概要
ドンキの親会社であるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)傘下ユニーが運営しているスーパーマーケットのブランドのひとつで、地域密着型の品揃えとサービスを提供する中型・小型店が中心のスーパーマーケット。
このうち、miniピアゴは2020年をもってPPIH傘下から離脱し、2022年からはほぼ完全に無関係となったが、ブランド立ち上げの歴史的経緯から便宜上ここで解説する。
ピアゴ(PIAGO)
店名の由来は、イタリア語の「piacevole」(ピアチェヴォーレ。楽しいの意)と「luogo」(ルオゴ。場所の意)から。
旧ユニー店・旧ユーストア店から主に構成され、取り扱い自体が食料品主体とする店舗がある。
ピアゴ ラ フーズコア (PIAGO La FoodsCore)
主に食品に特化した都市型小型スーパー。
店名の由来は先述したものに加え、ピアゴの後に強意の声語「La」を付け、追って英語の「foods」(食べ物)・「core」(中心)の2語を足したもの。
ピアゴパワー・パワースーパーピアゴ
ピアゴパワーはディスカウント色をより強めた4つの専門店の集合店(当初「ピアゴプラス」として誕生したが、1年足らずで現在の形に変化している)で、パワースーパーピアゴは衣食住の買い物を1箇所のレジで行うスーパーセンター型のレイアウトとなっている。
miniピアゴ
「生鮮コンビニ」といわれる業態を取るミニスーパー。運営はユニー本体ではなく、系列企業である99イチバが運営していた。
コンビニエンスストア型の店舗でありながら、生鮮食料品などスーパーマーケットのノウハウも必要であることから、サークルKサンクスとユニーのノウハウを併せるため、両社の共同出資により会社が設立された。
元々は消費税別で99円の価格帯の商品を中心に販売していたため「99イチバ」という店名であったが、主体となる商品価格を従来の99円(税別)から100円(税別)に変更し、加えてユニー主体のプライベートブランド商品である「スタイルワン」の一部取扱開始により、2010年1月に店名を「99イチバ」から「みんなのイチバ」に変更している。
この時の新店舗名の由来は、幅広い年代をターゲットにという意味の「みんなの」と、生鮮と新鮮をイメージさせる「イチバ」からとっていた。
運営会社は2020年3月まではユニー同様PPIH傘下であったが、同年4月よりオートバックスや業務スーパーのフランチャイズでお馴染みのG-7ホールディングス傘下へと移管、同年9月には移管後初の店舗も開業している。
しかし、移管時点では店舗ブランドの変更は行なっていない(そもそも移管されたのはminiピアゴだけであり、本家たるピアゴそのものはユニー側に残存している)ため、対外的には「ユニーから『ピアゴ』の名称を借用して店舗を運営」している状態となっていた(一般論として「ユニーとは無関係になるのに『ピアゴ』の名を残すのはおかしい」ため、混乱を招かない様にG-7HD側も「将来的に店名から『ピアゴ』を外す」という前提を用意した上で、PPIH側も一定期間は黙認する形になったと思われる)。
2022年3月、miniピアゴブランドでは最後の新店「miniピアゴ豪徳寺1丁目店」が開店(以降の新規開店は全て「リコス」ブランドとなる)、さらにG-7ホールディングスが2022年4月1日付で株式会社99イチバの残りの株式をユニーから全て取得して100%子会社化し、株式会社99イチバから株式会社G-7リコス・ストアズへ商号変更、店舗ブランドも同年夏までに「miniピアゴ」から「リコス」へ順次変更された。
これに前後して不採算店舗の閉鎖も進め、2022年1月から4月にかけては都区内の複数店舗を閉店(これにより墨田区からは撤退)している。また同年5月27日をもって「miniピアゴ府中緑町1丁目店」と「miniピアゴ塚越2丁目店」が閉店(「リコス」ブランドへ転換されず閉店した最後の店舗となり、塚越2丁目店閉店により川崎市幸区からも撤退した。
ユニーグループ離脱→完全子会社化による社名変更後もユニーから商品供給を受けており、ユニーグループのプライベートブランド「スタイルワン」の取り扱いは継続し、精肉はユニーのプロセスセンターにて加工された商品を販売している。