概要
バレーボールのユニフォーム用に特化したブルマのこと。通称「バレブル」もしくは「バレーショーツ」と呼ばれる事もある。
紺色に限らず学校の体育の時間で着用する一般体育用と似ているが、
- バレーボールの激しい動きでも破けない丈夫な生地 (※1)
- 汗をかいても蒸れないよう、裏地にメッシュ素材を使用 (※2)
- レオタードの様にハイレグ気味 (※3)
といった特徴を持つものがある。
※1 内側と外側で異なる生地を用いた二重構造の縫製など。
※2 ランバードブランドの後期モデルにみられた。
※3 元全日本代表の大林素子は、ブルマをハイレグになるようカッティングして着用していたと語っている。
着用に当たっては上着をブルマの中にインする場合とアウトにする場合とがあるが、これは主に時代によって差がある。
全日本では1985年のW杯まではアウトであったが、以降はインに変わる。これはジャンプした時にお腹が見えてしまうことが教育委員会で問題になったから、単純に見た目にだらしないから、といった理由が理由があると言われている。
バレーボールとブルマの歴史
始まり
ブルマが世間の耳目を集めるようになったきっかけは、東京オリンピック(1964年)だと言われている。
この時、日本選手団で唯一ブルマ姿を採用したのが、本大会で初めて正式種目に採用された女子バレーボールだった。
東洋の魔女と評された日本選手が着用していたのはちょうちんブルマ。
一方、決勝で対戦したソビエトの選手たちはぴったりとした赤いブルマを着用。
翌年以降はこのぴったりとしたタイプが日本も含めた世界の主流となった。
終焉
1997年、バレーボール女子日本代表チームの公式ユニフォームがブルマからショートパンツタイプに変更、バレーボール・ワールドグランドチャンピオンズカップ大阪大会に出場するが、これに国際バレーボール連盟から伝統的なブルマーを着用するべきだとクレームがつく。続く広島大会と東京大会で日本選手は従来のブルマを着用した。
これを踏まえ国際バレーボール連盟は翌1998年にユニフォームに関する新規定を設け、セパレーツスタイルの場合のパンツは、股下5cmのショートパンツ、または角度30度のハイレグカット・ブルマタイプに定められた。
以降、日本のユニフォームにブルマは用いられていないが、ショートパンツになった今でも赤い色は多く採用されている。
関連タグ
ノースリーブユニフォーム+バレーブルマ 襟付きユニフォーム+バレーブルマ 襟付き長袖ユニフォーム+バレーブルマ
外部リンク
ファッション豆知識:#7 ブルマーと現状と来歴 - トンボ学生服