われわれネフポは、それほど情けないものじゃないぞ
概要
型式番号不明。
小説『アベニールをさがして』に登場。
アルタミラ流星群を源とする隕石群を迎撃すべく国際連合の下で開始された、「スターバスター・プロジェクト」の中で開発された宇宙作業用人型マシン。
「テンダーギア」と呼ばれる人型マシンの史上最初の機種で、宇宙空間での各種作業における運用を前提に、扱いやすい操作系を必須条件として開発されており、ジャンル名の「テンダー(優しい)」の由来となった。また、パイロットが外界を直接視認するためのキャノピーを胸部に備えている。動力は核融合エンジン。
『アベニールをさがして』に登場する量産型のテンダーギアはすべてノチックの派生型であり、前述した特徴も後のテンダーギアたちに受け継がれている。
施設の建設や小天体の爆破などに用いられるとともに、小天体の破片への狙撃や組織の自衛を目的としてミサイル・ポッドなどで武装した機体もあり、スターバスター・プロジェクト傘下の自警団「ネフポ」などで運用されているが、その戦闘能力は最初から戦闘用として開発された後発のテンダーギアと比較すると劣る。
バリエーション
カウンタッチ
型式番号TGN-G022C。
対空戦闘専門のテンダーギアとして、ネフポがノチックを基に開発した機体。
核融合エンジンの出力はノチックの数倍まで引き上げられており、宇宙空間のみならず大気圏内での飛行も可能。武装としてバルカン砲1門とホーミング・ミサイル6発などを装備する他、支援機器「ブースアップ」を接続することで大気圏からの離脱も行える。
主に秘密結社「ネオ・フリーメーソン」の支援を受けてネプポから離反した「コンラッド部隊」が運用しており、東京への襲撃などに投入された。
改良型としてカウンタッチ改があるが、外観に多少の変化があることを除き具体的な改良点は不明。コンラッド部隊が主に宇宙で主力機としており、ネフポ側に鹵獲された機体もある。
ムッシャン
自衛隊の後身である日本の軍事組織「サージェイ」が、ノチックを基に開発した治安維持用テンダーギア。日本国内では「特機」として扱われる。
地球上の軍事組織で初めて採用されたテンダーギアで、テンダーギアであるが故にターゲットのみを選択的に攻撃できるとの評価・喧伝がなされている。ノチックからの改修の度合いはカウンタッチと比べると控え目だが、操作系はさらに扱いやすくなっている。
武装はバルカン砲レベルのライフル・ガン。また、カウンタッチと同様に熱核ターボを用いたホバー飛行によって高度50,000m程度まで上昇可能な性能を持つが、空力によるものではない推力任せの浮遊に近い。
サージェイの実働隊である「ダイサンカ」に配備されており、アラフマーンの東京上空への領空侵犯時には、笛吹慧中尉率いる入間基地所属の3機が要撃のために発進している。
また、宇宙空間向けの発展型であるムッシャン改も存在し、こちらはサージェイが極秘裏に開発したスペース・クルーザー「ショウカク」に艦載されている。