概要
ビスコッティ共和国の西隣に位置する。温厚でイタズラ好きなリスっぽい人々が住む国家。
初出は第1期のCDドラマ。その後第2期『DOG DAYS'』で3番目の勢力として加わった。
現国家領主はクーベル・エッシェンバッハ・パスティヤージュ。
現所属勇者はレベッカ・アンダーソン。
パスティヤージュ人はビスコッティ人やガレット人に比べてやや運動能力に劣るため、戦興業はあまり盛んではない。
しかし、国領の山岳部に生息する大型鳥「ブランシール」を飼育して乗用鳥とする技術や、輝力の独自運用技術である「晶術」など、他にはない独自の技術が受け継がれており、飛空戦に優れる「空騎士」が活躍している等その実力は侮れない。
ちなみに騎士隊は他国に比べ若手が非常に多く、中々に美少女美少年揃いである。
英雄王の歴史
現在のパスティヤージュ公王家は、かつてフロニャルドを救った偉大な勇者、英雄王アデライド・グランマニエの子孫である。
放映後に発売されたDVD・Blu-ray第3巻の特典ブックレットのプロフィールと、アデル召喚当時のバスティヤージュについての説明が書かれている
アデル召喚以前
かつて、パスティヤージュは人々の生活圏内に魔物が頻繁に出没する危険な場所であった。それを打破しようと当時のパスティヤージュの領主であるクラリフィエ・エインズ・パスティヤージュは勇者召喚を行い、そこで呼ばれたのがアデルである。
領主の弟であるヴァレリア・カルバドスも既に何度も国難を救ってきた英雄であったが、彼の「スケベな性格」「魔神の技を使う」「魔物の研究(発生のメカニズムやその治療法の試行錯誤など)」が災いし、逆にパスティヤージュの人々から恐れられていたこともアデル召喚の一因と推測される
勇者パーティー
アデル召喚後、領主は勇者と二人で魔物退治を続けていたが、魔物は減る一行を見せない。そんな戦いを続けたアデルがピンチになる。
その時、彼女を救ったのが旅の途中で通りかかったイスカ・ヒナであった。
この事をきっかけに3人は意気投合し、一緒に魔物退治の旅をすることになり、その後、一行にヴァレリーも合流し、勇者パーティーの5人がここに揃った。
勇者パーティーの活躍は「退治した魔物をフレーゼ砂漠にある巨大洞窟を封印の場所とし、そこでヴァレリーが研究していた“魔物を土地神に戻す治療の実験”を行った」以外の活躍については明確な説明がなく当時の領主がどのタイミングで戦死したかは不明であった。
しかし、3期8話にてアデルが昔話として語り、地上だけではなく星界にまで出向いていたことが明らかとなる。また、ヴァレリーの「魔物が居なくなることで人間同士が争い出す」という懸念を、平和的な形で問題に取り組む大陸協定という形で取り入れ、現在も受け継がれている。
そして精霊術に長けていた当時の領主クラリフィエは、魔物の瘴気によって弱っていた身体で最後まで魔物と戦い、満身創痍のまま帰還。そのまま息を引き取った。
ほどなく、フロニャルドは平和を取り戻し、勇者パーティーも解散の運びになった。
公国の建国
当時の領主は死の間際、アデルにパスティヤージュの今後を託す遺言を残した。アデルはその言葉に従い、パスティヤージュの再建復国に力を注ぎ、現在の公国の建国の祖として称えられるようになった。
ヴァレリーは表舞台には出ず魔物などの研究に明け暮れ、時には魔王カルバドスとして悪人などの前に現れては魔物の恐怖を忘れないよう動いていた。魔王としての悪名が残っているのはこのためだろう。
ちなみにアデルとヴァレリーが実の夫婦であるかどうかは今のところ明言はされていない。しかし、アデルの子孫であるクーベルの耳とヴァレリーの耳が同じリス科の耳をしている事、イスカの「夫婦」発言やヴァレリーに対するクーベルの「ご先祖様」発言を否定していない事。何よりヴァレリーがクラリフィエの弟であることが明らかとなったため、アデルが建国する以前の“旧パスティヤージュ国”の血は絶えていないと考えられる。