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概要

1934〜36年に大日本雄弁会講談社の「幼年倶楽部」などに連載。8つの穴があるボウリング玉のような胴体を持ち穴から武器を出して戦うタンクローが主人公。

タンクローはロボットと解釈され「『鉄腕アトム』より18年早いロボット漫画」と称されることも多いが、実はタンクローの正体は作中では一切明言されていない。当時の漫画としては珍しい白目のあるキャラクター。

当初は強盗や相撲取りなど町のならず者を相手に戦っていたが、海の向こうから攻めてきた怪人・黒カブトと戦うことになる。

この黒カブトのデザインがダース・ベイダーに似ていることでもSFファンの間で知られる。

日本のSF漫画のルーツのひとつと言われ、『のらくろ』、『冒険ダン吉』と並ぶ昭和初期の人気漫画だった。

一方で『のらくろ』、『冒険ダン吉』は「少年倶楽部」連載ということもあって主人公は次第に優等生になっていったが、より低年齢層向けの「幼年倶楽部」に連載された本作は野放図なキャラクターになっている。

初期は「中外商業新報」、末期は「満州新聞」に連載されていた。

1970年代に電通主導でテレビアニメ化の企画もあったが実現しなかった(キャラクターデザインは藤子不二雄A)。

平成にはこれをモチーフにした少年刑事スーパータンクローが連載された(著者:柴山みのる 単行本未収録)。

関連タグ

阪本牙城

のらくろ 冒険ダン吉:同じく戦前に連載されていた漫画。

バリカン(チャージマン研!):胴体が酷似しておりタンクローのオマージュと思われる。

パンツぱんくろう:本作のタイトルをもじったとされる。

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