概要
ファラ・フェニックス(Fara Phoenix)はフェネックの女性パイロット。初登場はコミカライズ版『STARFOX』で、ゲームへの登場は果たさなかった(後述)。
スターフォックスチームがペパー将軍の招集に応じてコーネリアに到着したとき悪党に人質にされていたが偶然居合わせたスターフォックスチームの乱入とスリッピーの機転によって無事助かった。その後アーウィンのテスト飛行中のフォックスと再会。コーネリアでのアンドルフ軍との戦闘でスターフォックスチームと共闘し、そのままアンドルフとの戦いに同行することとなる。
宇宙船業界の大物の娘で、幼い頃から飛行機を乗り回していたことから卓越した操縦技術を持っている。そのためアーウィンのチーフテストパイロットに抜擢されており、背面飛行でフォックスのアーウィンの上を並走しながら会話するなど、完璧に乗りこなしている。最初は色違い(黒ベースにオレンジ塗装)のアーウィンに乗っていたが、コーネリアの戦いで破壊されて以降はフォックスらと同じ色のアーウィンになった。
お嬢様でありながらそのことを鼻にかけず、当時なかなかヤンチャな設定だったフォックスらとも馴染めるなど、フレンドリーでノリのいい性格。
容姿
大きめの耳が特徴。フォックスの母親とよく似ていることが作中で言及されている(2人に関係性はないため他人の空似である)。フォックスの母の服をファラが着ている場面もあるため、顔だけでなく体格も似ているようだ。
紫色のノースリーブのレオタードと長手袋を着用し、その上にフォックスとお揃いのジャケットを羽織っている。
フォックスと同様のT字型のヘッドギアをつけている。こちらの色は赤。
幻の元祖ヒロイン?
ファラが登場したコミックス『STARFOX』は伊藤あしゅら紅丸氏による、スターフォックスのコミカライズ作品。かつて北米で任天堂が発行していた雑誌『Nintendo Power』誌上で連載された(1993年 Volume45〜Volume55)。
ソフトの販促を兼ねていたため初代『スターフォックス』の発売時期に合わせて連載されており、ゲーム本編ではない外伝とはいえ公式作品でヒロインだったファラは実はスターフォックスシリーズの元祖ヒロインだったことになる。
1995年にラスベガスで開かれたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で『スターフォックス2』が開発中であることが公表され、デモ版も公開された。その後も様々な続報が公表されていたが、初期のデモ版ではゲーム中にファラらしき容姿のキャラクターが登場していた。
『2』は開発途中の様々な段階のROMデータがなんらかの経緯で流出していたが、その中にファラらしきキャラクターがいるバージョンが確認されている。
ただしゲーム中のキャラクター名の表示がLady(お嬢さん)というだけで個人名が不明なため、ファラと同一人物なのかどうか定かではない。
最終的にフェイ・スパニエルとミュウ・リンクスに置き換わる形でLadyは立ち消え、さらにその後は『2』そのものがお蔵入りとなってしまう。もともと別のゲームのキャラとして作られていたクリスタルが仲間入りするという思いがけない出会いに至るまで、スターフォックスシリーズはメインヒロイン不在という時期が長らく続くこととなった。
ファラ・フェニックスのお嬢様設定はフェイ・スパニエルと共通している。