ジェラルディン・ロイヤー
じぇらるでぃんろいやー
ゲームではエピソート2からと早い登場であったが、アニメの方は放送前から声優が公表されてOPでも姿が出ていたにも拘わらず本編登場はその約2か月後のFile14となり、放送日は彼女の出番を長らく待っていたファンを歓喜にさせた。
ナゾトキ…というよりも、彼女の事件の推理は役職の通り、プロファイリングが主な捜査手段である。事件の状況や容疑者としてあげられている人物から犯人像やその心理を読み、且つ膨大なデータを駆使して分析することで事件の真相を推定するのがプロファイラーの役割であり、彼女の知識量も相当なものの様子。
一人の人物を見定めた際、周囲の状況や事件においてある程度知り得ている物的証拠と照らし合わせながらのプロファイリングは的確であり、カトリーも初対面からその実力を見せられ、素直に感心している。
上記のように、既に出ている情報や実際に目の当たりにした状況や人物からの推理は得意であるものの、プロファイリングの基本「根拠に基づいた推論」を地で行くスタンスの為、その「根拠」から外れた別の視点での可能性・着眼点による情報を見落としてしまう所がある。
これは彼女の捜査・分析の落ち度というわけではなく、そもそも分析官という役職自体はあくまで「確率論的に可能性が高い犯人像を推定し、警察の捜査を効率的に進める役割」という立場故だと思われる。ゲームやアニメ内ではジェラルディン自身が「事件の犯人を特定」する所まで推理する場面が見られるが、実際のプロファイラーは犯人の個人までを特定する事は無く、事件そのものを解決するわけではない。
基本的に冷徹を思わせる表情で、誰に対してもそれが彼女自身にとって真実であればかなり容赦なく辛辣に批評する、現実主義寄りな思考の持ち主。その揺るぎない頑強な様はスコットランドヤード内部で「鉄の女」と言わしめ、彼女のプロファイリングによる推理を覆す事はできないと恐れられてもいる。
そして上記の自分の捜査スタンスと反するひらめきや勘による推理は基本的には信用していないために、アニメ/ゲーム初登場の頃からカトリーの探偵としての強引な推理手段を「運まかせ」とし、時折彼女の事を「イカサマ探偵」と称している。一方で、その強引ながらも真相を究明しナゾを解いて見せる彼女の活躍を受け入れてはおり、その上で彼女自身はカトリーに対してライバル意識を高めている模様。
このように負けず嫌いで勝気な性格が前面に出ている彼女であるが、実は幽霊やオカルトの類が苦手。さらに想定外の事態や一人の時などは素が出るようで、いつもの冷徹さとは打って変わって表情豊かである。
方向性は違うがカトリーと似てミーハーで女性らしい所もあり、ゲーム内の映画の特別試写会に訪れていた目当てが映画に出演している人気男性俳優だったことから、面食いな一面も見られる。