概要
『ツナグ』は、辻村深月による小説。連作短編集の体裁を取っており、「使者(ツナグ)」と呼ばれる青年を中心に5つの物語が掲載されている。
2012年に映画化。映画化にあたって原作からの変更点が多々あり、短編それぞれが連続して繋がる構成となっている。
登場人物
- 渋谷歩美(演:松坂桃李)
本作の主人公。17歳で、創永高校2年生。祖母のアイ子から、使者の仕事を受け継ぐよう願われ、まずは使者見習いとして、アイ子が呼び出した死者と依頼人との仲介役を務めることになった。そして、本作のラストで、正式に使者の力を譲られた。
- 渋谷アイ子(演:樹木希林)
現役の使者。75歳。心臓に持病があって入院したのを機に、歩美に使者の仕事を譲るつもりになった。
歩美の両親である息子・亮と義娘・香澄の死の原因か自分ではないかとずっと責め続けており、歩美にその死因を告げられずにいた。