ビター・ブラッド

びたーぶらっど

『ビター・ブラッド』は、雫井脩介による日本の警察小説。

概要

『ビター・ブラッド』は、雫井脩介による日本の警察小説。2005年8月から2006年8月まで、幻冬舎発行の文芸誌『papyrus』の2号・5号・8号に連載され、加筆されたのち2007年8月22日に単行本が刊行された。2010年8月5日には幻冬舎文庫版が発売された。

2014年に「ビター・ブラッド〜最悪で最強の親子刑事〜」というタイトルでドラマ化され、佐藤健と渡部篤郎がW主演を務めた。

登場人物

警視庁銀座警察署刑事課捜査第一係

• 佐原夏輝(演:佐藤健)

警視庁銀座警察署刑事課捜査第一係の新米刑事。島尾明村とは実の親子。そのため、あだ名は「ジュニア」。明村とは両親の離婚以来一度も会っておらず、数年ぶりの再会だった。ひょんなことからバディを組むこととなり、性格が真反対の父と張り合いつつも、慕っている。

• 島尾明村(演:渡部篤郎)

警視庁銀座警察署刑事課捜査第一係のベテラン刑事で佐原の父親。あだ名は「ジェントル」。仕事中でもとにかくカッコ良さを追求しており、息子に対して口癖のように「ナンセンス」と言って小馬鹿にしているが、何だかんだ息子のことは信頼している。

• 前田瞳(演:忽那汐里)

新人女性刑事で佐原の同期。柔道の有段者。父・修一も刑事だったが殉職、父を殺した犯人が逃亡中のままであることから自らの手で犯人を逮捕したいと考えている。

父・修一から相棒・島尾の活躍を聞かされていたため、彼に憧れを抱いている。

• 稲木俊文(演:吹越満)

階級は巡査部長。尾行の天才であるためか、あだ名は「チェイサー」。仲間にも自分にも厳しく、全てを理屈で捉えるクールガイ。

• 古雅久志(演:田中哲司)

階級は警部補。独身で結婚願望が人一倍強く、婚活に励んでいることからあだ名は「バチェラー」。だが、拳銃の腕前は抜群というカッコイイ一面も。

• 富樫薫(演:皆川猿時)

階級は巡査部長。あまりの口臭の臭さ故に付いたあだ名は「スカンク」。強烈なキャラクターで、班で一番の武闘派。きつい口臭で相手に音を上げさせる取り調べの達人。

• 鷹野浩次(演:KEIJI)

階級は巡査長。あだ名は「タカ」。刑事ドラマヲタクの情報通で仲間にあだ名を付け呼んでいる。

• 鍵山謙介(演:高橋克実)

課長。佐原と島尾の上司。誰よりも長く職場にいる。部下たち(特に佐原と島尾)がもたらすドタバタな事件に巻き込まれているため毎度気苦労が絶えない。

周辺人物

• 佐原忍(演:広瀬すず)

佐原の妹で島尾の娘。兄に反抗的な一方、父にはデレデレしている典型的な末っ子。

• 鍵山功太(演:小関裕太)

鍵山の息子。ある事件をきっかけに命を狙われるが、佐原に助けてもらったことで佐原家と交流を深める。

• 佐原富成(演:伊武雅刀)

夏輝、忍の祖父で、島尾の義父。現役時代は鍵山とバディを組んでおり、彼のことを「キー坊」と呼んでいる。

定年退職後も刑事魂は全く消えておらず、勝手にとある事件の捜査を行っていたところ負傷。その結果、入院することとなり鍵山からいい加減引退するよう注意を受けた。

• 貝塚剛久(演:及川光博)

島尾の元バディで、瞳の父である前田修一を殺害した殺人犯で現在も逃亡中。本作品における黒幕であり、ラスボス。密かに親子刑事の命を狙っている。

余談

• 出演者に特撮作品出演経験者が多く、佐藤氏は『仮面ライダー電王』で野上良太郎役、吹越氏は『騎士竜戦隊リュウソウジャー』で龍井尚久/セトー、田中氏は『シン・ウルトラマン』で宗像龍彦、皆川氏は『仮面ライダー555』で青木茂久/ドルフィンオルフェノク、及川氏は『スーパーヒーロー大戦GP』で黒井響一郎/仮面ライダー3号を演じた。

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雫井脩介 フジテレビ