概要
CV:照井春佳
金髪のツインテールが特徴、瞳は緑。
シティーの特殊部隊ロストナンバーズのメンバーでフルネームはシャナイア・リイド。シティーを仕切る六氏族「リイド家」の人間。
物語序盤でゲルニカが死亡した後、グラ・フラバ低地(ゲルニカがウロボロス・ストーンを起動した地)に現れたのは彼女である。
ノアたちの動きをずっと監視していたらしく、シティーの案内もしてくれる。
シティーの長老、モニカの依頼でゴンドウを連れ戻すためにリ・ガード収容所へともに潜入するのだが・・・
「仲間?そいつらが?棺桶めがけてなりふり構わず突っ走ってく様なバカ共と私を一緒にするんじゃないよ!」
ゴンドウといざ脱出、と思ったその時、シティーを裏切りメビウスに付いたことが判明。
実はグラ・フラバ低地に赴いた時には既にメビウスエックスと接触していた。
彼女は人間本来の生を捨ててアイオニオンの兵士と同じ10年の寿命と肉体の循環を手に入れ、命を絶つことで記憶を消して新たな自分を作り出すことでこれまでの呪縛から解き放たれようと決意していたのだ。
その後もアグヌスキャッスルに囚われたノア一行を嘲笑していたが、アグヌスキャッスル制圧寸前、エックスを追い詰めたノア一行かと思われた瞬間、突如殲滅兵器(アナイアレイター)が起動。その標的は、メビウスには知り得ないはずのシティー。
なんと彼女はシティーの場所すらもメビウスに流していた。
だがシティーはそれそのものが移動可能な鉄巨神だった(これは一部の人間しか知らない機密事項のためシャナイアが知る由も無かった)ため、シティー殲滅は失敗。追い詰められたシャナイアは涙を流しながら銃(ブレイド)で頭部を撃ち抜き自害。
「これはーー始まりなんだよぉぉっ!」
関連タグ
ネタバレ注意
過去
セナのサイドストーリーにて過去が判明。テイタニアという姉がいたらしく、銃は姉の形見。
絵画の才能に秀でていたが、シャナイアの母親は六氏族リイドの本家というプライドから、ウロボロスになることを最重要事項としていたため、その才を活かすことは叶わなかった。
一方、幼馴染のゴンドウや父親には才能を称賛されており、特に父親には「戦闘よりも絵を描いているお前が好き」と言葉をかけられていた。
しかし同じ六氏族であるヴァンダム家のゴンドウや、亡くなった姉と比較され、絵画の才を肯定してくれた父親が亡くなった事により、シャナイアは孤立してゆく。
ゴンドウに憧れ、彼女の戦闘スタイルを真似ることで強くなり周囲から認められようとするが、ゴンドウには「お前の得意は違う」と一蹴されてしまう。
同じくミオに憧れ模倣したり、仲間達に認められようと努力するセナと出会い、その姿を自分と重ね「あんたは私と同じ」と述べるが、 セナはミオやランツなどの仲間との触れ合いによりセナ自身の弱さ、そしてセナ自身の強さを肯定する事ができた一方、 彼女は本当の自分を見つけることはできなかった(実際、後にセナからも「同じなんかじゃない」と強い口調で否定されてしまっている)。
衝撃の展開
「メビウス・エス」として再生され、シティーを襲撃。
メビウスと化した事により、周囲の物体を停止させる能力を手に入れ、シティーの人間を停止させた。空気の流れさえも停止させることができる模様。
理不尽なアイオニオンを破壊しようと目論むが、ノア達に敗北し、自分の絵画の才能を理解してくれていた父親という温かい存在を思い出し、ゴンドウが自身の名を嫌いながらも名付け親との絆を感じていられることを知りながら消滅していった。
ゴンドウは不器用ながらシャナイアの強さを肯定し続けていた。しかしシャナイアは絵画の才能を父親以外の誰にも求めてもらえなかった上に、ゴンドウはウロボロス候補No.1に選ばれるほどの武力を持っていた為、シャナイアは自身の強さを自覚する事ができず、自分の弱さのみを強く自覚することとなってしまった。
シャナイアが死亡した後、命刻碑に現れた彼女の母親は一切悲しむ事なく、「リイド家に泥を塗った情けない娘」と吐き捨てた(この一言に同じ母親として聞き捨てならなかったのかモニカが殴りかかった)。シャナイアの性格が歪んでしまったのは母親の存在も大きいであろう。現実でも度々話に出る「親の夢を過度に強要され圧し潰されてしまった子供」の典型といえる。
同情できる背景は多いが、世界への怨みから来る発言の一部は敵としての存在感を感じさせる邪悪なものとなっている。そのため、環境に狂わされたとはいえ、一口に肯定できない部分もある。
しかし、彼女もメビウスの被害者であることは間違いないだろう。
もうひとつの関連タグ
ムムカ:過去作の登場人物。彼もまたとある選抜に参加する、自分より実力のある戦友に抜かれる、やがて強い劣等感により敵が側に属する、などの共通点がある。彼はシャナイア以上に元から性格に難があったものの戦友曰く戦いに嘘偽りはなかったと複雑な感情で述べていたため、曲がりなりとも努力はしていたところも共通する。
ハマー:ゼノギアスの登場人物。「最初は裏方として主人公達を手伝う」、「武闘派な友人がいる」、「劣等感を敵につけ込まれて主人公達を裏切る」、「弱さゆえに道を選べない」、「拳銃を使って主人公達から逃げる」、「触手状の器官を持つ異形の姿になる」など、オマージュレベルで共通点が非常に多い。もっとも、最後には救われたシャナイアに対してハマーは・・・