「タケル君がんばれがんばれ、タケル君がんばれ~」(チョコ食いながら)
CV:たてかべ和也
概要
昭和42年(1967年)放送のアニメ版『黄金バット』のキャラクター。
同時期に連載されていた漫画版でも同名で登場しているが、若干デザインが異なる。
紙芝居時代から類似するポジションのキャラクターが居るタケルとマリーに対し、
前身となっているキャラクターが居ない、アニメオリジナル色の強いキャラクター。
フルネームは「ドコノ ダレオ」。作中では「ダレオ君」または「Mr.ダレオ」などと呼ばれ、
名字である「ドコノ君」で呼ばれる事は稀。
成人並に体がでかいが、会話内容を聞く限りはタケルとマリーとそれほど年齢は離れていないと思われる。
6話で誕生日ケーキに16本のロウソクが刺さっている事から、この時点で16歳になったという説が有力。
「デブっちょ」「太った少年」などと言われている回もあるが、後述するオリンピック回では筋肉モリモリマッチョマンな体型である事が発覚している。
ヤマトネ博士の助手で片腕的存在らしいが、とてもそうは見えないおとぼけキャラ。
1話ではおとぼけを通り越して狂気すら感じる喋り方だったが、2話以降はわりかしまともになった。
おとぼけ屋の食いしん坊キャラというコメディリリーフ的な存在だが、後述するように
腕力と運にかけてはかなりのものがあり、ダレオが活躍するシーンも全話を通して見るとそこそこに存在する。
ダレオが活躍したエピソードとしてよく挙げられるのが7話で、この回では
武装したナゾーの部下3人に鉢合わせするも、真正面から殴りかかって1人をやっつけたかと思えば
落としたチョコレートを拾っている間に偶然倒れてきた木が残り2人をノックアウトしてしまったり、
さらにその制服と給水車を奪ってナゾータワーに潜入、この回でナゾーが悪用していた怪獣サンドベロニヤを逆手に取って
地下牢の見張りたちを眠らせタケルとマリーを救出する、脱出時にはスキを突いてマゾ様を殴り倒す等の大活躍を見せている。
30話ではなんとオリンピックに重量挙げ選手として出場しており、視聴者を驚かせた。
詳しい種目は不明(腕だけで持ち上げていたのでクリーンアンドプレス通称クリーンと呼ばれる種類の可能性が高い。1972年に廃止されている。)ながら123.5kgという記録を出すが、ナゾーの息がかかった新興国家ブラックスターの選手が125.5kgを挙げてしまった為に2位となった。
これに対しダレオくんは「残念だなぁ~!!悔しいよぉ~!!」という叫びと共に謎のダンスで悔しさを表現していたが、
新興国家ブラックスターの選手は全員サイボーグだった事が明らかになり、軒並み黄金バットに粉砕された為におそらく繰り上げで1位となり、金メダリストとなったと思われる。
(ちなみにダレオくんが出したこの記録は1964年の東京オリンピック重量挙げフェザー級金メダリスト「三宅義信」のスナッチ記録を1キロ上回っている)
途中降板と謎の後釜キャラ
第1話から視聴者に笑いを提供し続けてきたダレオだが、理由は不明ながら第40話を最後に登場しなくなってしまう。
この事を惜しむ声が大きなお友だちからは寄せられたが、第50話にて、突然後釜キャラのバレルくんという少年が登場する。
突如として現れた新キャラでありながら「いつもの4人」のような空気を醸し出して視聴者を
大いに困惑させただけにとどまらず、サーカス会場で普通の芸に飽き飽きして欠伸をしていたり、
眠っている怪獣を「暴れないからつまらない」という謎理論で指笛で煽り、結果として暴れさせた上に
暴れる様を見て大喜びしていた(自分も危険な事に気づくのが相当遅かった)ことなど、
悪ガキのような外見でかつかなりの問題児っぷりが目立った為に「(ダレオに)もどして」「(ダレオを)かえして」などと視聴者に言われた。
このバレル、50話で突如としてレギュラーキャラのような空気で登場したかと思えば
51話、52話には一切登場しないため(『黄金バット』は全52話)、その正体については
全く謎であると言わざるを得ないが、フルアニ民が大好きな『人造昆虫カブトボーグVxV』における
シドニー・マンソンとの関連性が指摘されている。
印象的なセリフ
「えぇーと、スイッチどれだっけ、どれでもいいやぁ」(1話)
「なんだ蝙蝠か、蝙蝠だ。」(1話)
「いち、にのスリー」(2話)
「残念でした、僕はお腹のすくことはやらないことに決めたんです。」(10話)