだと思われたが、まさかの賢者であった。また、賢者は年齢設定がされていないが、おそらくシノよりは年上だと思われる。
3周年記念
「今日は祝いの日だからオレのシュガーをやるよ。ここが尖っていて格好いいだろ。……多少、形が不格好でも喜ぶあんたはいいやつだし、オレは好きだぜ」