概要
ノーマルゲームにおいては『ボンバーマン'94』『スーパーボンバーマン2』両方の続編となるストーリー。前者からはバグラー、後者からは凶悪ボンバー五人衆が再び登場。
PCエンジン・スーパーファミコンの世界観が統合され、凶悪ボンバー五人衆はバグラーが生み出した存在である設定になり、どこぞの惑星に朽ちていたところをバグラーに回収され復活。
バグラーのデザインは本作で固まったと言え、以降の作品でもこれがベースになっている。
スパボン2にはなかったノーマルモード2人同時プレイが復活し、バトルモードの5人対戦もPCエンジン版に倣って可能になった。
ノーマルモードでは残機は2人共有になり、1人プレイ時にスタートボタンで残機を1減らして乱入できるほか、最初から2人プレイで開始できるように改良され、ゲームオーバーにおいても参加人数を選びなおせる。途中参加は当然だが残機が必要。ステージの方式も『ボンバーマン'94』に似ており、敵の全滅は必要なく、「コアメカ」と呼ばれる機械を破壊することで先へ進める仕組み。
このシステムはサターンボンバーマンにもほぼそのまま踏襲されている。
開発はPCエンジンのシリーズ作品を手掛けた、当時ボンバーマンシリーズの総監督であった藤原茂樹がディレクターを務め、『ボンバーマン'94』のアートディレクターであった水野祥司がキャラクターデザインを手掛けている。本作を境に水野によるキャラクターデザインの作風が定着した。
ストーリー
はるか宇宙の彼方、ボンバー星雲で、プロフェッサー・バグラーが、再び宇宙征服を開始した。
バグラーはとある惑星のくず鉄置き場に放逐された、かつて自らが作り出した5人のボンバーマン「凶悪ボンバー五人衆」を修理し復活させる。
そして星雲の5つの星にあるマザーコンピュータのチップを制御カプセルに封印し、それらの星を征服した。
ボンバーマンは緊急事態の知らせを受け、ボンバー星雲を救いに向かう。
ステージ
密林のジャングルに覆われた緑の惑星。一面が湿地帯だが爆弾の爆発には影響はないのでご心配なく。序盤なので難易度は低め。
炎が飛び交う灼熱の火山惑星。岩や炎の敵に爆風に耐性を持った敵がいる他、火山弾が定期的に降り注ぐ。
モリモリスターは水上だったのに対し、こちらは海中が舞台の惑星。爆弾の爆発はいつも通りだが、画面の表示が常にゆらゆらとブレている。水流に飲み込まれて詰みにならないように注意。2人プレイでは片方が詰んでももう1人が裏側から救出するというプレーもできる。
砂漠の惑星。流砂やアリ地獄のワープといった特徴的なトラップが揃う。敵も厄介な攻撃を行うものが増える他、これ以降のコアメカウォーカーの耐久力も1増えている。
一年中雪が降り注ぐ極寒の惑星。クレバスのようなひび割れ床に転がる大雪玉と氷雪の地域らしいトラップが多く難易度は高め。因みに原住民の動物たちは高台に避難している。
5つの惑星を攻略するとバグラーの乗った宇宙船が姿を見せる。ここまで来ると、もう前のステージに戻れなくなる。防御システムことトラップやメカの敵が目白押し。ここでゲームオーバーになるとこのステージを最初からやり直す羽目になるのもあるため総じて難易度は高い。
登場人物
主人公。ストーリーことノーマルゲームでは1P白ボンと2Pの黒ボンが登場する。
ボンバーマンの味方となる助っ人の動物。スーパーファミコンの作品ではこれが初登場となる。色によって異なる特殊能力がある他、ボンバーマンのミスを1度だけ肩代わりすることができる。
前作で倒された5人のボンバーマンでバグラーによって生み出された存在。生みの親の手によって蘇り、各惑星ステージのボスメカを操る。今作では直接戦闘をすることはない。
今作の黒幕。宇宙征服の手始めとしてボンバー星雲を征服した。直接対決ではボヨヨンボムを使う他、バリアやメガドンという敵を召喚したりとなかなかアクティブ。
バトルゲームでのみ登場する、世界各国から集結したそれぞれの国のボンバーチャンプ。本作初登場のキャラクターたちの名前は小学館の雑誌上の公募「スパボン3 ネーミングコンテスト」によって決められた。