概要
スラム荒原に棲息する唯一の牛であり、捕獲レベル19の哺乳獣類。
肉食恐竜のような大きく裂けた口をした凶悪な顔と頭部に生えたトゲ、三本の蹄、二本の長い尻尾を持った肉食のバイソン。性格は非常に凶暴、スラム荒原においては捕獲レベル8の両生獣類「にしきトラ」ですら逃げ出す程の強者となっている。皮膚は非常に頑強であり、鉄鉱石も容易に貫けたトリコのフォークを逆にひしゃげさせる程。巨大な顎での噛みつきや突進攻撃のほか、長い尻尾で敵を殴り飛ばしたり巨体に反した大ジャンプで飛びかかることも可能。
その肉は世界一旨いとも言われており、糞ですら舌がとろけるほどの味がするという。
作中での動向
IGOから「トリコがどのようにして"素手"で捕獲レベル5以上の猛獣を捕獲できるのか」の調査も兼ねて小松経由で捕獲を依頼される。(この時、小松は「捕獲レベル7のただのバイソン」と偽っていたが、スラム荒原の牛はバロバイソンだけなためトリコには調査も含めて全てバレていた)
スラム荒原到着後、トリコが小松に自身の技を披露していた際にバロバイソンの落とした糞を発見、実食した直後に禍々しい気配とともにその姿を現す。
圧倒的強者の気迫を前にしても食への好奇心が恐怖を凌駕したトリコは戦いを挑むが、皮膚の硬さや高い戦闘力を前に圧倒されしまい、右肩に食らいつかれ追い詰められる。
しかし、トリコが抵抗としてバロバイソンの口元に噛みつき、食いちぎって拘束から脱した際、そのまま食べた肉のあまりの旨さに髪の毛や爪が急成長するほど感動し、バロバイソンを"人生のメインディッシュ"にすることを決意。食いちぎった部分にフォークを強化した"アイスピック"で貫いたのち、ナイフを強化した"斧"で顔面を切り落とされ仕留められた。
……が、その後トリコは小松とともにバロバイソンを(食べ残していた糞を残して)全部食べて骨だけにしてしまい、依頼は失敗に終わったのだった…。
余談
2002年版のエピソードは連載版でのガララワニ編の原型になっており、顔面を切り落とされて撃破されたシーンやトリコが抵抗で猛獣の口元に噛みついたシーン、あまりの旨さに髪や爪が伸びるシーンもその後登場することになった。