概要
ガムテープやダクトテープ等の粘着テープを口に貼り付ける事により、布による猿轡やボールギャグ等の口に対する拘束具と同等の効果を得る事が出来る。布と違い自力で外される様な事はまず無く、ボールギャグと違い窒息の可能性も低い(とは言え口を完全に塞いでしまう為、鼻呼吸しか出来ないが)。また、口内に物を詰めずとも声を封じられる為、現代モノのアニメや漫画等における猿轡はもっぱらコレである。
十数㎝に千切ったテープを口に貼り付けるのが一般的だが、普通の猿轡よろしく口内に物を詰めたり、何枚も貼り付けたり、厳重にテープを何重にも巻きつける事もある。前者は呻き声の音量を下げる事が出来、後二者は外し難くする事が出来る。
なお、こう書くと隙のない拘束具のようにも感じられるが、実は唇が多少開けば内側から嘗め回して粘着力を削ぐことができるため、舌が届く範囲までは引きはがすことができる。そこまでの範囲が粘着力を失うと、後は口の開閉を繰り返せば一般的な粘着剤のレベルであれば拘束としてはほぼ無力化されてしまうだろう。
また、テープの材質によっては剝がさずともそのまま舌でテープを突破することすら可能である。
もっともこれが有効かどうかは犯人の出方や拘束の目的次第なところはあり、同時に凶器などで脅されている場合や、人里離れた場所や声の漏れにくい密室に監禁されている場合、あるいは早速目的のコトに及ばれている場合など、拘束されている側がそこまで理性的に行動できる状況か、あるいは口の拘束だけ引きはがしたところで必ずしも事態が良い方向へ傾くかとなると疑問符が付くところではあるが。
余談だが、SM目的などで巻き付けるタイプのテープギャグを施す際、そのままやると髪の毛を巻き込んでしまって後始末が大変なので、下図のようにパーカーやレインコートのフードを被せてその上からやると良い。