概要
漫画版『マジンガーZ』「ローレライの歌」篇および『真マジンガー衝撃!Z編』 第十五話「対決!悲しみの青きドナウ」に登場するロボット。
漫画版
シュトロハイム・ハインリッヒ博士が作ったロボット。マジンガーZ以上のロボットと自負する博士は、ボディ部分を製造、更に思考回路として少女型のアンドロイド・ローレライを製造、互いに合体する事で完全体となる。
あしゅらのバードスの杖が操る、機械獣リバーF9にドナウα1を奪われそうになるが、死の間際にローレライにその秘密を語って、そのまま絶命。
ローレライは「マジンガーZを倒し、世界最高のロボットになる事」を誓い、ドナウα1と合体し、完全体となる。
完全体となった暁には、漆黒のボディが、シュトロハイムが愛したドナウ川同様に青くなり、自立思考し、自らの意志や感情を有するロボットとなる。
そのままリバーF9を倒した後、マジンガーZと対決。甲児も戦いたくは無かったが、それを受けて立つ。
頭部のムチと腹部からのミサイルの他、胸部の顔部分からはルストハリケーンに匹敵する強風を放つ。
しかし、最後には敗北してしまい爆発。シローは「なんでてめえは負けないんだよ」とマジンガーZへ泣きながら叫び、後にはドナウα1の残骸が。
残骸の機械からは、ローレライの泣き声のように、機械の音が響いていた。
真マジンガー版
第十五話「対決!悲しみの青きドナウ」に登場。
概ねは漫画版と同様。ただしシュトロハイム博士は、兜重蔵博士に匹敵するほどの科学者である事が強調され、ドナウα1の待機シーンなども描かれている。
ローレライが合体し、漆黒のボディが青色に変化して完全体になるところも同様。頭部のムチと腹部からのミサイル、胸部からの強風を武器に戦う。
胸部の顔部分からの強風は、本作では『ゲルマンブリザード』と呼称。胸部の顔が前方に引き出され、内蔵されていたプロペラの羽根部分が展開し、それが回転する事で強風が発生する。
ゲルマンブリザードはただの風ではなく、猛烈な冷気を伴った『吹雪』として放たれている。そのため、この風を受けた対象はたちまち凍結してしまう。また、ルストハリケーンの酸をも中和する事が可能。風圧自体も、ルストハリケーンに匹敵するほど強力である。
補足
- 不完全体
ローレライが合体していない状態で。ボディは漆黒。この状態では自立行動は出来ず、他の機械獣同様に外部からの命令を受けて行動する様子。
この状態でも、起動させ活動させれば、並の機械獣と同等もしくはそれ以上の性能を発揮できるらしい。あしゅらはリバーF9を用い、この状態で奪取せんとした。
真マジンガーに登場した際にも、待機シーンではこのカラーリングである。
頭にリボンを付けている、可憐な少女。
シュトロハイム・ハインリッヒ博士の娘で、シローと親しくなる。娘として父親の事を愛しており、二人きりで過ごしていた。
実はアンドロイドであり、ドナウα1の思考回路。リボンを外す事で不完全体のドナウα1のボディと合体し、完全体となる。
情が移ったシュトロハイム博士により、娘であると思わされていた。あしゅらに襲われ致命傷を負った博士から、己の正体を聞かされる。
博士が絶命した後に「マジンガーZを倒して世界最高のロボットになる」事を誓い、シローの制止を振り切ってリボンを取り、ドナウα1と合体。完全体となってリバーF9を倒した後に、マジンガーZに挑戦する。
詳細は当該記事も参照。
関連項目
ロビー:「鉄人28号」に登場した「ものを考えるロボット」。ローレライ同様に自己思考・判断能力を有している。真マジンガーと同監督の2004年版アニメでは、ドナウα1同様に「巨大ロボットのボディに搭載」される。