CV:松元恵
人物
チーム・ディフライダーのメンバーの一人。10月1日生まれ、血液型はB型。
鬼丸カズミやベルノ・ファーレンハートと違い、彼は今大会からディフライダーに加入した。
不遜且つ気緩げな性格で、いつもヘッドフォンで音楽を聴いている。
名前から女と勘違いされやすいが、彼は男である。
伏線
他のチームメンバー同様、右手だけにグローブをしている。
また、彼だけは新加入メンバーである事から昨年度のU20チャンピオンシップ優勝メンバーであったメンバーが1人いると推測されるが、その人物はなんとミゲル・トルレス。
彼が空いた穴を埋めるべく、新たに加入したのがサオリであった。
使用デッキ
かげろうを使用。
エースカードはドラゴニック・ブレードマスター “紅焔”。切り札となるGユニットは「炎熱機竜 ズィーゲンブルク」。
また、後述の正体からか、「炎熱猟兵ダムジッド」を複数手札に抱える事が多い。
守りは完璧なのだが守護者対策されやすいという弱点が目立ち負けることがある。
GZからは「究極超越」を持つGユニット「獄炎のゼロスドラゴン ドラクマ」を新たな切り札としている。
正体
カズミらと同じく、惑星クレイのユニットにディフライドされたディフライダーであり、彼ら同様右手だけ手袋をしている。ファイト外では妙に運が悪い点も同様(音楽が好きらしいが、音楽プレイヤーがよくトラブルを起こす。時としてヘッドフォンに当たる)。
ディフライドしているユニットはデッキの守護者「炎熱猟兵 ダムジッド」。
本編中でのサオリの言動は前述のダムジッドの性格であり、素の渕高サオリの性格ではない。
傭兵として死と隣り合わせの戦場を渡り歩き、生き延びてきた過去から、戦争のない地球に住む人間たちを「ヴァンガードというお遊びに興じている弱者」と見下しており、当初は相手を小馬鹿にしたようなやる気のない態度でファイトに臨んでいた。
しかし、安城トコハをはじめとしたファイター達がヴァンガードに真剣に向き合っている姿に苛立ちを覚え始め、次第に相手を口汚く罵倒するようなファイトを展開するようになる。
そして予選で新導クロノ、決勝で東海林カズマに敗北したことで彼のプライドは大きく傷つき、「俺は降りる、報酬もいらない」とカズミのもとを去った。あまりファイトをしていなかったためか他のディフライダーと違いクレイに戻らなかったため、チームディフライダーの中では唯一地球に残存した。
ヴァンガードGZでの動向
「NEXT」のラストから、ガスティール率いる「ギーゼの使徒」に参入。
本人曰く「新しい雇い主から受けた仕事をこなしているだけ」とのことだが、その言動には明らかにU20でクロノやカズマに敗北したことへの私怨が含まれている。
ヴァンガード普及協会に乗り込み、ガスティールからのメッセージを届けるついでに伊吹とファイトをするが、切り札を出す前に敗北。しかし、新たな力を得ていい気になっていたこともあって、この時は特に取り乱すことはなかった。
なおこのファイトで後述する新たな力『ゼロスドラゴン』に究極超越しなかったのは、様子見を兼ねた普及協会への宣戦布告、ゼロスドラゴンを使って負けるリスクを回避したとも考えられる。
その後、因縁の相手である東海林カズマをファイトテーブルが設置された船へと拉致してファイトを挑み、ギーゼから得た新た力「獄炎のゼロスドラゴン ドラクマ」を用いて勝利。カズマを散々罵倒した挙句、彼をレリクスへと落とした。
その時周囲に一般人がいるのにもかかわらず派手にドラクマを実体化させ、自分の力を誇示している。
クロノたちがレリクスから解放され苛立ちを抑えられない彼は、クロノたちに襲い掛かる。
そこに安城トコハが遮りファイトに臨む。ドラクマを使ってすべてを焼き尽くしたが、グレード3にライドされ、自分が否定した絆の力ですべての攻撃が防がれ、Gユニットが使えなくなり敗北を喫し、クレイに強制送還された。他のディフライダーと比べ和解がない退場となった。
なおダムジッドのGユニット達はドラクマ以外炎に包まれなくなっていった。
サオリ自身は気弱な性格。それゆえにダムジッドの強さに憧れていた。
自分の体を取り戻してからは戦いから離れ明日川タイヨウらと友人になった様子。
惑星クレイ物語ではチーム・ディフライダーとしてガスティール討伐に参加した。
そこでは最後にまで恨み言を残して消え、サオリはともかくダムジッドには救いがないように見えるアニメとは違い、ダムジッドなりの答えを見つけた姿が垣間見える。
終戦後は教官になっていた。
その姿は「炎熱竜将 ダムジッド・ヴァラー」としてカード化されている。