徹底してシリアスでダークなシナリオ、戦闘時の主人公たちと敵モンスターの表示が
タロットカード風であったりと、一般的なRPGからは大きく外れた作風が特徴的なゲーム。
とりわけシナリオの、陰鬱かつ幻想的な世界観は発売当時から際立っていた。
……が、それが仇となり、マニアックな作品という評価を受けることとなる。
この作品には「表」と「裏」のシナリオがあり(リメイク版ではさらにもう一つ追加された)、ともに
ストーリーの進行そのものは変わらないのだが、それぞれのパーティーメンバーが異なることによって
場面ごとの展開がガラリと変わる。とりわけ「裏」シナリオのアクの強さは折り紙つきである。
プロローグ
屍は土に還る―――。戦場の土に灰を撒く者よ。
邪悪な想念の蠢く世界、城は魔霊たちの巣窟と化すのだ。
泣き叫ぶ霊、浮ばれぬ魂たち・・・・・・。
亡者たちは集い、汚れた魂は安らぎを求めて彷徨う。
偉大なる王・ヤールは憎悪と契約を結び、黄泉と現世の狭間で、冥府の審判を仰ぐだろう。
混乱と破滅だけが与えられ、訪れし者たちは皆、狂い死ぬ。
回廊からは幾度も剣を抜く、擦れた音が聞こえるだろう。
同じ魂をもった者たちが引き寄せられては門をくぐる。
それは、たとえ祭殿に火が燈ろうと、いつ果てることもない。
バラの精霊はささやく。悲劇の継承者を求めて。
あまりに過酷な試練は、血に飢えた聖剣テスタロッサをもってしても拭われる確証はない。
汝の中に闘将あらば、四つの魂とともに赴け。
そこには崇高な儀礼も最早なく、孤独な心を癒す隣人だけが汝の力となるだろう。
主な登場人物
(表シナリオのみ)
(裏シナリオのみ)
(NPC)