概要
ソニー製品は保証期間が終わったころによく壊れるという風評。「ソニーの製品にはタイマーのようなものが仕込んであり、保証期間の終了直後に壊れるようになっているのではないか」とまことしやかにささやかれるようになり、単にソニー製品が壊れただけで「ソニータイマーが発動した」などと言われることも。
インターネットでは2000年代のいわゆる「ゲハ論争」の時期にソニーへのネガキャン・煽りとして多く語られ、ネットスラング扱いされることもあるが、実際にはその遥か前、1970年代からある風評である。
実際には、ソニー製品が他社よりも壊れやすい、保証期間が過ぎたころの故障率が高いといったデータは無い。そもそもソニーに限らず、永久に性能低下しない設計や、無期限の無償修理などは現実的ではない。その為に保証期間が決められているのであり、過ぎる頃に不具合が起こるという事自体は、ある意味当然ともいえる。
「島津タイマー」事件
実在した「ソニータイマー」の例としては、島津製作所の子会社島津メディカルシステムズが医療機器に仕込んでいた電源切断タイマーが挙げられる。サービス技術者がノルマを達成するため10~40日後に作動する装置を点検時に組み込み、経年劣化であるかのように装って保守部品を売りつけていたもので、2022年に内部告発により発覚した。
こちらの事件はソニーは全く無関係である。