概要
1988年に公開されたイタリアの映画。
監督はジュゼッペ・トルナトーレ。
原題は「Nuovo Cinema Paradiso」。Nuovoは「新しい」という意味なので、「new cinema paradise」ということになる。
これは作中に出てくる映画館「新パラダイス座」のことである。
ローマで成功した映画監督サルヴァトーレが、少年時代や青年時代を回想する形式で描かれる。
保守的な田舎村での日々、映写技師アルフレードとの友情、美しい少女エレナとの初恋…。
感傷やノスタルジーが詰まった物語である。
修正版は「映画讃歌」。完全版は「青春讃歌」と言われる内容である。
エンニオ・モリコーネが手掛けた音楽の評価が高い作品で、映画音楽の特集などでは頻繁に取り上げられる。
また、ディレクターズカット版だと3時間近い尺があるため、「長い映画と言えば」という話題で挙げられることもしばしば。
あらすじ
ローマ在住の映画監督サルヴァトーレのもとに、地元から連絡が届く。
それは彼が幼少期から付き合いがあったアルフレードという男性の訃報であった。
サルヴァトーレは子供のころのことを少しずつ回想していく。
第二次世界大戦が終わって間もないシチリア島の田舎町、当時トトと呼ばれていたサルヴァトーレ少年は映画に夢中であった。
そのころ町の映画館で映写技師をしていたアルフレードにトトは滅法懐いており、映写室に忍び込んでは見よう見まねでフィルムを動かしていた。
登場キャラクター
()内は演者。
- サルヴァトーレ
シチリア島の田舎町出身の男。
幼少期から映画に魅入られ、現代ではローマで映画監督として成功している。
幼少期の愛称は「トト」。
演者は
少年:サルヴァトーレ・カシオ
青年:マルコ・レオナルディ
中年:ジャック・ペラン
- アルフレード(フィリップ・ノワレ)
映写技師。
たびたび映写室に忍び込んでくるトトを叱りつけつつも、次第に友情関係を築いていく。
- エレナ(アニェーゼ・ナーノ)
青年期のトトが一目惚れした女性。
関連タグ
ペルソナQ2:映画館が舞台であり、副題が『ニュー シネマ ラビリンス』のため本作をオマージュしていると思われる