トレバーは他人のルールに従って生きることに興味がない。
薬物を常習し、また非常にキレやすい性格の持ち主で、その怒りは破壊的な行動や暴力として噴出する。
かなり前はマイケルの犯罪仲間でもあった——彼についてはあまり触れない方がいい。
「自分の失敗を笑い飛ばせるようになれ。」
CV スティーブン・オッグ
概要
ロックスター・ゲームズ製作のオープンワールドアクションゲーム『グランド・セフト・オートV』の主人公の一人。
マイケル・デサンタの旧友で、彼が旧名マイケル・タウンリーであった頃の強盗仲間。
シリーズでも随一のイカれた主人公で、「狂犬」といったような言葉がよく似合う、人格破綻者のキチ●イ中年親父。髪型などから老けて見えるが、実際はマイケルより2歳年下。
非常に凶暴で、気に食わない者や自分にたてつく者は、とりあえず暴行するか殺す。誤解の無いように言うと彼には彼なりの道義があり、彼なりの道理が通らない事はささいな事でも許さないという面も持ち合わせる。
初登場シーンからして、情緒不安定な振る舞いの末に過去作の主人公であったロストMCのジョニー・クレビッツを惨殺するという強烈なものである。
それ以外の場面でも、鉄橋の上で激突する列車から飛び降りたり、米軍基地から戦闘機を奪取したり、墜落する輸送機から車でダイブを敢行したりと、作中のダイナミックなアクションシーンはだいたい彼の仕業となっている始末で、その行動と発想はまるっきり箍が外れてしまっている。
しかし、マイケルやフランクリンなど、自らが一旦仲間だと認めた者(というより、トレバーのことを一人の人間として受け止め、向き合ってくれる者)に対しては非常に義理深く、あくまで“狂人なりの”ではあるが強い友情を示す。
マイケルが生きてたと知り、裏切られたと気づいたときにはぶっ殺すと言っていたわりに、居場所が分かるとどうするか悩んでることを吐露したり、再会時は意外と冷静に話をし、マイケルの娘トレイシーが恥をかきそうになっていると知るやマイケルとのことは後回しにしてマイケルと一緒に助けに行く始末。
また、いっさい自身を恐れない者に対しては好感を抱いていたりもする。(パトリシアやラマー、オンラインモードの主人公など)。また、マイケルの妻・アマンダからは忌み嫌われる一方で、息子のジミーや娘のトレイシーからは「トレバーおじさん」と慕われている(トレバー曰く「トレイシーは小さい頃俺の膝に座っていた」)。
ある女性に惚れ込んだときにはまるで青年のように純情でしおらしい一面(マイケル曰く「高校生みたいな純愛」)を見せたり、母親に対しては頭が上がらなかったりと、妙に憎めないところがある(ただしこの母親はトレバー並かそれ以上の危険人物である)。
一応、「世界規模で麻薬・武器を売りまくる商人」になる野望を持っており、そのためにはひとりでバイカーギャングを壊滅させ、縄張りを奪い取ることも辞さない。
この向上心からか、能力のある犯罪者には強い興味を示し、積極的に交流し手口を吸収したり、味方に引き入れようとする。
犯罪の能力さえあればいけ好かない奴の言う事も素直に聞くし、まるで犯罪に向かない弱気な性格の部下も、卓越した犯罪の才能さえあれば(彼なりに)しっかり面倒を見ていたりする。
過去には空軍にパイロットとして所属していたため、航空機の操縦に優れている。ちなみに、精神鑑定で異常が発見されたために除隊となっている。
特殊スキルを発動すると、怒りを爆発させて攻撃力と防御力を上昇させることが出来、近接戦闘で無類の強さを発揮する。
また、経験ゆえか意外と頭がキレ、強盗の計画立案を行ったり、敵ファミリーの名前を一瞬で記憶したり、取引で渡された麻薬が偽物であることを見抜いたり、僅かな会話で取引相手が私服捜査官であることを看破するなどの活躍も見せる。
カナダ出身であることにはコンプレックスを抱いており、訛りを指摘された際は怒りを露わにする一面がある。
ヤク中である事が災いし、初期スタミナと肺活量が極めて低い。
マイケルにすら劣るスタミナは致命的で、多少の距離なら積極的に走ってスタミナを上げておきたいところ。
また、運転スキルも低い。
上述の母親の影響かマザコンを拗らせたらしく、好みの女性は熟女~老婆。
他の主人公2人が邪険に扱うような老齢の女性に対しても、紳士的な態度で接する。
母親力溢れた気が強く逞しい女性に特に魅力を感じる一方で、フランクリンの叔母デニースのような包容力の無い小狡い女性はストライクゾーンであっても興味を示さない。
略歴
2004年にノース・ヤンクトン州で強盗を働くが、警察の罠にはまり、当時の仲間であったマイケルとブラッド(と運転手の男)を失う。
ひとり逃げ延びたトレバーは、あちこちを転々とした後、サンアンドレアス州ブレイン郡のサンディ海岸に流れ着き、武器の密輸やヤクの売買を行う自称企業の「トレバー・フィリップス工業」を立ち上げた。
その後は、砂漠ぐらいしかないトレーラーパークであるサンディ海岸で、典型的なプアホワイトとして日々を過ごしていた。
しかし2013年、ロスサントス州で発生した強盗事件のニュースを見て、マイケルの仕業であると見抜き、彼が生存していて強盗活動をとうとう再開したのだと確信。
9年前の"死"の真相を突き止めるためにロスサントスへ赴き、マイケルやフランクリンと共に、新たに強盗活動を始める。
中盤からはプレイアブルキャラとなり、フランクリンやラマーと共にギャングと抗争、腐敗したFIBの言いなり、パトリシアとの淡い恋と別れなどエキセントリックでクレイジーな毎日を過ごす。
しかし物語が終盤に差し掛かった頃、いつまでも自らの死の真相を話さないマイケルに苛立ち、単身ノース・ヤンクトンへ向かう。そこで9年前の真相を知ってしまった事でマイケルと対立。修復不可能なレベルまで険悪になってしまう。
そしてフランクリンは最後のミッションでFIBから「トレバーを殺す」ように命令されるが…
以下、フランクリンの選択した未来が記載されている。まだ知りたくない者は引き返すべし
A.まともな選択(トレバーを殺す)
FIBの取引を飲んだフランクリンは、トレバーを呼び出すと銃を向ける。逃げるトレバーを追っていると協力を要請していたマイケルが現れ、トレバーの車をタンクにぶつけて彼を負傷させる。
親友に2度も裏切られ、新たな友にも裏切れたトレバー。フランクリンはガソリンの海の中で動けない彼に発砲し、発火。最期はもがき苦しみながらタンクの爆発に巻き込まれて死亡するという凄惨な末路を辿った。
「生き残ったヤツの勝ちだ!それ以外はクソだ!人生に向き合う勇気のない連中が作ったおとぎ話だ!何としてでも____生き残れ!」
B.避けられない運命(マイケルを殺す)
時を同じくしてデビンからマイケルを殺すように進言されたフランクリンは強盗の師であり理想の父だったマイケルを手にかける。この際にトレバーに協力を仰ぐが「裏切りはたくさんだ」と断られてしまう。
マイケルの死後は、卑怯な裏切り者としてフランクリンとも険悪となってしまう。
C.プランC(死を覚悟する)
死を覚悟してレスターに協力を仰ぎ、3人とラマーで力を合わせて邪魔者を全て消す選択をとったフランクリン。決戦場となる鋳造場でなおも争いを続ける2人だったが、フランクリンの説得によりトレバーが銃を下ろしたことで和解。その後は3人で各々の邪魔者を排除し、デビンを拉致。
デビンとの関係を永遠に終わらせ、フランクリンが去った後、マイケルと和解の言葉を交わすと楽しそうにどこかへと歩いて行った。
GTAオンラインでは・・・
GTAV本編より半年ほど前になるオンラインにおいては、プレイアブルキャラクターで最初に姿を現すNPC(2人目は本編にてとある選択肢を選んだ後、時系列が進み実業家への道を歩んだフランクリン)。当初は邪魔をした主人公を呼び出して殺そうとするが、自身を全く恐れなかったことを気に入り、「トレバー・フィリップス工業(トレバー・フィリップス・エンタープライズとも)の一社員」という名目で仕事を斡旋してくれる。重火器や違法薬物を敵性組織(と見做しているだけのギャング)から回収を依頼することが多く、その都合上、過激な”お迎え”が待ち構えている。ドンパチしたい人には是非オススメ。
アップデートで追加された「強盗ミッション」でも、「ドラッグ強盗ビジネス」としてトレバーが大規模な薬物密売のため、腕の立つプレイヤーを半ば強引に社員として招き入れ回収を依頼してくる。この最終ミッションではトレバー自らNPCとして加勢してくれる。ミッション終了時のトレバーの顛末は必見。
トレバーの友人・仲間
- ブラッド・スナイダー
マイケル、トレバーのかつての強盗仲間でありトレバーとは兄弟分の関係。犯罪者としてはあまり優秀ではなくトレバーを含む強盗仲間からの評価は散々である。2004年に実行されたノース・ヤンクトン州での銀行強盗で逃走中にFIBのデイブにマイケルと共に狙撃され、マイケルは死亡し、ブラッドは刑務所に収容された。しかし、実際死亡したのはブラッドの方であり、マイケルは彼の遺体をデイブによってマイケル・タウンリーの遺体として埋葬させる形で生き延びていた。9年後にトレバーがこの事実を突き止めてしまったため、マイケルとの関係が一時悪化してしまう。
- ナーバス・ロン
本名ロナウド・チャコウスキー。トレバーの親友にして戦友でもある元軍属の男。
彼を恐れる振りや、あたかも彼の前ではイエスマンであるかのような態度を取る。
実際はトレバーに対して強い信頼感を持っており『あの男なら、こうしただろう』等とオンラインでは彼には面と向かっては絶対に言わない本音を口に出す。
途中でトレバー・フィリップス工業のCEOに任命されるが、トレバーからは暴言を吐かれたり、無理難題を押し付けられたりするなど日々苦労が絶えない。そのため、トレバーのいない所では彼に対する不満を露わにする事があるが、傷つきやすい一面があると彼の性格を理解しており、トレバーからは頼りになる男と言われるなど強い信頼関係を築いている。
陰謀論者で政府に監視されていると思い込んでいる。
- ウェイド
仲間2人と海岸に来た所をそのまま見捨てられ、トレバーに拾われたという過去を持つ。喋り方で解るが精神的な障害を抱えている障害者でもある。見捨てられて以来、生活の全てをトレバーに面倒見て貰っているため頭が上がらない。基本的にその出自故に戦闘もロン以上に苦手なため戦闘の戦力としては見られておらず、あくまで自分の身を守らせるだけである
フロイドという従兄弟がいる。後にトレバーにナイフを向けたため堪忍袋の緒が切れたトレバーにより殺害される。
ロン同様トレバーに巻き込まれて散々な目に遭う事も多いが、情報収集には長けた面もあり、何だかんだでトレバーも面倒を見ている。
- シェフ
トレバーの部下。一見坊主頭に眼鏡の気の弱そうな男だが、麻薬と重火器の扱いに長けたスペシャリスト。トレバーも珍しく彼には一目置いている面も見られる。
- トレバーの母
先述のトレバーの母親。ストリッパーだった経歴を持つ老女で、現在もそれらしい派手かつエキセントリックな出で立ちをしている。一応息子を母親として愛してはいるものの、彼への辛辣な態度や調教染みた説教から見ても分かるようにその愛情はかなり歪んだもので、トレバーを虐待していた夫と共に彼を歪ませる元凶となった。相当なトラウマがあるようで、彼女の前ではトレバーも普段の凶暴さは鳴りを潜め、まるで怯える幼子のように狼狽えて完全な言いなりとなってしまう。ただし、それはトレバーなりに母親を慕ってのものでもある。
関連イラスト
関連タグ
クレイジーモンキー…痛快アクションドラマ「特攻野郎Aチーム」の登場人物でトレバーと似た風貌でクレイジーな元パイロットという共通点があるが、トレバーのモデルとなった人物ではない。クレイジーモンキーの方がまだマトモ。
トレバー・フィリップス提督…艦隊これくしょんとのコラボタグ(?)