概要
「SDガンダム GGENERATION」に登場するシリーズ完全オリジナルの機体。
型式番号はGGH-001。
初出は『SDガンダム GGENERATION WORLD 』で、フェニックスガンダムに酷似した外見とそれを上回る性能を持った「WORLD」のストーリーの根幹に深く関わってくる機体。
各ランク(A〜D)のEXステージのボスユニットとして度々登場し、プレイヤーは世界の混乱と共に現れた「アプロディア」と名乗る人物にハルファスガンダムを止めるよう指示され、幾度と無く敵として対峙する。
その正体は、太古以来世界を創り監視を続けていた「ジェネレーションシステム」というシステムの一部である「アプロディア」というネットワークの認証コード。
ジェネレーションシステムの中枢にアクセスするための鍵でもあったが、大本のジェネレーションシステムの暴走に伴ってアプロディアの端末から離れ、ポイント・ゼロと呼ばれる場所で「ワールドシグナル」を引き起こし世界の混乱を招いていた。
高度な自己修復機能を持つナノスキン装甲や飛行形態への可変機構を始め、オールレンジ攻撃を可能とするサイコミュ兵器「フェザーファンネル」など、本機の武装は一部を除いてフェニックスガンダムの据え置きのまま。
しかし、総合的な性能では大きく上回っており、ハルファスガンダムの象徴である独特な四つの翼部と八つの砲門を兼ねる「クロス・メガビームキャノン」はフェニックスガンダムのメガビームキャノンより高威力であり、更に発射状態では両腕が自由になるのが利点。
また、フェニックスガンダムの本領とも言える鳥状のMA形態に変形し、炎を発生させて機体全体を包んだ後に敵へ向かって突撃する「バーニングファイア」を上回るエネルギーを発揮する「バーニングフレア」という上位互換の攻撃技を持つ。
フェニックスガンダムと同型のビームサーベル二基装備しているが、此方はブーメランのように投擲して扱うことはない他、最新の媒体では初出にはなかったビームライフルが追加されている。
最終的にアプロディアの手に戻った後は彼女の乗機として運用されている。
登場する作品では全てにおいてクリア後のご褒美機体の位置づけであり、クリア前では図鑑登録のみなことが殆ど。
「WORLD」におけるゲーム内の性能は『フェニックスガンダム(能力解放)』の上位機というべき高水準の機体だったが、以降の作品ではフェニックスガンダムのステータス修正なども相まって武装の属性以外の性能的な差は殆どないものとなっている。
現在、唯一の目玉といえる部分は「OVER WORLD」から登場した本機からしか開発できない後述のバリエーション機ぐらいだろうか。
名前の由来はフェニックスと同じくソロモン72柱の魔神、ハルファス。
型式番号については「GGENERATION」+「Halphas」の頭文字を取ったものと思われる。
バリエーション機
ハルファスベーゼ
型式番号はGGH-001C。
初出は『SDガンダム GGENERATION OVER WORLD 』で、ハルファスガンダムから解析したデータを元に機体を再現しつつ改良された機体。主な搭乗者はコード・アメリアス。
コード・アメリアスがアプロディアを偽るために『ハルファスガンダム』を模して造り上げた機体で、元となったハルファスガンダムと比較して装備がかなり一新されており、共通するのは可変機構やクロス・メガビームキャノンぐらいで他はほぼ別物となっている。
搭乗者の能力に依存するフェザー・ファンネルは廃止され、代わりに有線制御式のフェザースクゥィーズを採用している。近接格闘能力も向上しており、背部に装着可能な二本の大型ビームサイズや腕部の内側に格納された小型のビームサーベル (『OVERWORLD』作中のムービーでバルバドロを撃墜するトドメとして使用された) を持つ。
フェニックス系統の機体としてハルファスと同じ「バーニングフレア」を扱える。
オリジナルとの差別化としてつけられたベーゼの由来は、フランス語の「口付け(baiser)」の意味の方が一般的に良く知られているが、ストーリー上の機体とその搭乗者の役割的にはドイツ語の「悪(Böse)」が正しい。(海外版の綴りも後者)
型式番号は元となった機体と同様だが、改良型ということで「Customize」の一文字が付け加えられていると思われる。
ハルファスベーゼ ハルバード
型式番号はGGH-001C+H.M.E
所謂、フリーダムガンダムのミーティアユニット、ガンダム試作3号機のアームド・ベース・オーキスのような強化パーツによって通常の形態とは異なるハルバードという形態になったハルファスベーゼ。
単機での大部隊殲滅をコンセプトとして開発された追加バックパック「ハルバード」はバルバトスの主武装である孔雀のように翼を展開するビーム砲台を模しており、その他にも背部には多連装ミサイル・ポッド、脚部にもスラスターユニットなどが新たに付け加えられている。
また、クロス・メガビームキャノンを一点に収束させて高出力ビームとして放つ「クロス・メガビームランチャー」、翼状のバインダーから複数のビームやミサイルを一斉に発射する『フレア・バースト』のような火力重視の運用方法が増えており、クロス・メガビームキャノンを収束させた状態から更にバックパックからのエネルギー供給を行うことで大規模な部隊や巨大な体躯を持った機体を一瞬で葬り去るほどのとんでもない一撃も放てるようになった。
この手の追加装備にあちがちなことだが、戦局を変えるほどの大火力を得た代わりに機体の大規模化しており、通常形態に比べて小回りが利きにくくなっている。
ゲームでの性能において、初出の「OVER WORLD」ではXXLと最大サイズで使いづらかったが、最新作では調整されてXLになったため使い勝手は改善されており、次いでパージ機能を持っているため継戦能力は高い。
火力に振り切った形態であるためか機動力は通常のハルファスベーゼの方が若干高く、戦闘演出では事前に脚部のスラスタースニットをパージしてから近接戦闘を行ったりと取り回しの難も強調されている。
レギナ
型式番号はGGH-010。
初出は『SDガンダム GGENERATION WORLD 』で、ハルファスガンダムと同じ開発ラインで製造された量産型の機体。詳しくは個別記事を参照。