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ナゾー様

なぞーさま

ナゾー様とは、紙芝居からはじまる一連の『黄金バット』に登場する悪役であらせられる。
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概要編集

紙芝居から、映画漫画アニメと語り継がれる『黄金バット』の物語で、一貫して黄金バットの宿敵であり続ける名悪役

詳細は各媒体によって異なるが、大まかには「科学者」で一致する。そして「正義の使者」であるところの黄金バットと戦いを繰り広げることになる。


ナゾータワーという陸海空を突き進む移動型要塞を本拠地とし、部下を従え、巨大ロボット怪獣といった超兵器で世界に宣戦布告する。軽く地球を滅ぼしかけることもしばしば。

しかし黄金バットにすべて阻まれる。


科学力のみならず、本人も様々な特殊能力を持っており、一度見たら忘れられない出で立ちをしている。

と四つの(スーパーファミコンと同じ配色)を持ち、それぞれから怪光線を放つ。にはミミズクをモチーフにした黒い覆面を被り、全身を黒装束で覆う。左手は鉤爪。下半身は空飛ぶ円盤で、足の代わりを果たしている。

おなじみのアニメ版の姿では生身の方の手はやや濃い色の肌で指は5本あるが、紙芝居や漫画では指が3本しかなかったり、両手とも生身の手だったりもする。


実写映画版では関山耕司が演じ、アニメ版では島宇志夫が声を担当した。


彼は、アニメの英語やイタリア語の吹き替えなど、西洋では「ドクター・ゼロ」として知られています。


口癖編集

テレビアニメ版では「ロォォォンブロゾォォォ」という口癖が印象的で、ことあるごとに発している。

なお、後述の説からネット上では口癖が「ロンブローゾ」であるとする記述が溢れているが、劇中では上記の通りロとゾの間は伸ばしていないので注意。

(第一話の初登場シーンでは溜めずに「ロンブロゾー」と言っていたので、文字に起こすとこれが正式なものであると考えられる)


意味は不明だが、元ネタは犯罪学の父「チェーザレ・ロンブローゾ」ではないかという説がネットにある。


チェーザレ・ロンブローゾの研究内容を大雑把に纏めるなら

「犯罪者には共通する骨格上の特徴があり、頭蓋骨の形状が原始的な人類のそれに近い」

「これらの人間は生まれついての犯罪者であり、何らかの犯罪に走る確率が高い」

「これらの人間は現在の人間とは別種であり、隔世遺伝によって先祖返りを起こしたものである」

という、いわゆる人相学・骨相学にダーウィンの進化論を組み合わせた生来性犯罪者説である。

刑法学の分野ではロンブローゾが所属した、先天的に犯罪者の素質が決まるとするイタリア学派と

後天的な環境による影響が大きいとするフランス学派の間で激しい論戦が起こるが、その後の追加実証によって骨格と犯罪の間に有意な差は認められないという否定的な研究結果により、この論は下火になっていった。

ただし、前述の理論は否定されたものの、ロンブローゾは刑法学における実証主義的な物の見方を広めたという功績では高く評価されており、彼が生前に調査・収集した頭蓋骨を大量に展示している博物館もある。

ロンブローゾはこれ以外にも天才も先天的な物であるという考え方を示しており、日本では大正時代に犯罪学がブームとなった折に著作である『天才論』が邦訳されている。


こうした背景から、髑髏をイメージしたヒーローである黄金バットと関連付けて持ち込まれた口癖であるという説や、ナゾーの持つ天才的な頭脳と反社会性を表現するためにロンブローゾの名前を引用し、ロンブロゾーという口癖を持たせたのではないか、というような深読みな考察もある。

また、ソースらしいソースが確認出来ないものの、ナゾーの口癖としてこれを持ち込んだのは

紙芝居時代に演じていたあるおじさんが最初であり、それが普及したのだという説もある。


【黄金バット】エーリッヒ・ナゾー




ナゾーの正体編集

ナゾーの正体は媒体によって異なり、大きく4パターンに分けられる。


最も古い戦前の紙芝居・絵物語などの作品群では正体は『黄金バット』シリーズの前身である『黒バット』シリーズの主人公、黒バットである。

N県H山の山中でライオンの朝日号と共に生活する山男ヒーロー、蛇王との戦いの中で朝日号に脚を噛まれ、両足を切断せざるを得ないほどの重傷を負った黒バットは覆面を被ってナゾーを名乗り、世界征服を目論むようになる。

また、地底国を治めるシマー女王達の先祖であるシマー族と敵対していたモモンガー族の末裔であるともされる。

モモンガー族は動物のモモンガではなく、古代の邪神であり、黒バットの先祖はこの邪神を崇拝していたらしいが、劇中でモモンガーを崇拝する描写があるのは妖婆モモンガのお熊だけである。


戦後の紙芝居作品群では設定が代わり、ナチスの手先として様々な実験を行っていた科学者であるエーリッヒ・ナゾーが終戦期に瀕死の重傷を負って今の姿になったとされた。

初出は『黄金バット ナゾー編』という1950年に製作された紙芝居で、ナゾーの部下もナチス・ドイツの敗残兵が中心。

この設定はアニメ版(1977年~)でも採用されているのだが、最終話ではいつもの部屋で唐突に怪獣が出現するため、ナゾーの正体は実は怪獣なのではないかという考察もある。

最終話では


タケル「ナゾーは怪獣だったんじゃないの?」

ヤマトネ「まさか怪獣ではないだろう。でもひょっとしたら人間ではないかもしれないね・・・」

ナレーション「ナゾーの正体は何か?その秘密を知る物は誰も居ない!」


というくだりがあり、実際の正体は謎である。ヤマトネ博士とナレーターさんが言うんだから間違いない。


アニメ版のパイロット作品にあたる実写映画版(1966年)での正体は宇宙人。宇宙征服を目論む悪の宇宙科学者であり、その目的のために惑星イカロスを地球に衝突させようとした。惑星イカロスを破壊すべく、超破壊光線砲の完成に必要な特殊鉱石を求めて幻の大陸・アトランタスへ向かう国連秘密機関パール研究所所属のヤマトネ博士・パール博士一行だったが、執拗なナゾーの部下による妨害に遭う。その地に眠っていた黄金バットが復活して以後は、超破壊光線砲の完成・発射を阻止する為に激しい戦いを繰り広げた。


漫画作品(1966年~)では古代アトランティス時代の人間で、黄金バットと因縁があるという設定。

アニメ本編で唐突にナゾー様が黄金バットを倒す妄想をするシーンがあるが、このシーンで何故か(黄金バット作中での)古代アトランティス風の武具で戦っているために、こちらの設定が微妙にアニメ版にも影響している。

この他、漫画版に登場する人間大の大きさの雷人から巨大な怪獣に変身する「ベム」は前述のアニメ版最終話で登場する怪獣とデザインが酷似していたりする。



部下・協力者編集

紙芝居版編集

  • 妖婆モモンガのお熊
  • 女賊ハルピンお光
  • ドブロクスキー博士

実写映画版編集

テレビアニメ版(ナゾー軍編集

ナゾー軍がいっぱい

超兵器編集


後述のアニメ配信で人気を博したゲーゲオルグ(通称gg.org)のプロトタイプは紙芝居『黄金バット 怪タンク出現』と、なにげに古株である。

絵物語シリーズでは発明したのはナゾーの腹心であるドブロクスキー博士という設定にされた。

円筒状の胴体と鋭い爪状のマニピュレーターを持つという点は最後発のアニメ版まで一貫している。



pixivでの扱い編集

2011年からフルアニMAXでテレビアニメ版の配信が始まると、大きいお友達の間で人気を博し、萌えキャラ扱いを受け始める。

一般市民を殺戮し、八つ当たり同然の理由で部下を処刑する極悪人なのだが……一挙一動の間に見せるお茶目なしぐさや、マゾ様との仲のよさ、黄金バットに連戦連敗するへっぽこぶりゆえ、それすらも愛嬌になってしまう。

頭のあれは猫耳ではない。

ぐうネコビームげぇっ!ヤマトネ!

関連動画編集

テーマソング

別名・表記ゆれ編集

ナゾー

関連タグ編集

黄金バット

ロンブローゾ RBZ

ナゾマゾ

ナゾー軍

わくわく7 - ロンブローゾ博士という名前の良く似た外見のキャラが登場する

外部リンク編集

ナゾーとは (ナゾーとは) - ニコニコ大百科

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