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概要編集

少年ジャンプ+で2023年4月6日から2024年9月19日まで連載されていた漫画作品。全36話。

作者はイワムロカツヤ。


最初はホラー漫画だったが、徐々にホラー要素は薄れバトル漫画化していった。


あらすじ編集

中学三年生の男子佐藤一は、桜の木の下に埋められている男子柴田元を発見し、友人となる。

柴田の自宅で一緒に映画を見る仲になった2人。文化祭では2人で撮った映画を流す予定だったが、周囲には認められなかった。佐藤以外に柴田を知っている人間がなぜか一人もいなかったのである。


その5年後、佐藤の前に柴田が再び現れる。

しかし、それは佐藤の知る柴田ではない、謎の存在であった。


登場キャラクター編集


  • 佐藤一(さとう はじめ)

主人公。周りに馴染めずにいる中学三年生の男子。

桜の木の下で柴田を発見し、意気投合。柴田の自宅で一緒に映画を見る仲になる。

文化祭に向けて映画を撮影するも上映が許されず、柴田に「世界中の人間が柴田になればいい」「学校のやつらを皆殺しにする」という映画の案を語った。


シバタを欺くため、サトタリアンの提案と、自分がシバタになることを提案。

その際、理性を保つため自分の右目を潰し、隻眼になる。

騒動解決後も隻眼のまま。


  • 柴田元(しばた はじめ)

佐藤が中学三年生の時に出会った謎の男子。山奥の桜の木の下に首だけ出して埋められていた。

映画はハッピーエンド派。

佐藤以外には誰にも見えず、知られていないという不思議な存在。


実は物語開始時点で故人になっており、佐藤が会った柴田元は幽霊。

首だけではなく全身を不良グループに埋められ(恐らく遺体を埋めたのではなく、生き埋めで殺され)ていたことが後の話で判明した。


彼が成仏し、彼のすぐ近くに咲いていた本体のソメイヨシノが佐藤一に焼かれたことで、シバタ騒動は解決した。


ソメイヨシノがなくなったことに伴い、墓石が置かれた。

10年後は、そのすぐ近くにギズモの遺骨も埋葬された。


  • シバタ

佐藤たちが20歳の時に現れた謎の存在。見た目は柴田元にそっくり。

しかし、水に触れるとクシャミをして増殖したり、周囲の生き物を乗っ取ってシバタに変えるなど奇怪な能力を持つ。

超怪力の「柴田ゲンキ」、蛇のような体の「柴田ノビタ」など、特殊な個体もいくつか存在する。


その正体は柴田元本人でも柴田元のクローンではなく、不良グループに埋められた柴田元のすぐ近くに咲いていたソメイヨシノ。

水で増殖するのも、元がソメイヨシノでクシャミをする時に種を出しているから(現実のソメイヨシノは種ではなく挿し木で増殖しているなどと言ってはいけない)。

弱点は塩水であり、これを喰らうと変身が解除しソメイヨシノに戻るため、倒せる。

倒されると季節関係なく満開のソメイヨシノになる。


柴田元の成仏及び、その近くに咲いていた本体のソメイヨシノが佐藤一に焼かれた後は、全員ソメイヨシノの花びらになり、シバタにされていた人も全員元の姿に戻った。


この事件が切っ掛けで、10年後、ソメイヨシノに近付くなという禁止令が出された。


  • 渡美知花(わたり みちか)

佐藤の中学三年生の時の同級生。佐藤と柴田の映画のヒロインに選ばれる。

自分で何かを決めることが無く、親や周囲に言われるがままに生きていた。これが原因なのか、中学時代はいじめられっ子であった。

20歳になっても佐藤との友人関係は続いており、彼に想いを寄せている。

佐藤の最初の仲間。


  • 吉田(よしだ)

佐藤の中学三年生の時の同級生の男子。サッカー部部長のいけすかない男。

5年後は警察になっているが、シバタに始末され退場。


元々は別にいじめるようなやつではなく、佐藤を誘うなど性格はマトモだったが、柴田元騒動が切っ掛けで佐藤をいじめるようになった。死後、妹がいることが判明。

実は警察になってから元同級生をシバタに売っていたそうで、それで500万円も集めていたとのこと。

この金はヨッシーの口座に振り込まれていたそうだが、ヨッシーによってシバタに殺害された同級生の遺族に全て寄付された。


  • ギズモ

柴田元が飼っていた柴犬。

シバタによりシバタ犬にされたが、理性を保っている。

水で増殖しない。今作の数少ない癒しキャラ。


柴田元の成仏に伴い、元の姿に戻った。

10年後は骨壺になっている。

死後は柴田元の墓に納骨された。


  • 南野彩子(みなみの あやこ)

佐藤たちの中学時代の教師。5年後は退職している。

シバタ騒動において、数少ない佐藤の味方の一人。


その正体は柴田元の母親。

柴田元の死後は性格が歪み、柴田元を殺害した不良グループを復讐で全員始末。

復讐を済ませてからは、柴田元関連の記憶を全て消して、南野彩子という別人として生活していた。

つまり、本編開始時点では柴田元関連の記憶が全くない。


佐藤と一緒に柴田元の自宅にあがった際、自分で作ったビデオレターが切っ掛けで記憶を取り戻し、佐藤の敵になり襲いかかる。

柴田元を喪った心の傷がよほど深いのか、殺しに抵抗が全く無く、キレるとすぐに殺しにかかる。

柴田元だけではなく、シバタのことも溺愛しており、シバタを倒した時もキレて襲ってくる。


実は第1話から登場している。


名前の元ネタは恐らく南野陽子。


シバタ騒動の解決に伴い、シバタは全てソメイヨシノの花びらになったわけであるが、その時どうしていたのか、および10年後どうなったのかなどは不明。


  • ヨッシー

現在(佐藤たちが20歳の時)中学三年生の女子。医者を目指すギャル。

その正体は、サッカー部の吉田の妹で、本名は「吉田愛穂(よしだ らぶほ)」。名前で呼ばれるのを嫌い、周囲にはあだ名で呼ぶように言っている。

佐藤の2人目の仲間。


  • 本間並平(ほんま なみへい)

愛穂の同級生の男子。いじめられっ子。

佐藤の3人目の仲間。


シバタと融合したことで羽が生えるようになった。

戦闘はせず、この飛行能力で佐藤達を助けていたが、塩水で羽を桜にされ飛べなくなった。


  • シバタにされたアメリカ人

左目に傷がついており、英語で喋る。

彼もギズモ同様、理性を保っている。

戦闘はせず、解説役として活躍。

シバタになっているのに、なぜ理性を保っているのか不明だったが、後の話で左目を潰した痛みのショックで理性を取り戻したことが判明。

この情報が前述した佐藤一のシバタ化に繋がった。

柴田元が成仏したことに伴い、最終的には元の姿に戻った。

隻眼のままである。


実は第6話ラストで初登場している。

佐藤の4人目の仲間。


  • サトタリアン

佐藤一を守るために、映画のハリウッド技術で佐藤のコスプレしたアメリカ兵。

全員が映画オタクであり、佐藤の5人目の仲間として協力。

コスプレ技術は非常に上手く、使用している言語が英語であることを除けば佐藤一と瓜二つ。

塩水を噴射できる銃を使い、シバタリアンと物理的に戦闘を開始。

彼らの登場により、シバタリアンVSサトタリアンが開幕した。


最終的にはシバタリアンに全員敗北したが、本物の佐藤を柴田に上手く会わせることに成功。ソメイヨシノの中に閉じ込められていたが、柴田元の成仏及び、その近くに咲いていた本体のソメイヨシノの焼失に伴いソメイヨシノが全て消滅。それにより全員解放された。


外部リンク編集

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