概要
オアシス都市・チーシャンの領主である青年。傲慢かつ非道な独裁者。ファンからの愛称は「ジャミルさん」「クソ領主」他。
迷宮攻略をし、自ら「王」になるという野望を抱きながらマギの到来を待っていた。
王族ではないが、支配階級に育ったためある程度剣術や学問の心得があるがいずれも中途半端。
人物
奴隷に対しては容赦なく接し、作中で「最も優れた才能は、剣術でも学問でもなく奴隷使い」と言われている。これは、自身の命令に従順であるように奴隷の精神を縛り付ける才能だと思われる。
彼なりの褒美なのか、気に入った行動をした者にはトウモロコシをあげている。
アラジンからは「そんなにすごい人じゃないと思う」、ゴルタスからは「ばか」、葡萄酒問屋のブーデルからは「アホ」呼ばわりされているため暗君と思われがちだが、インフラ整備や経営などの実力は高いらしい(本人曰く「親父は無能」)。
作中の活躍
第7迷宮「アモン」へ入ったアラジンを嘗て先生より予告されてたマギと思い、奴隷であるモルジアナ、ゴルタスを連れて、自身も攻略しに来るが入った瞬間にモルジアナ、ゴルタス以外の奴隷とはぐれてしまう。
道中アラジン人質にとってアリババを利用しつつ先に進むが、トラン語に対する中途半端な知識をアリババに利用されて彼に嵌められてしまう。
最後の道にたどり着くがそこで大量の化け物に襲われ、そこでようやくアリババに騙された事に気が付く。
その後、ゴルタスを痛めつけ、盾にしつつ何とか宝物庫にたどり着き、自身を嵌めたアリババに怒りをぶつける。しかし歯の根が合わない程震えてる姿を見られ、逆にアリババから見下された態度を取られた事でブチ切れて彼と戦闘を行う。
しかし、剣術も中途半端だった為王族として高度な訓練を受けていたアリババに圧倒されてしまう。その後、モルジアナを使ってアリババを倒し彼女にアリババを殺すよう命じるが、アラジンに阻止される。
またもモルジアナを使ってアラジンに自身の力を見せつけようとしたが、あっさりと彼女を無力化されてしまう。
アラジンに対して自身のしてきた功績を語り必死に自分を王にするよう頼んだが、アラジンからは上記の通り「そんな大した人じゃないとおもうよ」とバッサリ切り捨てられたことで心をへし折られて幼児退行を起こしてしまった。
最期はゴルタスに担がれ、崩壊する迷宮の奥へ姿を消していった。
余談
・性格はアレだがイケメンであり、人格破綻者であるものの政者としてはそこまでバカ殿でもないからか、作中の扱いに反してそれなりにファンはいる様子。
・ちなみに「先生」の予告していた彼の元へ現れるマギとはアラジンではなくジュダルの事だった。
・第7迷宮のジンであるアモンからは「他人に作られた贋作」と評された。