ディフライド
でぃふらいど
正式名称「ディファレント・ワールド・ライド」。
惑星クレイのユニットたちが、地球(惑星「E」)に存在する、自身と強い絆を持つファイターへと憑依する技術を意味する。
ファイターにとって「分身」となるユニットがこれを実行することが多く、基本的にはファイター側との同意が必要。また、自動的に創世神「メサイア」の加護を受け、彼女に捕捉された状態となる。
このようにして地球人に憑依したユニットを「ディフライダー」と呼ぶ。
あくまでも「絆持つファイターと共にある」「地球で行動する」ための技術であるため、ディフライダーたちは暗黙の了解として「惑星クレイでの関係性は棚上げし、話題にしない」という共通のルールを持ち、ディフライダー同士であってもユニットとしての本来の名前では呼ばない。
また、ディフライド中にファイターが死亡した場合、憑依しているユニットの方も同時に死亡してしまう。
「GZ」においては破壊の竜神ギーゼ復活を目論む「使徒」たちの手引きにより、メサイアの目をすり抜けて無理矢理ファイターに憑依するユニットが現れた。
この方法による憑依を「ディフライド・イル」と呼ぶ。
当の「使徒」たちもこの一つであり、ルールを無視してユニット名で呼び合っている。
また「使徒」によるディフライドは器となるファイターの意識をねじ伏せて乗っ取る形で行われ、メサイアの加護も受けていない。ただし、そのためにファイター側が強い意志力で拒絶した場合ディフライドが失敗するリスクも抱えている。
こちらの場合、Яファイターのようにカードファイトで撃破すればディフライドを解除できるが、どうもファイターがユニットにライドしている=カードファイト中のユニットと同じ状況になっている模様。
どういうことかと言うと、カードファイトにおいて、ファイターは霊体となってユニットにライドし、6点のダメージを受けて敗北した時点でライドが解除され地球に送還される(というイメージ)。
ディフライダーの場合も原理は同じだが「ユニットがファイターにライドしている」という逆の状態である=戦っているのがユニット本人であるため、ファイト=相手のユニットとの戦いに1度敗北することが1ダメージに当たり、これを数回繰り返さないとディフライドは解除されないのである。
ただし例外として櫂トシキはダークフェイスを最初に撃破した時点で残り1回という状況に追い込んでおり、ファイター側のイメージ力も大きく影響すると思われる。
また、ゼロスドラゴンを超越して敗北した場合、デメリットにより地球とクレイを繋ぐ運命力の繋がりを断ち切ってしまうため、強制的にディフライドが解除される。
時空超越憑依(ディメンショナル・オーバー・ストライド)
トライスリーの面々がギーゼとの決戦に際して実行したファイター版ディフライド。
それぞれの分身となるユニットを実体として地球上に召喚、そのままライドして行動する。ファイター側がクレイに降り立ち、分身と対話し同意を得る必要があるため、ディフライド以上に難易度が高い。
メサイアのディフライダー
- 灼熱の獅子 ブロンドエイゼル/立凪タクト
アジアサーキット編≒解放戦争において活躍。明言されていないが、ほぼディフライド同様の状態にあったと思われる。
リンクジョーカー撃退により帰還。
- 崇高なる美貌 アマルーダ/ベルノ・ファーレンハート
チームオーガの一員。シラヌイの強制送還に先んじて帰還。
- 竜胆の銃士 アンテロ/ミゲル・トルレス
チームオーガの元メンバー。ハイメの紹介で安城トコハと親交を持ったが、交通事故で死亡してしまった。
使徒たち
- 忍竜 シラヌイ/鬼丸カズミ
ぬばたまの頭領。ガスティールにファイターとユニットの関係を曲解した形で吹き込まれたことで、ギーゼを復活させ運命力の繋がりを断ち切るため行動していた。後にクロノとのファイトで正しい現状を理解し、その戦いで敗れて強制送還され、離反。
- 炎熱猟兵 ダムジット/渕高サオリ
かげろうの傭兵。高慢な態度だが本質は死を極度に恐れる臆病者。人間を格下の生き物とみなし見下している。当初はサオリとの対話によってディフライドしていたが、使徒との接触によりその意識を乗っ取りガスティールに加担している。
トコハに敗れたことにより強制送還され、その後シラヌイの説得により離反。
2011年版のアジアサーキット編、リンクジョーカー編における黒幕。使徒ではあるがギーゼに対する忠誠心などは皆無。
アイチと櫂に敗れたことにより強制解除され、その後自らレリクス起動の生贄となり消滅。
ダークイレギュラーズにおける「ギーゼ教」の伝道師。第一次弐神戦争においてギーゼ側に与していた。
ギーゼに絶対の忠誠を誓うヴァレオスを高く評価しており、自身が敗北した際には後を託している。
伊吹のデッキを使ったクロノに敗れ強制送還され、その後クレイでの決戦で戦死。
アクアフォースの元総司令官。弐神戦争においてギーゼと戦った際、その力に絶望すると同時に心酔、配下ごと寝返った。このため終戦後にアクアフォース全体が封印されてクランとしての活動が困難になり、2011年版では「先導者」である蒼龍の民までもが衰退してしまっている。
シオンに敗れたことにより強制送還され、その後クレイでの決戦で戦死。
- 百害女王ダークフェイス・グレドーラ/ゲイリ・クート
メガコロニーの支配者。弐神戦争においてギーゼに与したが、その目的はズーの僻地に押し込まれたメガコロニーをクレイ全体に広げることで、ギーゼが滅ぼした世界でメガコロニーを広げようとしている。そのため事が終わればギーゼも使徒も始末するつもりでいた。
カムイに敗れたことで強制送還され、独断でメサイア陣営と和睦。
- 威圧怪王ダークフェイス・アルキデス/若水ソウスケ
グレドーラに仕える怪人。半端な性格の自分を受け入れてくれるグレドーラに強い忠誠心を持っている。
器となった若水の頭脳と技術は健在だが、これはダークフェイスが考えたことを若水の頭脳が処理して答えを出しているに過ぎない(つまりダークフェイス自身は自分が何を考えたか理解していない)。
ミサキに敗れたことで強制送還。
- 覇道竜 クラレットソード・ドラゴン・リヴォルト
シャドウパラディンの前団長。ユナイテッドサンクチュアリを支配すべく反乱を起こして失敗、その魂がガスティールの作った魂の牢獄「レリクス」にとらわれていた。神崎ユウイチロウヘのディフライドで脱出せんと試みたが、神崎に拒絶されこれも失敗、レリクスに閉じ込められたまま彷徨うハメになった。ちなみにGユニット「覇道真竜 クラレットソード・ヘルヘイム」は遥か後にこいつが変異した姿である。
惑星クレイにおける破壊と虚無の神格。完全復活のために2011年版の時点で暗躍しており、「G Z」においてディフライドを果たした。
ユニットとしての能力が一切使えないディフライダーでありながら、ゼロスドラゴンを吸収する、レリクスへ転移するなどの力を行使している。