英語で「楽園」を意味するParadiseのカタカナでの表記。
川崎寿彦(平凡社の百科事典)によればパラダイスはペルシャ語のPairi(周りを) daeza(囲まれた)という語で出来ており、
1周りを防壁で囲まれ
2外敵から知られず
3中には生命維持に必要なすべてが満ち
4気候温度その他は人間の生存に最も適度なもので、
5貞操はマイルドで何時でもやれる、と言う条件で成立している。
岩波書店刊旧約聖書 によれば、ペルシア語起源で後のパラダイスであるヘブライ語「パルデス」は、旧約聖書『雅歌』4章13節、『コーヘレト書』(コヘレトの言葉 伝道の書)2章5節に登場する。「遊園」と訳される。
雅歌では
「君(前の節で「妹」と称される)の若枝は選りすぐりの果実を付ける柘榴の遊園(パラダイスのルビ)」(勝村弘弥訳)
とうたわれるが、岩波訳によれば「枝」(萌え出る若いエネルギーと言ったニュアンスの可能性がある)と訳されるシャーラハが、いわゆるあっちにシェラハ池ってのがあるからあれな運河がゴニョゴニョと言う可能性があり、新改訳『雅歌』で、そこらしい処は「あなたの生み出すもの」であるが、そういう訳もある。