概要
狩りで仕留めた動物の頭部を、剥製にして作られた壁飾り。簡略的に「トロフィー(Trophy = 戦利品)」とも呼ぶ。
創作では・・・
オリジナル・既製を問わず、殺害されたのち、ハンティングトロフィーにされた女性キャラクターのイラストが描かれている物がある。(あくまで全体の一部でそれ程多くない)
最も有名なのは『銀河鉄道999』における星野鉄郎の母・星野加奈江が機械伯爵による人間狩りの末に剥製にされてしまった姿だろう。
特にリョナとして描かれた作品の場合には、当然ながらR-18Gタグ必須。
(Pixivではこの「ハンティングトロフィー」タグよりも「剥製」タグがつけられた作品の方が多く、また、アメリカの作品投稿サイトであるDeviantArtの方が該当する作品を多く見られる。)
壁飾りとなる部位は頭部だけとは限らず、壁に下半身と腕がめり込んでいるように見える体勢であったり、逆に上半身がめり込んで尻を突き出しているような形であったりと、「埋め込み」のイメージと重なっているパターンもある。
同様に生きたまま頭部だけが壁や地面から突き出ている状態が描かれることのある「生き埋め」や先の「埋め込み」などと異なっているのは、「生き埋め」や「埋め込み」はギャグ的なシチュエーションを描いた作品も投稿されているのに対して、「ハンティングトロフィー」の場合は、被害者となったキャラクターが動物もしくはそれ以下の扱いで殺害された後の異様な光景が描かれる。
また、他の「R-18G」タグがつくようなイラストとも異なり、必ずしも血生臭さを必要としないが、ロボットや人形などの外観が人間に似すぎてしまうことによって見る者が嫌悪感を抱く、いわゆる「不気味の谷現象」を、逆に人間を無機質な物体に変えることで引き起こしているのも特徴の一つとなっている。
現実では・・・
逆に仕留めた動物を剥製にして持ち帰り、自身の「手柄」を誇示したいがためのスポーツハンティングのことを「トロフィーハンティング」といい、動物愛護の観点から非難の声があがっている上、ハンティングの獲物にされるためのライオンが南アフリカで繁殖されているという実態もあり、問題視されている。
最近では仕留めた動物の画像を自身のSNSアカウントに載せ、フツーに炎上するケースがあとを絶たない。
こうした非難に対してハンターたちは
「なにも違法な行為はしていない」
「ハンティングのために支払ったお金は現地の自然保護や雇用のために使われている」
などと主張しており、事実、経済状況の厳しいジンバブエではハンティングが貴重な観光資源となっていて、先に取り上げた南アメリカのライオンを繁殖する施設も、牧場として普通に牛などを飼育していては生活が成り立たない。といった事情がある。
ただし、国連世界観光機関(UNWTO)の発表ではサファリ、バードウォッチング、ダイビングといった「非消費型」観光での年間売上高は全体の約80%。これに対し、ハンティングは約6%に止まっている。