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概要編集

1933年(昭和8年)より1939年(昭和14年)まで講談社の少年向け雑誌『少年倶楽部』で連載された島田啓三の漫画作品。


厳密には漫画ではなく、挿絵に物語の付いた絵物語と呼ばれる形式である。


ひょんなことから南の島の王となった勇気ある少年・ダン吉が、黒ネズミのカリ公たちと共に機転を利かして様々な敵に打ち勝っていく。


物語の舞台は東南アジアがモデルになっているが、登場する野生動物はアフリカやオーストラリアなどの生き物も含まれている。

日中戦争開戦時の1937年にはダン吉が中国人と戦うエピソードも描かれた。

その人気から子供たちが「冒険ダン吉ごっこ」と称して危険なことをして困るという苦情が編集部に寄せられたとされる。

戦後に入り未開の島を開拓し原住民を教育するという内容が侵略主義的であると批判されることもあったが、インフラ整備や教育について分かりやすく学べるといった側面から戦後に至っても映像化されている。


映像化編集

戦前から戦中にかけて玩具映画フィルムとして30秒程度のアニメーションが制作され、通算7作品が確認されている。

1959年10月28日から同年12月23日までNHKによって人形劇化され、『人形劇 ぼうけんダン吉』というタイトルで全9話がテレビ放送された。

放送終了直後の1960年2月1日から同年7月30日まで日本テレビ系列でも『ぼうけんダン吉』というタイトルで人形劇がテレビ放送された。4年半続いた人気ドラマ『轟先生』の次番組で、『ひょっこりひょうたん島』で知られるひとみ座が人形を制作した。

全156回。放送時間は月曜~土曜18:00~18:15。


関連タグ編集

酋長の娘 - ダン吉のモデルはミクロネシア・チューク諸島(トラック島)で酋長の娘と結婚した森小弁といわれている。

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