ダヴィンチ(トラウマイスタ)
だゔぃんち
「さぁ、はじめよう。少年と吾輩、どちらか命尽きるまで。」
作中の主人公に敵対する組織、チャンドラー・カンパニーに(一応)所属している契約社員。
語尾に「~びん」、「~だびん」とつける口癖がある他、7つの強力なアートマンを従えているが・・・それ以上に迷言や、自身の一部のアートマンに対するへんた・・・もとい、奇行が印象的な人物。
作中では実力差を感じつつも、対抗し続けようとした主人公・比何ソウマの意志などに惹かれたのか、強い関心と歪んだ感情を向けるようになる。
打ち切りなのか、長いこと少年誌にこのキャラが登場するのは流石にまずいと編集者が思いストップをかけたのか、手の内を全て出すことなく早々に物語は終わったが、その強烈な個性や所業は、良くも悪くも一部の読者に強いインパクトを与えた。
一言で言えば「変態野郎」。己の欲望に正直で、行動は気分次第。自身のアートマンには日常的にセクハラを行ったり、他人の血と汗の結晶を玩具と称したりと、非常に自由奔放で常識外れ。スジャータには「存在自体が混沌の極み」と言われる程。
初登場時はピカソらを皆殺しにするつもりでいたが、圧倒的なモナの力を前にしても反撃しようとしたピカソに興味を持ち、以後異常な執着を抱くようになる。約束の日を待つ間、アトリエを埋め尽くすほど大量にピカソの絵を描き続けていた。
契約社員とはいえチャンドラの一員でありながら、身内であるカミーユ殺害には反省の色も見せず適当に報告しようとするなど、会社への忠誠心や仲間意識はまるで無い様子。
また、自分の興味のない事には全く関心を示さず、社長直々の「お願い」にも「命令されるのは大嫌い」「今は絵を描いている」と苛立ちを隠さず取り合おうとしなかった。
一方、外から帰った際はきちんと手洗いうがいをするなど、妙なところで几帳面。
筆型の「勇気の剣」を所持しており、完全に不意打ちだった巨大嘔吐カノンもいとも簡単にはね返し、また操られたモナの一撃を軽々受け止めてみせたりと、自身のアートマンを上回る実力をもっていることがうかがえる。
使役するアートマンは全7体。その内作中に登場したのは3体のみである。
モナ・リザ
幼い少女の姿をしたアートマン。通称「モナ」。言葉を発さず、表情とジェスチャーで意思を伝える。ダヴィンチに溺愛されていて、顔や全身を舐め回される、ワンピースの裾をめくられる、足をモグモグされるなど、主の変態行為の餌食になっている。(モナ自身は基本的に嬉しそうだが、時々恥ずかしそうにしている)
無邪気な振る舞いの一方で、拳1つでゲルニカの角をへし折る、連射された銃弾を全て跳ね返す、アートマン3体がかりでも倒しきれなかった「分別盛り」を一撃で沈めるなど、戦闘能力は非常に凶悪。
また、両手を合わせることで小さなブラックホールを生み出し、吸い込んだアートマンを球状に圧縮することが出来る。
最後の晩餐
「複製(レプリカント)」…他人のアートマンを能力ごとコピーできる。
ダヴィンチにアートマンの死肉を与え続けられたことで徐々に大きく成長しており、最終決戦で自身はモナを、晩餐と一体化したダヴィンチは「超反魂香」を飲み込み、その食欲は完全に満たされた。
そして主の望みであるピカソに最も苦痛を与える姿に成長、変化を遂げることになる。