概要
PSP『トリコ グルメサバイバル!2』にて登場した、島袋光年先生原案のゲームオリジナル猛獣にして裏ボス。
舞台となるガッツキ大陸の先端「キッチンホール大渓谷」の奥地で眠りについていた"真に幻の食材"の正体である超巨大な熊の猛獣。捕獲レベル99の哺乳獣類。
顔や上半身は草原や森を思わす緑の体毛が生えており、牙や爪は荒削りの岩のような質感をしており、背中には雪山のように万年雪が積もり、そこから溶け出た雪解け水が川のように長大な腕を流れ、腹部や下半身は頑強な岩石で覆われ、足は溶岩の如く赤熱化している…など、まるでガッツキ大陸…果ては地球そのものが動き出したかのような姿をしている。あまりの巨大さに洞窟と間違えて口の中に入った猛獣を捕食することもあるという。
かつてアカシアが発見した猛獣の一つだったが、数百年にもおよぶ冬眠から迂闊に目覚めさせれば大陸を分断するほどの暴れぶりをみせ、生半可な力では太刀打ちできないほどの凶暴さと強大さゆえに存在をひた隠しにされており、次郎や節乃すらも当初はその存在を知らなかった。
キッチンホール大渓谷から続く巨大な熊のような形の山々は、はるか昔に異世界からやって来た者達が築いた超古代文明が生み出した食材…「大地のシロップ」に引き寄せられた地球熊がこの大陸に食らいついた名残であるらしく、古代では大地のシロップを用いて地球熊をおびき寄せる、あるいは育てることで肉を得ていたと推測されている。
大地のミート
大陸中を飛ぶ蜂・クマンビーが集めたスパイスが熟成して生まれた豊潤なソース(大地のシロップ)を食べ続け、薬効と滋養強壮成分を蓄積させたキモは(グルメ界由来の「呪い」と称されるレベルの毒であろうが)万病に効くどころか、あまりの美味さに死んだはずの人間があの世から引き返してくるとまで言われている。
ゲーム内での動向
その存在が発覚するのはゲームクリア後の2周目終盤になってから。
美食會への復帰と更なる力を求めるリョウテイが狙っていた食材の正体であり、コナモン砂漠から調査のため一時離脱し、帰っていた次郎と節乃からその詳細が語られた。
その後、未だに力に執着するリョウテイを止めるべくグルメ界由来の毒を用いた毒霧で心中を図ったコリョウが意識不明の重体となってしまう。毒の扱いはコリョウしか知らずもはや助けることはできないと一行が諦めかけた矢先、次郎から大地のミートの効能を教えられ、コリョウを救うべく大地のミートを得るためトリコ達美食屋四天王と小松、そしてリョウテイが地球熊の捜索に出た。
地球熊の眠る大渓谷の最深部まで到着するも、四天王の能力を用いても発見出来ずにいたが、リョウテイの提案で小松が少量持っていた大地のシロップの匂いで食欲を刺激させて目覚めさせる作戦を行う。
…その結果、あまりにも巨大すぎて谷底の万年雪が積もった地面と誤認されていた地球熊が遂に目覚め、姿を現した。
無理矢理起こされた影響か怒りを剥き出しにし、その巨大さ故に大地のミートを得るためには地球熊の体内に進入するしかなく、美食屋四天王との対決が始まった。
前半戦はサニーとゼブラ、後半戦はトリコとココを操作して戦うことになる。
地球熊の攻撃パターンは巨大な手を用いた「平手打ち」、咆哮をあげてからの「噛みつき攻撃」、体を屈ませたのち口から溶岩の塊を吐き出す「溶岩攻撃」の三種類。攻撃後の手や顔を攻撃すればダメージを与えられるほか、飛んできた溶岩塊は自壊する前に□ボタン長押しで放てる技を使って地球熊にぶつければゲームを一つ削り取ることが可能。後半戦になると地球熊が天井を崩落させて空の光を浴びたことで完全に覚醒してBGMが変化、平手打ちに衝撃波が追加されるほか攻撃の間隔も短く激しいものになるため前半戦よりも苦戦を強いられることになる。
地球熊の猛攻をなんとか掻い潜り倒すことが出来れば、四天王の合体技「エンペラーショット」でトドメをさして気絶し、体内に進入することが出来る。
地球熊の体内には、翼が退化したシャクレノドン「ファングシャクレノドン」と甲殻にトゲまで武装したダンゴール「トゲトゲダンゴール」が棲息しており、どちらもここでしか登場しない猛獣であるため最低1匹はノッキングで捕獲しよう。
最深部に行けば地球熊のキモ「大地のミート」に辿り着けるが、そこにスタージュンの操るGTロボと、彼が邪魔者を始末すべく連れてきたニトロが侵入し本当の最終決戦が始まるため、その前に小松の料理で体力を回復させておこう。