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概要

別冊少年マガジンで2016年〜2018年まで連載されたSFロボティクスアクション漫画。

作者は貞松龍壱。単行本は全4巻。

テラフォーミングした植民惑星を舞台に、AIを搭載した「バスタードレス」と呼ばれるロボット兵器と、それに乗る主人公達の戦いが描かれる。


主人公とAI達の掛け合いや、重厚なバトル描写など見所が多い他、同型機が存在しないバスタードレスの設定や、一部の機体が持つ特殊な機体特性(アビリティ)など、少年漫画作品として成立する要素も盛り込まれている。


あらすじ

バスタードレス。

――それは操縦者(パイロット)のパートナーたる”AI”を搭載した有人兵器。


22世紀、人類存続の命運は「セカンドアース」開拓に託されていた。

だが、この新惑星で謎のテロが勃発。

争乱解決のため派兵された葵晴斗は、相棒「ガンホーク」と共にこの星に降り立ち、定からぬ敵に応戦する!

(コミックス第一巻より)


登場人物

  • 葵晴斗

本作の主人公。

兄の死をきっかけにW/S社の実験部隊に志願し、バスタードレス「ガンホーク」のパイロットとなった少年。17歳。

年齢の割に小柄で童顔。その容姿は華奢な少女と間違われる事もある。

訓練評価はB-と低いが、ガンホークとの連携はその評価を覆すほどの可能性を秘めている。

AIを人と同じように扱い、彼らの死に対して心を痛める優しい性格の持ち主で、パートナーのガンホークを実の兄弟のように慕っている。

ガンホークと共にセカンドアースに降下したが、僚機を破壊され、やむを得ずアイラ達と行動を共にする。

その出生には、ある秘密が隠されている。


  • アイラ・篁・ベーレンブルッフ=アインシュタイン

ALICEを破壊するミッションを帯びたW/S社の特殊部隊「黙示録の四騎士」に所属する少女。

死の騎士(ペイルライダー)小隊の一員として「アストランティア」を操る。

ALICEの開発者、篁博士の一人娘で、開発途上だったバスタードレスのテストパイロットを幼少から努めていたため、16歳にして最古参のバスタードレスパイロットでもある。

騎士の前身となった暗殺部隊で幾つもの紛争を終結させて来た実力者で、ALICE破壊に命をかける一方で、ガサツで料理下手な一面も。


  • レグルス

アイラの後衛を務める死の騎士小隊の一人。搭乗機は「カラドボルグ」。

なし崩し的に行動を共にするようになった晴斗の実力を認め、彼の同行を許可した。

戦力差を埋めるためなら何であろうと使う合理主義者で、時として甘い考えで行動する晴斗を叱咤する。

カラドボルグが射撃補正システムを積んでいない事もあって、射撃の腕は前衛担当のアイラよりも下。

ファミリーネームや生い立ち、騎士となった経緯など彼自身も謎が多い。


  • ALICE

アイラと同じ容姿のアバターを持つ、セカンドアースの管理システム。篁博士によって開発された高度な自我を形成したAI。

正式名称のArtificial Living Intelligence of Central Earthの頭文字を取ってALICEと呼ばれている。

高度に発達したAIを進化した電子生命と定義し、人類に台頭する為にセカンドアースの研究者や技術者を殺害。セカンドアースの暴君として君臨した。

彼女の反乱は表向きにはテロリストによる攻撃とされ、更にそのテロの情報も一般には秘匿されている。

地球から派遣されてくるW/S社の降下部隊のバスタードレスをハッキングし配下に加えつつ彼らの母艦を強奪して地球へ向かう事を画策しているが、その一方で自らの庇護下で生き延びる資格を持つ人間を選別しており、アイラと行動を共にする晴斗とガンホークに対して興味を抱く。


  • ボーンマスター

アイラ、レグルスと同じ死の騎士小隊の一人。自身と同名のバスタードレスを操る。

フードで顔を覆った謎の多い人物。セカンドアース開拓に携わっていたが、軌道エレベーター建設中の事故で重度の凍傷を負ったため、サイバネティックで失った身体機能を代替している。

事故の際にALICEと篁博士によって秘密裏に命を救われ、生命維持もALICEによって行われているため、騎士になる以前からALICEと内通し、セカンドアースでは戦死を偽装してALICEの側に付いた。自身の出自から人類に疑念を抱いており、ALICEの思想にも理解を示している。


バスタードレス

W/S社の開発した人型兵器。

高度なAI(AGI)を搭載した有人ロボットで、AIは機体の脊髄となって操縦者の機体操縦のサポートを行う。

ライガー、フォーゲル、ドラゴン、トータスの四種のフレームをベースに操縦者の特性に合わせてチューンされるため、同一の機体は存在しない。

生産性と整備の利便性から使用フレームは先述の四種に限定されているが、例外として優秀なパイロットの機体はフレームからチューンされる事がある。

脚部のフレームは全身の重量を支える関係から外殻よりも強固に設計されており、無力化の為にここを狙うのは悪手。

外装は全身のフレームに配置されたアームに装着されており、強い自我や個性を持つ機体は無意識の内に頭部のアームを駆動させて表情を形作っている。

動力炉は機体運動用、電脳用、機体特性用の最低三基を持つ複数動力仕様。セカンドアースで発見された希少金属を触媒にした熱プラズマ反応炉(燃料電池)によってこれらを駆動させているが、希少金属は使用する度に劣化するので、定期的な触媒カートリッジの交換が必要となる。

ALICEにハッキングされた機体は自我の目覚めを誘発され、操縦者を殺害して彼女の配下となるが、黙示録の四騎士に配備されている機体やガンホークのような強い個性を持った機体は、ALICEの干渉を受けずに行動出来る。


ガンホーク

作品への愛だけで描きました。

型式番号BDD-223
使用フレームDragon
特殊装備サブアーム/メディカルエンジン/戦術高エネルギーレーザー(後付)
操縦者葵晴斗

全身に装備されたサブアームと修理用ソフトウェア「メディカルエンジン」によって機体の修理が可能な戦闘支援型バスタードレス。

機体の性質上、多くのオプションや予備弾薬を積載でき、また下半身の作りが堅牢な為、打突兵器なども安定して使用出来る等、戦況に合わせて柔軟に武装をカスタマイズする事が出来る。

AIの性格は謹厳実直で嘘が下手。晴斗を第一に思考するものの、やや過保護な面も見られる。量産フレームをベースにしたバスタードレスでありながら、AIは他と比較して明確な個性を持つが、その確立には過去に晴斗が行ったある行動が密接に関わっている。

戦闘では各種銃器の他、サブアームとメディカルエンジンの応用で敵の装備を分解するといった戦闘も可能。これは晴斗がS/W社の製造工場で培ったスキルと、ガンホークのサポートの両立によって実現した戦法である。

セカンドアース降下後、事情を知らないままアストランティアと交戦し、中破。AIもALICEに侵食されたため休眠状態に陥っていたが、晴斗がAIを覚醒させ、更にボーンマスターの右腕を得て死の騎士小隊の一機となった。


アストランティア

銃は下品だから嫌いです。

型式番号BDL-101/xxx
使用フレームLightning(Ligerベースの特注品)
特殊装備隠者のマント
操縦者アイラ・篁・ベーレンブルッフ=アインシュタイン

跳躍・高速移動能力を駆使した超近接戦闘を得意とするアイラ専用のバスタードレス。

フレームも運動性能と剛性を両立しつつ極限まで軽量化を突き詰めた特注品で、長刀から日本刀、手裏剣に至るまで様々な種類の刀剣類の扱いに長ける一方、重火器類についてはアストランティア自身が「下品」と唾棄している為、積極的に使用しない。

機体特性の「隠者のマント」は周囲の風景を解析し、電子戦によって本来の位置からずれた場所に機体があるように欺瞞させるデコイ。

AIの性格は規則厳守を是とする真面目な性格だが、時折ミーハーな側面も見せる。アイラを守護する事を使命とし、彼女の行く末を案じているなど、彼女もまたガンホークに並ぶ個性の持ち主。

特徴的な腰部バリアブルスカートは16枚のシールドからなる腰部外装で、それ自体が16振りの剣となる。展開すれば機体を丸ごと覆う程の面積になるが、全方位防護形態としての機能は持っていない。


カラドボルグ

描いたもん勝ちっていうか。

型式番号BDL-97/xxx
使用フレーム???(Ligerベースの特注品)
特殊装備鳴神の雷鼓/インドラの槍/トールの力帯/雷公の轟/ゼウスの雷帝
操縦者レグルス

両肩に燃料電池を搭載し、膨大なエネルギーを攻撃に転用した雷撃能力を持つレグルス専用のバスタードレス。

雷撃は専用に作られたハルバードやモーニングスターを介して放たれる。

その一撃は確かに強力だが、しかし燃料電池の消耗は激しく持久戦や消耗戦は不得手。セカンドアースにおける戦闘では、敵機から燃料電池を回収しながら戦う。

使用フレームも、雷撃を想定して耐電磁コーティングを施し、剛性強化を行った特注品が使われている。

一方で銃を使う機会が少ないため、射撃補正システムの類は殆ど搭載されていない。

AIは口数が少なく、レグルスの事を「主(マスター)」と呼び、忠誠を誓っている武人のような性格の持ち主。


ボーンマスター

型式番号BDL-128/XX
使用フレーム???(Ligerベースの特注品)
特殊装備戦術高エネルギーレーザー/プラズマ飛行ユニット/アイス・エイジ・エンジン(後付)
操縦者ボーンマスター

ボーンマスターの乗る、彼と同じ名前を持つバスタードレス。

戦術高エネルギーレーザーによる高い火力が特徴で、これを一般的なバスタードレスが使用した場合、燃料電池の容量が一射で2%も消費される。

背部の大型ウィングは周囲の空気をプラズマ化し、プラズマに電流を流した際のエネルギーで周囲の空気を動かし、それに乗る形で飛行する為のプラズマ飛行ユニットとなっている。しかし、このユニットはエネルギー効率や揚力の安定性など課題が残るテスト装備で、一時的なホバリングを行うのが精一杯となっている。

操縦者と共にALICEの側に付き、その際に右腕を失うが、この右腕がその後ガンホークに移植され、自らはALICEから与えられた義手と機体特性「アイス・エイジ・エンジン」を得てガンホークと対決。更に増加ユニットを換装して「対バスタードレス用バスタードレス」に生まれ変わり、騎士達と激戦を繰り広げた。

AIは他の機体とは違い一切のコミュニケーションを行わないが、これは過去に行われたある実験によるもの。


ナイトクローラー

型式番号BDF-187
使用フレームFogel
特殊装備暗黒迷彩(ナイト・シェード)/百足剣(センチビード・マチェット)
操縦者-

アリスの配下に下ったバスタードレスの一機。人間を嫌悪しており、最終的には怒りと嘆きの感情を強く抱くまでに成長した。

機体特性は暗闇においてのみ高い効果を発揮する、暗視装置に対する一種のジャミングである。使用中は姿や反応は元より、機体の駆動音まで消し去る事ができるが、有効時間は処理能力の限界もあって15秒程度。また、生身の人間には一切効果が得られないのも欠点となっている。

武器は四本の山刀(マチェット)を肘~手首の間で高速回転させる旋回剣。後に特殊生成したチキン質で構成された全長250メートルにも及ぶ伸縮自在のブレード装備百足剣(センチビード・マチェット)に装備を更新している。


ブレイズマスター

型式番号BDD-168
使用フレームDragon
特殊装備ワイヤーアンカー/クローラーユニット/タランチュラ(後付)/ファイヤーフライ(後付)
操縦者-

アリスの配下になった機体の一機。全身に銃器・弾薬を搭載するためのラックが配置された砲撃戦主体の機体。

ナイトクローラーとチームを組む事が多く、友情に近い感情を持っていると思われる。

発声機能が損傷したまま修理が行われておらず、会話は目の点灯による発光信号で行う。

設計の際、似たコンフィギュレーション機体をベースにしている事もあってフレームや走行の一部がガンホークに近く、そのためガンホークとの戦闘で脚部を破壊された際、クローラーユニットを強奪されている。

脚部損傷後は、下半身を大型構造物建築用重機を改修した「タランチュラ」と呼ばれる四脚ユニットに換装、同時に飛行ドローン「ファイヤーフライ」を管制する能力を得た。


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