概要
「ナイジェリア人の男たちだった」は、Twitter(現X)を中心に広まった、画像系ミームの総称である。それは、黒人男性二人の写真をバックに「ナイジェリア人の男たちだった」というテロップが入った画像である。
Twitterで行われるネタツイートでは、1枚目(~3枚目)の画像が何かしらの疑問文になっており、その答え(最後の画像)にこの画像を持ってくる。そのインパクトやギャップ、勢いを用いて笑いを取る手法と思われる。
画像だけではなく、後述する元ネタの動画から切り出した該当シーンを用いる動画版のネタツイートも多く存在する。
元ネタ
Twitterのbotは『バカにするのは犯罪者だけ』と言うスタンスをとっている事に注意しよう。
多く使用されている画像の元ネタは、アトム法律事務所のShorts「女子高生に裸の写真を送ったら「あなたの家族や友達に送る」「嫌なら15万円払え」→その後、最悪の事態に…」である。
この動画で取り上げられたのは2022年にアメリカのミシガン州で発生した事件で、Jordan DeMayという17歳の男子高校生が脅迫の末に自殺したというものであった。
DeMayは当時SNSで知り合った女子高校生とチャットをしていたのだが、頼まれて彼女に送った自身の全裸写真を「家族や友人にバラまかれたくなければ金を払え」と脅されていた。DeMayは苦悩の末に自殺。
事件発覚後、逮捕されたチャット相手は女子高校生ではなく、ナイジェリア人の男二人組(兄弟)だったことが判明。二人の名前は、兄がSamuel Ogoshi、弟がSamson Ogoshiといった。
彼らは女子高校生になりすまし、DeMayから金をせしめようとしたのだった。なお二人はナイジェリアで逮捕されアメリカに送られた。
Shortsでは「裁判中」となっているが、2023年ごろ結審したとみられ、Samuelは終身刑、Samsonは最大55年の懲役刑に処された。
著作権者による削除
2024年4月9日、ナイジェリア人の男たちだったbotの固定ツイートの動画がアトム法律事務所の申立により無効になった。これにより「ナイジェリア人の男たちだった」の画像や動画は岡野武志氏が著作権を持たない素材(オカノフリーとも)を使用することを余儀なくされた。