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ジリオン

じりおん

ジリオンとはセガ・エンタープライゼスが発売した光線銃玩具と、それを題材にした「赤い光弾ジリオン」に登場した光線銃兵器である。
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曖昧さ回避編集

  1. セガ・エンタープライゼス(現・セガ)1986年から1988年まで発売していた光線銃玩具→ジリオン(光線銃)
  2. それを題材にしたテレビアニメ→赤い光弾ジリオン
  3. 2に登場した光線銃兵器

ここでは3について解説する

概要編集

ジリオンとは、赤い光弾ジリオンに登場した光線銃型兵器である。突如惑星マリスに降臨した光線銃で、直撃した対象物を原子分解させる威力がある。ノーザ星人の侵略に歯牙が敵わなかった人類の反撃の牙となり、惑星マリス最強の兵器であった。

しかし、弾丸には特殊な鉱石・ジリオニウムが必要なのと、駆動部分がブラックボックスになっている為量産が不可能であり、そのうえ現存しているのが3丁のみであるためメンバーは厳選され、「ジリオンがノーザ星人の手に渡るなら破壊する様に」とも厳命された。

ジリオニウムが有限であるため、一回の出撃でのエネルギーパック所持数は2つに限られる


初代ジリオン編集

黒を主体とした配色で、本体は比較的スマートなデザイン。エネルギーパック一つでおよそ100発が発射可能。

エネルギーチューブを介して腰に備えたエネルギーパックに接続される。その仕様のため、エネルギー放射のタイムラグが若干遅い。また、再チャージの30秒間無防備になる連射ができないなどの致命的な欠点がある。そのためホワイトナッツ3人のチームワークが必要不可欠となる。

エネルギーチューブの長さは余裕こそあるものの、取り回しは若干苦しいものがあった。チューブはかなり頑丈な作りで、それをロープ代わりに利用して窮地を脱したこともあった。

チャンプが外付けのスナイパーユニット(おそらくホワイトナッツ製)を使用し、遠距離射撃を行うシーンがあった。

第10話でJJが自分のジリオンを消滅させたが、中枢であるブラックボックスは消滅することはなかった。


二代目ジリオン(ニュージリオン)編集

ホワイトナッツのメカニックであるデイブが思考錯誤を経て開発した、新型のジリオン。

グレー主体の配色となり、本体にカートリッジを装填する形となったため取り回しは格段に良くなっている。本体の解析によってエネルギー効率の向上によるチャージ時間の短縮(20秒に短縮)、弾数(1つのカートリッジでおよそ120発)および1発分の破壊力増加、各アタッチメントの装着などより戦闘向けに進化している(アタッチメントはチャンプが装着するスナイパーライフルユニットと、アップルが装着するマシンガンユニットがある。JJは取り回しを重視しているためアタッチメントは装着していないが、一度だけスナイパーユニットを使用した)。

最大の特徴はエネルギー解放システムで、銃身横のセレクタースイッチを入れることで全エネルギーを使用した光弾を発射できるようになっている。これにより広範囲の破壊力を得ることができた。さらに外付けのエネルギー増幅ユニットを介することで戦艦クラスでも一撃で消滅させる破壊力を得ることが可能となった。


劇中では度々不思議な動きをしており、人類にも最後まで明かす事が出来なかった様子。そしてそれは最終回で事実が判明することとなる。


ジリオンバズーカ編集

ニュージリオンから得た技術を利用して製作されたバズーカ。ジリオニウム弾を装填し、発射することで広範囲の標的を消滅させることが可能。ただし人類側の技術で製作された武器のため、ジリオンよりも破壊力・精密さには大きく劣る。

その意味では量産型ジリオンと言えなくもない。


劇中での活躍編集

第1話から10話までは初代ジリオンのデザインで登場。第10話でJJの銃はバロン・リックスの手に渡す様に見せかけてJJ自身の手で破壊した(その際にチャンプのジリオンを使用した)。

第11話でコードレスのニュージリオンとして復活。新たに一斉解放機能が追加された。その後、チャンプとアップルのジリオンも改造され、アタッチメントも追加された。


第28話でジリオニウム保管庫が火災に遭うアクシデントが起き、残されたジリオニウムでノーザ軍のマリス前線基地を破壊する作戦に切り替え、ノーザ軍の前線基地は破壊するもジリオンの弾丸は尽きてしまう。

しかし、その前線基地は古代マリス人の遺跡の上に建設されており、その遺跡が浮上し、宝箱の中にあったジリオニウムの原石を発見する。

そして最終回。ノーザ軍の惑星間ミサイルを阻止すべく、月型衛星・リルにあるノーザ軍の本拠地に突入。遂に司令官・アドミスと対峙。アドミスの口からノーザ星人の事情を聞かされる。ノーザ星人もまた滅亡に瀕しており、新たに生まれるノーザ星人の為の星が必要だったのであった。

事実を知ったJJ達は、ジリオンを撃つ事を拒むが勝手に発砲。ノーザ星人の卵に命中するも消滅せず、別次元の宇宙へ運び去った。役目を終えたジリオンは光の球となり卵と共に次元へと消え去った。


ジリオンの謎が明かされる事なく終わった稀有な例であったが、当初から全31話と決まっていた為、謎が謎のまま終わる事は当初から決まっていたに違いない


意地悪な言い方だが、初期構想にあったロードムービー案だったら、旅や冒険モノの鉄則通り最後に謎を解き明かす必要があり、また、変身ヒーロー活劇案でも最後の謎解きが必要であり、スタッフはそれに苦心したかも知れない。


3丁しか無い理由編集

これは当時のファンの間で上がった噂や話題なので、それを前提に話すとしよう。

作品世界の視点編集

ジリオンは恐らく先代マリス文明の所有物であり、3丁しか存在しないのは

1・ジリオンと言えど余りに危険な兵器の為、人類の悪用防止の為3丁しか作らなかった

2・先代マリス文明も既に衰退しており、現存するのは3丁のみ

3・最終回の展開から察するとジリオンは『神の力を秘めた銃』といえるため、弱者を守る守護神のようなものと考えられる。よって、最初から3丁しか存在しない

…と言われていたが、結局はファンの想像にお任せするなのかも知れない。


現実世界の視点編集

ザックリ言えば「作劇上の都合」であり、実は5人の集団だと人物描写がやり難く、3人の方が人物を動かし易いからである。実際、ガッチャマンの元企画であるバードマンは3人のメンバーの予定であった。スーパー戦隊シリーズでも3人構成の戦隊がいることから、5人より3人のほうが個々の掘り下げがしやすいことは見るに明らかといえる。(まぁ、ライブマンゲキレンジャーみたいに大人の事情で5人組になった例もあるが…。)



関連タグ編集

ジリオン(光線銃) 赤い光弾ジリオン

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