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危険度:★★★★★(理不尽)

概要編集

本来の名称は「トガジシ」だが、後述の危険性により探窟家の中ではタマウガチと呼ばれている。通称タマちゃん。


深界四層に生息する生き物で、顔にボウリングの玉のような器官があり全身が白く大きな針で覆われた姿をしている。

侵入者は容赦無く排除する非常にどう猛な性格であり、動きは俊敏で足が浸かる深さの水場でも衰えない。しかも全身の針には猛毒があり、これを正面に向けて突進する。


さらにアビスの力場の流れを読み、相手の動きを先読みして襲ってくるために非常に厄介な敵であり、多くの探窟家の命を奪ってきた。

しかも生息する「ケンザンカズラ」が先へ進むにあたってのルートで避けにくい場所であるため、生息地を避けて行くことも難しい。


「珠(宝)」も「魂」もオシャカになるというダブルミーニングにより、タマウガチの呼び名が生まれることとなった。


顔にあるボウリング球の様な穴の開いた赤い器官は力場を読み取ることに使われる。

ここはタマウガチの急所でもあり、掴んでしまえば力場は読めなくなるので対処は可能である…掴めたらの話だが。


こう見えて草食であり、主食は藻。歯は平たく、爪先も蹄になっている。


劇中での活躍編集

深界四層「巨人の盃」に降り立ったリコとレグの前に立ちはだかる形で登場。アビスの力場を読むことによる実質的な未来予知の能力を持つタマウガチに2人は手も足も出せず、リコが左手にタマウガチの毒針を受けてしまったことで上へ撤退するにまで追い詰められた。


メイドインアビスという作品の恐ろしくハードで冷酷な本性を表に引き摺り出した最初の功労者。


もとよりベニクチナワやナキカバネ、リコの秘密などの描写などで見え隠れはしていた。だが、タマウガチの襲撃、及び毒を受けてしまったリコがもがき苦しみ死にかける描写は、まるで絵本のような可愛い絵柄の雰囲気に潜んでいた不穏さがついに決定的な形となって読者の前に現れた瞬間だった。

毒に苦しむリコの様子は痛々しい、というレベルを超えており、多くの読者が思わず絶句。このシーンがアニメ化された際は当たり前とはいえカラーであるため、みるみる悪くなっていくリコの顔色、明らかに人間のソレではありえない色と形をして腫れ上がる左手が誤魔化すことなく丁寧に描写された。すでに精神的にいっぱいいっぱいな視聴者に追い討ちをかけるように「毒が回る前に腕を切断しなければならない」「そのために骨を断たねばならず、手持ちの刃物では不可能であることから、やむを得ずテコの原理で腕をへし折ってから切断する」「これを麻酔無しで行う」という展開になり、リコ役の富田美憂、レグ役の伊瀬茉莉也の熱演も加わり、『みんなのトラウマ』として視聴者の心にしっかりと刻まれた。


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メイドインアビス

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