概要
ビジネスマンなどの宿泊に特化したホテルである。場所は市街地の駅近くにあることが多く、価格も比較的リーズナブルであることが多い。また出張客が多いこともあり、客室はシングルルームの割合が多い構成になっている。
特徴
「宿泊」に加え「料飲」や「物販」や「宴会」など様々な部門を持ち、ジムやレストランや売店や宴会場やプールなど宿泊客以外を相手にした設備を多数設けているシティホテルやリゾートホテルに対し、「宿泊」に特化しているのがビジネスホテルの特徴。が、会議室や大浴場などの付帯設備を持つビジネスホテルもないわけではない。
レストランはあったりなかったりだが、ビュッフェコーナーを設け朝食のみを提供するホテルも多い。仮にこれらが無くとも、近隣にスーパーマーケットやコンビニ、各種飲食店が存在していることが多く、こうしたホテルに宿泊した際、飲食に困るケースは日本国内ではあまり無い。
なお、レストラン(ビュッフェ)を設ける理由の一つがラブホテルとの明確な営業形態の区別化の為だという。
基本的に「宿泊」サービスのみに重点を置いていることから、ビジネスマンのみならず安上がりを好む若者や旅行者からも多く利用される。
また、ホテルにもよるが未成年のみの利用も条件付き(親の同意書の提出や、親への確認の電話など)で可能としているケースも多く、中高生時代の一人旅で「親戚縁者の家以外での宿泊先」はビジネスホテルだった、という人も少なくないのではないだろうか。
現在では宿泊者向けにWi-Fiアクセスポイントを設置しているビジネスホテルも多くなっており、PCやタブレット・スマートフォンでインターネットを利用できる。
実態はシティホテルや旅館でも名前が「ビジネスホテル」になっているところもあるのでその境界は曖昧な部分も大きい。シティホテルから業態転換をしたチェーンもあり(東急ホテルグループの一部など)、それらのホテルはサービスがビジネスホテル並みでも設備(レストランや式場など)は以前のシティホテルとしての規模を保っていたりすることも多い。
なお日本でビジネスホテルが誕生したのは1920年と意外と古い。法華クラブが相部屋が当たり前だった旅館を一人部屋の個室にしたのが最初だとされる。
意外な盲点
一人用個室の場合、実は「消防法や旅館業法で二人とか三人とかの多人数で部屋に入っての宿泊はダメ」だったりする。この場合は一人以上だと無銭宿泊扱いになる。