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大きなチャンスと富を求める、元ストリートギャングのフランクリンは、アルメニア人高級車販売代理店の取り立て屋をやっている。

店はニューマネーを持つ野心に燃える若手を相手に詐欺を働き、買えもしない高級車を売りつけている。

支払いはできないが、車は手放したくない。フランクリンはそんな客から車を取り返す。


「なあ、あんたらを見てると中年になるのが怖くなるぜ。」

CV:ショーン・フォンテノ

概要編集

グランド・セフト・オートⅤ」の主人公の一人。3人の主人公の中で最初に操作可能になる。


サウス・ロスサントス出身の黒人青年で、1988年生まれの25歳(劇中当時)。

しがないギャングに所属しながら詐欺まがいの取立てで日々食いつなぐ貧しい暮らしをしており、いつか成功して街を出ることを目標にしている。


本作の主人公の中では唯一の若者で、貧しい環境からの一発逆転を狙う、非常にGTAシリーズの主人公らしいキャラクター。『GTASA』の主人公のCJと非常に似た境遇にある。

強盗としてのキャリアが長いマイケルやトレバーと協力することでアウトローとして成長していく、といったような立ち位置にあり、特にマイケルとは半ば師弟関係に近い状態にもなる。


・暴力を行使することに大きな抵抗は持っていない

(人殺しを「最低でゲスな行為」と認めつつもそれらをなお「クズの頭を撃ち抜くのも、イカれたクソ野郎をぶっ殺すのも楽しめる」と自覚している)

・マイケルにはエイリアン、トレバーにはピエロの幻覚を見せてしまうほど強力な大麻でもトリップしないほど大麻を吸い慣れている

・公然わいせつの前科がある

(字幕では「目立つから」としか言わない為よく分からないが、原因は「sagging」。要するにパンツ丸出しスタイルでズボンを履いたら捕まったとの事。

※アメリカの一部地域では、腰下ズボンが違法である。理由は色々。黒人ギャングが好んでこの格好をする為、そういった青年達をsaggingを理由にしょっぴく事が多い。ちなみに、日本での腰パンとはレベルが違い、半ケツどころか全ケツの勢いでずり下げるのがsaggingである。)


などアウトローらしい面は複数あるが、作中の人物としてはかなり常識的な性格。特に他2人の主人公と比べるとそれは顕著であり、何かと衝突したり恐ろしい行動をとったりしやすい彼らの緩衝材になることもある。ラマーのお気楽で無鉄砲な所には辟易しており、度々強く諫める場面が多く見られるが、精神面で歳相応に脆い一面もあり、常に前向きなラマーに心の底では頼っている節もある。


とある女性と会話すると尻ばかり眺めていたり、セクシーな女性とすれ違うと露骨に興奮したり、彼にスイッチするとストリップクラブに入り浸ってダンサーに齧り付いていたりする。

(元?)彼女とのデートでストリップクラブを選んだ事があるという強者である。

反面、割と純愛を信じるタイプで、その(元?)彼女である『タニーシャ・ジャクソン』とは別れているのに、未練がましく復縁を打診したり、凄い長文のメールを送りつけたりしている。

その割にパインウッドの豪邸に引っ越すと白人女性を自宅に連れ込んだりもしている。


幼馴染で悪友のラマー、(元?)彼女のタニーシャ、ムショ帰りのストレッチ、うざったい友人のトーニャやその他所属ギャング仲間と交友関係は広め。


車両の運転能力が高く、特殊スキルも運転時に時間の流れが緩やかになりステアリング性能が上昇する効果がある。

若いからか体力なども他の主人公達と比べると高めだが、経験が浅いため射撃能力は低い。

本人曰く『ドンパチやるのは古臭い』とのこと。


射撃練習場で全項目メダル獲得を目安にずっと入り浸っていればすぐに上がる。

フランクリンが射撃を任される場面が多いので、なるべく早めに上げた方が吉。


略歴編集

父親は蒸発、母親をコカイン中毒で亡くし、母の家の半分を間借りするずうずうしい叔母のデニースと共に、サウス・ロスサントスの貧民街で暮らしていた。


高級カーディーラーのシミオンの下で、リポマン(代金の支払を滞納する客から品物を取り返す取り立て屋)を務めていたが、実際にはエリートの若者を罠にハメて金だけを回収する詐欺まがいの稼業であり、貧民街に住んで見返りの少ない汚れ仕事で生計を立てる現状にうんざりしていた。

しかしいつかチャンスを掴んで街を出るためと自分に言い聞かせながら、渋々仕事に取り組んでいた。


本編編集

しかしある日彼は、よりにもよってマイケルの息子を標的にしてしまう。彼の怒りを買ったフランクリンだったが、その才能を見込まれ、何故か彼に協力することになる。

そして、マイケルがあるトラブルから、メキシカンマフィアと対立してしまったことをきっかけに、彼もまた大きな転機を迎える。マフィアへの借金返済のために、マイケルは強盗稼業に復帰することを決意。

一発逆転のチャンスを貰ったフランクリンもそれに協力することになっていくのだった。


マイケルを通じてトレバーやレスターとも親しくなり、時に要人暗殺、時にラマーとギャング抗争、時に力を合わせて強盗を成し遂げる。豪邸を手に入れ、信頼できる友人も獲得したなど2人の師を追って着実に裏社会の人物としてどん底から成り上がっていくフランクリン。


しかし終盤では雇い主のデビンに担がれたり、9年前の真実を巡った2人の因縁に巻き込まれ、終いにはFIBとデビンから2人の暗殺を依頼されてしまう。

板挟みのフランクリンだったが、悩んだ末にある選択を選ぶ…


この先には2人の因縁を知った男の選んだ未来が記されている。まだ知りたくないものは引き返すべし…






















A.まともな選択(トレバーを殺す)

仲間思いだが精神のイカれたトレバーに恐れをなし、FIBの取引を飲んだフランクリン。マイケルと共謀して、ガソリンの海の中で負傷していない彼を火だるまにして殺害。

最後はマイケルに裏社会の信念を説かれて夜の闇へと消えていった。

その後は彼との師弟関係も拗れてしまった様子で対面しても避けられてしまう。


マイケルに出会い裏社会で成り上がった彼だったが、その先に待っていたのは友を殺すという選択。

自らの幸せのために友を犠牲にする師の姿を見て、いつしか彼への尊敬も消え失せてしまった。

正しい選択が分からないまま、虚しく過ぎる時の中でいつまでも悔やみ続けるのだった…


B.避けられない運命(マイケルを殺す)

頼れる師だが平気で仲間を裏切るマイケルに恐れをなし、デビンの取引を飲んだフランクリン。単身で追い詰めた工場で彼を殴りつけると高所から突き落として殺害。最後は留守電のラマーに電話をかけて夜の闇へと消えていった。

その後はマイケルの家族から悲しみや恨み節をぶつけられ、トレバーも信頼できない人物としてフランクリンを軽蔑するようになってしまう。


マイケルに出会い裏社会で成り上がった彼だったが、その先に待っていたのは師を殺すという選択。

信じてた新たな友からは軽蔑の眼差しを向けられ、信じれるかつての友からも電話はかかって来ない。

夢見た成り上がりの結果は、手に入れたものよりも失ったものが多かったのであった…


C.プランC(死を覚悟する)

死を覚悟してレスターに協力を仰ぎ、3人とラマーで力を合わせて邪魔者を全て消す選択をとったフランクリン。決戦場となる鋳造場でなおも争いを続ける2人だったが、彼の説得によりトレバーが銃を下ろしたことで2人は和解。その後は3人で各々の邪魔者を排除し、デビンとの関係を永遠に終わらせる。

中年2人の皮肉や喧嘩に悪態をつきながらバイクに乗って、前よりはマシになった日常へと戻って行くのであった。


マイケルに出会い裏社会で成り上がった彼だったが、その先に待っていたのは普通の日常だった。

酒を煽り、広い豪邸に暮らし、最悪の友人たちに囲まれながら彼らのような中年を待つだけ毎日。

昔よりも退屈で、でも遥かに充実した毎日を彼は過ごすのだろう…



数年後(GTAオンライン)編集

「よう、調子はどうだ?フランクリン・クリントン、経営者だ」


その数年後、エンディング後の資金を元手に会社経営者となる。

上述した元彼女『タニーシャ・ジャクソン』と無事よりを戻し結婚して良き家庭人、もとい良き夫としても頑張っている。余談ながら彼女の祖先はRDR2の登場人物『ティリー・ジャクソン

昔の面影をわずかに残しつつ、一部のプレーヤー諸氏から散々似合わないであろうとこき降ろされたスーツを見事に着こなし昔よりさらに筋肉を付け、いかついヒゲを生やして良い意味でのイメチェンを果たす。その姿は『GTASA』の主人公のCJそっくりである。



余談編集

「くれぐれもお前達に言っておくぞ、ゲームと現実は別だからな!それとフランクリンもスーツは似合うんだぞ、今収録中だからお楽しみにな!」(下記の事件後にインタビュー等で)


彼の立ち位置は『GTASA』の主人公のCJのもう1つのあり得たであろう姿である。

(ちなみにCJの声優のヤング・メイレイとフランクリンの声優ショーン・フォンテノは互いに従兄弟である)

フランクリンとCJそのものが非常に人気があるためプレイヤー自身の分身と誤解するプレイヤーも多い。

(実際、本国アメリカでのCJの影響は大きく彼のファッションやスタイルを真似た黒人層の若者は大多数に登り「自分こそが真のCJだ」とニュースで発言した者もいたほど。5発売当時はアメリカでの彼自身の人気はそこまででは無かったものの下記のレイプ事件が発生した)


当然だが、操作出来るからと言って間違ってもプレーヤー自身の分身ではないし、ただプレーヤーに近いような存在として作られているだけである。アメリカでも下記の事件から、くれぐれもゲームと現実の区別は着けるようにと注意を喚起された事は有名。



(そもそも一般市民であるプレーヤーが現実的に考えて本当にゲーム内のような犯罪を出来るはずもない。同様な誤解がアメリカでも発生し「オンラインキャラクターこそが真の自分の姿である」と主張し未成年の少女のレイプ実況をVCで垂れ流した事件も発生した)


オンラインでの彼の立ち位置から見るに、あくまでもフランクリンはフランクリン、プレイヤーの分身はあくまでオンラインキャラクターと言う事が証明されたと言えよう。


関連タグ編集

グランド・セフト・オートⅤ GTA5

マイケル・デサンタ トレバー・フィリップス


カール・ジョンソン

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