「荀公達、不言実行、戦術成功」
概要
三國無双8から参戦の無双武将。字は公達(こうたつ)。
7Empiresにてデビューした荀彧に続いての登場となった。
賢そうな風采ではなかったという史実を反映し、無精髭に無造作な髪、異民族風の衣装というキャラデザがされている。
(実際にはもっと複雑だが)荀彧の年上の甥という一風変わった親戚関係にあるため、荀彧よりも大人びた風貌をしているのも特徴の一つ。
(しかし身長は荀彧より小さい。恐らく魏軍の中でも下から数えたほうが早いレベル)
自身を戦術家と称する寡黙な青年だが、意外にも一人称は「俺」。
武器は鋼鞭剣。声優は浜田賢二。
性能
三國無双8は過去作品より大幅に武器変更がなされた武将が多く、彼の持つ鋼鞭剣も例にもれず法正など一部武将と武器スロットが共有されている。
一応はこの鋼鞭剣が固有武器となる荀攸だが、固有モーションでは竜巻を起こすなど無双シリーズの軍師らしい動きを見せてくれる。
性格・シナリオ
(※史実での活躍等は荀攸を参照)
真・三國無双8
魏軍勢全体のシナリオでは徐州から濡須口まで(3~7章)の期間がプレイ範囲。
泰然自若(落ち着いてどんなことにも動じない様)と公式で銘打たれているように、常に落ち着き払った寡黙な性格。
味方に策を漏洩され投獄されていた過去から、シナリオ中でも多くを話さない人物として紹介がされている。
話を振られてようやく自分の考えや策を話すため、「軍師は自分から殿(曹操)に献策するものではないのか」と典韋から疑問を投げかけられている。
(これについては郭嘉が「それも彼の強み」と説明していた)
「下邳の戦い」では郭嘉と共に水計を実行。およそ彼の代名詞とも言える下邳城での水計をシナリオでもしっかり遂行することができる。
下邳の戦い後の酒宴の席で郭嘉と今後についての話をするが、曰く「酒が入れば少しは話せるようになるのですが・・」と、意外なことに酒を嗜む性格。
普段からは結構かけ離れたような饒舌(とはいっても元々がとにかく喋らないので一般人ぐらいになったレベル)な彼を見ることができる。
このムービー中では大分シュールな驚きの表情をする荀攸が見られるので必見。
郭嘉は「自分の酒に最後まで付き合ってくれるのは荀攸殿ぐらい」と、荀攸と酒を飲むことを楽しんでいた様子。
(余談だが海外XboxOne版では、このシーンのスクリーンショットが採用された実績が存在する)
しかし「酒が入れば話せる」は良くも悪くも、といったところで郭嘉IFのエンディングでは満寵に対して大分辛辣なツッコミを入れている。
隠れ処での親愛台詞でも酒の話がそれなりに登場するが、「自分の秘密を白状する」というなかなかに破壊力のある台詞もあったりする。
赤壁の戦いでは、風向きに対する違和感を覚えながらもそれを伝えられなかった故に大敗を喫したとして、
「郭嘉殿に申し訳が立たない」と苦悩することになる。
それからは曹操からも「赤壁の大敗がお前をそう変えたのか」と驚かれるほど、積極的に献策をしていく。
また、シナリオ中では賈詡を快く思っていない故の絡みがある。
淡々と話す荀攸が珍しく語気を強めて話している相手が賈詡だったりするので、それも照らし合わせてプレイするとより理解度が深まるはず。
荀彧とは「公達殿」「文若殿」と字で呼び合う間柄(親戚なので当然といえば当然かも知れないが)
魏公就任に反対し、曹操との関係に亀裂が入った荀彧に対し「一族で考えを同じにする必要はない」としながらも荀彧の考えを肯定的にも捉えており、
何かあった時には曹操を諌めるべきだ、との考えを示していた。
真・三國無双(スマートフォン版)
初期のガチャから実装。チュートリアルで入手できるSR将星は、選択肢によってはおすすめマークがついている状態になる(満寵と並んで8からの実装のため目立たせたい意図があったのかもしれない)
登場する将星の記憶はSSR「軍師の戯れ」、SR「泰然自若の出陣」。
「軍師の戯れ」は後ろで賈詡に銅鑼を鳴らされる寸前というコメディじみたイラストとなっている。
メインストーリーでは第2章「洛陽争乱」にて貂蝉と共にメインで登場。
8では軽く触れる程度だった「策を漏洩され投獄された過去」が詳細に語られる事になる。
史実でも実際に董卓暗殺を企てた罪で投獄、処刑寸前のところだったがギリギリのところで董卓は連合軍に討たれ釈放となっている。
スマートフォン版はIFとして、貂蝉の手引によってプレイヤーと引き合わされ、助力を得て脱獄する内容。
貂蝉とプレイヤーの姿を見るなり「酒を飲んでないのに幻覚を見るなんて」と不思議がるように驚いており、存外酒に頼っていることが示唆されている。
道中では曹操など魏軍の武将に出くわすと「将来有望な親戚(荀彧)に迷惑をかけたくない」として物陰に隠れる描写がある。
また、8ではムービー・隠れ処の台詞で垣間見えた「酒が入ると饒舌になる」がより過激に描写。
メッセージウインドウのスクロールが追いつかないレベルの速さで小難しい内容を一気に話しきるという、8官渡の戦い後のムービーや郭嘉IF以上に早口で話す。
8で相当寡黙なイメージがついていただけに面食らうプレイヤーは多いかも知れないが、8では多くを語られなかった部分でもあるので、IFではあるが荀攸が好きならプレイしてみるのがおすすめ。
なお、荀彧がメインで登場する魏7章「三国鼎立・魏」では事実上もうひとりのメインキャラとして登場。
こちらでも相変わらずスクロールが追いつかない饒舌さを発揮するが、8本編とは異なりプレイヤーに対し「(荀彧の)手助けをしてやってほしい」と打ち明けている場面も。
南郡・濡須口の戦い終了までが7章の範囲のため、8本編同様出番はここで終了となる。
なおこのスクロールが追いつかない速さの小難しい内容は、バックログ機能でしっかり閲覧が可能。彼が普段何を思っているのか、気になっている人は覗いてみると良いかもしれない。