MIZUNO
みずの
1906年創業の世界屈指のスポーツ用品メーカーで野球・サッカー・陸上競技・水泳など様々な分野を手がけている(ただし武道関連は柔道衣のみ)。
意外なところではスポーツ用義足やバレーボールの支柱(セノーが販売)などに使用されるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の技術を応用した高速道路のETCバーや腕時計のバンド、ユニフォームや靴の技術を生かして作業着や安全靴といった作業用品なども製造・販売もしている。
通称はミズノ、MIZUNO。登記上の正式社名は美津濃株式会社であり、水野ではない。(創業者は岐阜県出身の水野利八で、苗字に故郷の旧名(美濃)の間に津<実家が木材問屋〉を当てた。)
1980年から現在のロゴに変更され(Mマーク)、1983年にスポーツシューズにランバードが導入された。1997年にはこれまでのMIZUNOロゴとランバードを組み合わせたミズノランバードが採用され、企業ロゴとして積極的に使用するようになる。現在はランバード単体が使われることが多くなり、MIZUNOロゴ単体は現在殆ど見られなくなっている。
陸上競技や水泳ではアスリートを社員として雇用、商品開発に欠かせない各種データを収集しながら競技にも出場している。
また『チームミズノアスレティック』を結成して社外の選手をサポートもしている。
およそスポーツに関するものなら大抵のモノを手がけており、日本のスポーツ業界に多大な貢献をしている老舗である。
一方でこの手のスポーツ用品メーカーにしては珍しく、所謂ストリートファッションを意識したブランド商品展開を殆どしていない硬派な企業である。同じ関西のスポーツメーカーであるasicsがファッション商品展開にも貪欲に取り組んでいるのに対し、いっそ潔いほどお洒落路線には踏み込まない姿勢を貫いており、世界的にもストイックで硬派な企業として知られている。
しかし、2010年代後半のダッドスニーカーブームやファンからの「ミズノを普段履きしたい」という声に応えて初代ウェーブライダーの復刻以降は徐々に「おしゃれなミズノ」路線に舵を取りつつある。
特にイギリスのファッションブランドであるマーガレット・ハウエルとのコラボは実用性を高めながらデザインが犠牲にならないとして一定の評価を得ている。
製造については連結子会社『ミズノテクニクス』が行っている。
その他関係者
六車卓也・・・元プロボクサー、第41代WBA世界バンタム級チャンピオン。社員として2013年に退社するまでプロボクサーをサポート。